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643号 2015年10月15日

「怒り」「悔しさ」こそ、喜び、歓迎した方がよい理由とは

(今日のお話 1156文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は朝から社内のトレーニング。
3件のアポイントでした。

最近のテーマは、
「常に全力」という事で、
だいぶ前のめりでやっております。

がゆえに、
ちょっと体調が怪しくなりつつあり、
適度な休養も必要だなと思う今日この頃。

■さて、本日のお話です。

先日見ていたテレビで、
ノーベル平和賞を受賞した、
カイラシュ・サティーアーティ氏が、

「怒りで世界に平和をもたらす方法」

という講演を聞きました。

彼のお話から感じた気付きを、
共有したいと思います。

それでは、どうぞ。


■ノーベル平和賞受賞の、
カイラシュ・サティーアーティ氏は、
8万3000人もの子供を奴隷労働から救い出しました。

そして、
なぜそんな偉業を成すことができたか、
というと、その理由は、

「怒り」

であったといいます。

彼は、

搾取されている児童労働について、
またインドのカースト制度について、

ある時、その不条理さゆえに、
強い怒りを覚えたそうです。

それは涙が出るほど悔しく、
だからゆえ、大きな感情は、
すなわち大きな動機、大きな力になったそう。

そして、
自らカースト制度を捨て、
大規模な児童労働排除のデモを主導しました。


■そんな彼が言ったのが、

「”怒り”は、悪いことと思われている。

 小さい頃から、怒ってはダメ。
 怒りは我慢し、耐え、抑えるものだ、
 と教育されてきた。

 でも、健全な怒りは、悪ではなく、
 寧ろエネルギーになる。」

そのようなお話でした。


■この話を聞いて、
「確かにその通り」と共感してしまいました。

最近の私がよく感じる感情は、
「自分への怒り」「悔しさ」なのですが、
本当に、非常に強いエネルギーになると感じています。

例えば、テニス。

やってもなかなか上手くならない。
スクールの仲間に勝てない。
思ったように打てない。

好きだからこそ、悔しい。

でも、それがあるから、

「もっと練習しよう」
「もっと集中しよう」
「家で素振りをしよう」

という大きな動機が生まれたのです。

これは、テニスだけではありません。
仕事でも、他の勉強でも、
一生懸命やっていることであれば、
少なからずこのような

「悔しさ」「(自分に対する)怒り」
なるものを感じるのです。


■恐らく、きっと誰もが

「本気で取り組んでいること」
「真剣に考えていること」

について、上手くいかなかったり、
または不条理だと思うことがあれば、

「健全な怒り」「悔しさ」

を感じるものではないか、
そのように思います。

そして、それは時として、
ネガティブに捉えてしまうものかもしれません。

しかしながら、見方を変えてみれば、
カイラシュ・サティーアーティ氏が言うように、

「”怒り”は、悪いことと思われているが、
 物事を成し遂げるエネルギーになる」

というのも一つの事実。

と、するならば、

【「”怒り”は目的達成へのエネルギーである」と考え、歓迎する】

という発想で捉えてみると、
より望ましい結果を生むことができるのではないか、
そのように思った次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 本物の憤りには必ず前向きな行動が伴う。
解決に向かわない憤りは大体何かの代替行為。

為末大

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