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788号 2016年4月11日

もったいないオバケの法則

(今日のお話 2234字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、朝からテニススクール。

午後からは、第二領域として、
組織開発に関する本を読んでおりました。

毎月2冊ずつはトレンドに関する書籍を読んで、まとめて、
人材開発に関わる皆様に共有したいと思います。

<今日のお勧め本>

『健康いきいき職場づくり ~組織変革のすすめ』
(著:川上憲人、守島基博、島津明人、北居明)

また夕方からはジムにて筋トレ。

そして、夜は
以後の初段を目指している妻と、
囲碁の対局にはまり、
気付いたら深夜12時でした。

囲碁、面白いです。



さて、本日のお話。

「一石二鳥」というのは、
何かとおいしい響きがする、
多くの方は嫌いでない言葉かと思います。

今日は、

「一石二鳥の仕組みを作る、
 『もったいないオバケの法則』」
(勝手に私が名づけました)

というものについて、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。

■さて、個人的な話ですが、

1ヶ月ほど前、私は使っている携帯電話を、
スマートフォンからガラケーに変えました。

というのも会社でも
iPhoneを支給されているため、
2台もいらないかな、ということで、

プライベートのものを
”通話専用のガラケー”に変更をすることにしました。

ちなみに、私が変えた携帯は、
MVNOという格安のプラン。

なんと、月額1300円のみ(!)

インターネットはできませんが、
嬉しいことに『30分の無料通話』もついてきます。

ですから、基本使用料は実質ゼロ、なのです。

秋葉原で、5000円でガラケーを買い、
それにSIMカードを入れて完了。

今まで8000円かかっていた携帯電話の通信料が、
これから1300円になりました。

なんともお得で、嬉しくなりました。


■ですが、1ヶ月ほど使っていて、
ふと気付いたことがあるのです。

『電話をしないので、無料通話が余る』

ということでした。

必然的に、

「この、無料で着いてくる30分、
 もったいないなあ。どうしよう。」

と思うわけです。

これはおそらく皆様もそうだと思うのですが、

・無料通話 とか
・もらった映画チケット とか
・買ったコンサートのチケット
などなど、

どういった形であれ、

”自分が購入したり、
手に入れたりしたものを無駄にする”

と、なんだか損した感じ、
しませんでしょうか。


■私は小さい頃、ご飯を残したり、
または物を粗末にすると、母親から

「もったいないオバケが出るよ!」

と聞かされて育ちました。

だから、

”手に入れたものを無駄にする”

という状況があると、

条件反射的に、

「何とか使わないと!」
「もったいない!」

という条件反射的な感情が、
むくむくと顔を出してくるのです。

そしてこの、

「一旦手に入れたものを活用しないと、
 なんだか損した気がする」

という条件反射的な一連の流れが起こることを、

『もったいないオバケの法則』

と勝手に名づけてみました。
(こう感じるのは、私だけでしょうか)


■そして、思うのです。

これを上手に活用すれば、

”「普段からしておけばよい活動」を実行する仕組みを、
 意識的に作ることができるのではないか”
と。

(ちなみに、「普段からしておけばよい活動」のことを、
 7つの習慣では、「第二領域」と呼びます)

少し曖昧なので、具体的な例として、
私の場合の話をさせてください。


私の「普段からしておけばよい活動(でも、出来ていない活動)」は、

”両親と、もっとマメに連絡を取る”

ということでした。

今回、「携帯の無料通話30分」が
ついてきたことによって、

「この無料通話、もったいない。
 最大限、有効活用したいなあ」

と思いました。

そして、そうなると

「せっかくだから、この無料通話を使って、
 両親と会話をしよう」

「普段話していない姉ともコミュニケーションをしよう」

そんな風に
と、父と母、そして姉とコミュニケーションをする、
という活動に使うことにしました。

そして、これは毎月発生するので、
「もったいないオバケ」は毎月感じます。

すると、おそらく毎月、
両親に電話をすることになる(はず)です。


■ちなみに、他の活動でもそう。

「せっかくジムに入会金を払ったのだから、
 行かないともったいない」

「テニススクールに申し込んでいるから、
 レッスン回数分行かないともったいない」

「英語塾に申し込んだから、
 いかないと元がとれない。もったいない。」

そんな気持ちになり、
「もったいない」という気持ちを消すがごとく、
活動が後押しされている感じがするのです。

そしてこんな状態で突き動かされている状態を、

”『もったいないオバケ理論』を活用している”

と思うわけです。


■この考え方、私の幼少期の教育が影響しているので、
どれくらいの方が共感されるのかはわかりません。

しかしながら、誰にでも多かれ少なかれ、

「せっかく払ったのだから」
「せっかく無料でもらったのだから」
「せっかく申し込んだのだから」

という気持ちは、
自然と感じてしまうものではないだろうか、

そのように思うのです。

であるならば、その
「もったいない」「せっかくだし」と
感じる気持ちを上手く活用して、

「とりあえずセミナーに申し込んでみる」
「とりあえずジムに入会金を払う」
「とりあえず30万英語塾に払ってしまう」
「とりあえず本を買ってしまう」

というように、

”自分が「普段からしておけばよい活動」”

を後押しするきっかけにしたらどうか、
と思うのです。

何かを支払い、
もったいないと思う状況を作りさえすれば、
その元手を回収しようとする心理が働きます。

【『もったいないオバケの法則』を活用して、
 自らを推進、前進、成長させる仕組みを作る】

ぜひ、お試しいただければと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 偽善者でも何でもよい。
表面を作るということは
内部を改良する一種の方法である。

夏目漱石

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