メールマガジン バックナンバー

940号 2016年9月10日

成長の「4つのステップ」

(今日のお話 2043字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日は2件のアポイント。

ならびに夜は
「7つの習慣」の3日間研修を泊まりで実施されている企業様の
懇親会に参加させて頂きました。

参加者の皆さんは口を揃えて

「(7つの習慣を学んで)胸が痛くなった」

とおっしゃっていましたが、
進歩のための最初のステップは、

「”何が出来ていないか”に気が付くこと」

だと言われます。



今日は、昨日の参加者の皆様への
フォローアップも兼ねて、


「人が効果的に成長する4つのステップ」


についてお伝えしたいと思います。

それでは、どうぞ。

■「人が成長するステップ」とは、
以下のように順序立てられると言われます。


まずは、

================================
1,”何が出来ていないか”すらわからない(=無自覚無能)
================================

という状態。


そこから、

手痛い失敗をしたり、

先輩から「ここが出来てないよ」と指摘されたり、

研修で「あるべき姿」「理想の状態」を学び、
自分とのギャップに気づいたりと、
知識や経験を経ることで、

================================
2、”出来ていない”という事実を、自分で認識している。(=有自覚無能)
================================

という状態に至ります。

しかし、この状態は、

「できてない」とはわかるが、
どうすれば出来るようになるのかは、
残念ながらわかっていない状態。

ですから、たまに出来ることはあっても、
出来ないことがほとんど、みたいなイメージです。



■しかし、そして、頑張って、
「どうすればできるんだろう」
という葛藤を経て、トライ&エラーを繰り返していくと、
やがて、出来るようになります。

しかし、この状態は、

================================
3,”出来ている”が、”なぜ出来ているのか”が説明できない(=無自覚有能)
================================

という、状態と言われます。

つまり、

「感覚で理解している」

状態。

かなりスペシャリストの域に達しているものの
あえて言うのであれば、

”上手く行く理由が「言語化」出来ていない”

ため、結果として

・成果にムラが出る、

とか

・人に説明することが上手く出来ない

という状態になりがちなのです。



■そして、この状態の、
更に上の状態があると言われます。

この「出来ているが、説明ができない」状態を、
より洗練させていくと、

================================
4,”出来ている”し、”なぜ出来ているのか”も説明できる(=有自覚有能)
================================

という状態に至るのです。

これは、いわば、

”「感覚」で理解していることを、
 「言葉」や「図」などの目に見える形に落とし込めている”

という状態。

言葉を変えれば、

『上手く行く方程式』

を「感覚」&「理論」、双方で理解が出来ている、
という状態なのです。


ここまで至ると、

・成果に「再現性」がもたらされる

とか

・人に説明し、「育てること」ができる

というレベルにいたり、
継続的な結果を生み出すことができるようになります。


これらが

「人の成長する4つのステップ」

などと、といわれています。

(※ちなみに、これは一つの説。
 別の解釈のパターンもありますので、あしからず)



■そして、思うのですが、
このようなプロセスを頭に入れておくと、

”自分を効果的に育てる一つの指針になる”

のではないだろうか、
そのように思うのです。


例えば、何か研修などを受講して、

「(出来ていないことを知って)胸が痛い」

「自分の未熟さを痛感した」

と思ったとします。


もし、「成長のステップ」を認識していたとすると、
自分の中に生まれたその感情の”痛み”とは、

「”現状と理想のギャップ”を認識した」

ことによって発生したこと、
自分で認識することができます。


捉え方を変えれば、

================================
1,”何が出来ていないか”すらわからない(=無自覚無能)
================================

から

================================
2、”出来ていない”という事実を、自分で認識している。(=有自覚無能)
================================

という階段を上がった、
ということが自分でわかるのでしょう。



■そして、更に、
研修などで学んだことを忘れず、

”先人が築いてきた「成功のエッセンス」”

を、心において振り返率付ければ、

おそらく量稽古だけに頼らず、
効率的に自分を育てることができるのでしょう。

さすれば、「3,”出来ている”が、”なぜ出来ているのか”が説明できない(=無自覚有能)」
の時間を圧倒的に短縮し、

================================
4,”出来ている”し、”なぜ出来ているのか”も説明できる(=有自覚有能)
================================

という状態へ、
飛び級で至ることができるようになる、

そのように思うわけです。



■何にでも、先人が築いたり、
見つけたりした素晴らしき方程式があるもの。

ぜひその”知恵”を活用し、
有限の時間の中で、
自分が持ちうる可能性をできるだけ伸ばせるよう、
努力していきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、良い1日となりますように。

【本日の名言】 自分がわずかなことしか知らない
ということを知るためには、
多くのことを知る必要がある。

モンテーニュ

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