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722号 2016年2月5日

リーダーシップの旅


(今日のお話 2259文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポンント。
並びに社内ミーティング、
そしてお客様とランチミーティングなど。

また、最近お勧めされた本がかなりのヒットで、
移動時間中など貪るように読んでおります。

それは、
『リーダーシップの旅 見えないものを見る』
(著:野田智義、金井壽宏)
という本。

神戸大学大学院経営学研究科教授でもあり、
日本屈指のリーダーシップの専門家である金井教授と、

特定非営利活動法人ISLを創設し、
次世代リーダー育成に取り組む野田 智義氏の共著。

その言葉の通り、
「リーダーシップとは何たるか」
を考えた本なのですが、

納得する部分がたくさんあり、
まだ途中ですが、既に多くの物を得られた本でした。
(人材教育に携わられている方には、特にお勧めです!)

と、いうわけで本日は、
『リーダーシップの旅』から引用させて頂きながら、

”リーダーシップとは何か”

をテーマにお伝えしたいと思います。


それでは、どうぞ。
(ちょっとマニアックな話です)



■「リーダーシップ」。

大事な言葉のようですが
何となくフワフワした、掴みどころのない、
そんなイメージを持ちませんか。

課長になったから、リーダーなのか?
部下を持ったから、リーダーなのか?
社長は、皆、リーダーなのか?


こんなことを考えていくと、
「リーダーシップ」という言葉が、
益々わからなくなってきます。


■そんな中、前述の『リーダーシップの旅』の著者
野田氏はリーダーシップをこのように表現します。

”リーダーの本質は、
 まず「リード・ザ・セルフ」(=自らをリードする)
 ことから始まる。

 時にはリスクを冒してまで行動しようとする人の背中に、
 人はエネルギーを感じ、自発的についていこうと思うのだ。”
と。

少し抽象的なので、
わかりづらいかもしれませんね。

もっと具体的に理解するために、
こんなイメージを思い浮かべてみて下さい。

リーダーの本質とは?
リーダーシップの旅はどのように始まるのでしょうか。

『私たちは、深く暗い森の中にある村の住民だ。
 村のはずれには不気味な沼地がどこまでも広がっていて、
 周囲を暗い森が囲んでいる。

 村には昔から言い伝えがあって、私たちは、
 「この沼を渡るな、この沼を渡って戻ってきた者はいない
 と聞かされて育ってきた。

 たまに好奇心あふれる青年が沼地に足を気まぐれに入れてみるが、
 気持ち悪さからすぐ足を引っ込めてしまう。


 しかし、森で暮らすあなたには、
 何か抑えきれない気持ちがある。

 遠く目を凝らすと、沼と森の果てに、
 ほのかな光が見えるような気がするのだ。
 森の向こう側には、豊かな草原と、
 青い空が広がっているのではないか。

 もし、そこに住むことができれば、どんなにすばらしいだろう。
 青い空の下に広がる草原で寝っころがる自分を想像しただけで、心が弾む。

 青い空を、自分で見たい。
 年老いた両親にもぜひ見せてやりたい。

 そう思って、あなたは沼に一歩を踏み入れる。
 水は冷たく、澱む泥がその深さを書くし、周囲の闇が身体を包む。

 不安や恐怖が頭をかすめ、思わず身がすくむが、
 それでも、沼を渡り、森を抜けたい、
 青い空を見たい、見せてやりたい、
 と思う気持ちがあなたに歩みを続けさせる。』

これが「リーダーシップの旅」の最初のステップ
自分をリードする、という 「リード・ザ・セルフ」だ。

(『リーダーシップの旅』より)


■ちなみに、この話には続きがあります。

『もし、沼地の先にある素晴らしい未来に魅せられ、
 リスクを承知で、覚悟を決め、恐ろしい沼地に一人、
 歩みを進めたとしたら何が起こるか。

 三分の一ほど進んで後ろを振り返ってみる。

 すると、一人、二人、三人と、恐る恐る沼に足を入れ、
 後についてくる仲間がいる。

 仲間はあなたにエネルギーを感じ付いてくる。

 そしてあなたは彼・彼女らがついてきてくれることに、
 勇気と喜びをもらい、責任感を覚え始めながら、
 先頭に立って歩み続ける。


 その時、あなたは、

 「リード・ザ・セルフ」(自分をリードする)
  から
 「リード・ザ・ピープル」(人をリードする

 と成長し、協働関係が生まれていく』


■いかがでしょうか。

リーダーシップは「自らをリードする」から始まり、
「人をリードする」に自然と成長する姿が、
何となくイメージできたのではないでしょうか。

組織だとこんなシーンがあります。

課長だから、部長だから今は従っている。
でも、異動やポストオフで役職がはずれた瞬間に、
誰も付いてこなくなる。

自分の退職が決まった瞬間に、
誰も言う事を聞かなくなってしまう。

当然ながら、このような「肩書きリーダー」は、
真のリーダーとは呼べないのでしょう。

肩書きがあるから、人は付いてくるのではなく
その人の姿からエネルギーを感じ、
そして自発的についていく。

それこそ、「リーダーシップの本質」ではないでしょうか。


■そして、もし私たちが大なり小なり、
「リーダー」であらんとするならば、
そのために、絶対に不可欠なことは何か。

それが、

「自ら沼地を渡ろうとする意志」
「沼地の先の希望を描く自らのビジョン」
「率先して先頭に立つ行動力」

なのでしょう。

つまり、まず『自分自身をリードすること』です。

”夢も、目標も、行動もない、
肩書きだけの課長、次長、部長”

には、誰も付いてくるはずはありません。


■ちなみに、「7つの習慣」でもは、
私たちが影響力を発揮していくために
「成長の連続体」がある、と言っています

まず、

第一の習慣 主体的である
第二の習慣 終わりを思い描くことから始める
第三の習慣 最優先事項を優先する

すなわち、

「自分で動くと決めること」
「自分のゴールを見つけること」
「自らのゴールに向けて行動すること」

を決め、『私的成功』(自らをリードする)ことから始まり、
人は”自立”に至る。

そして、『私的成功』し、”自立”した次の段階に、

第四の習慣 Win-Winを考える
第五の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第六の習慣 シナジーを創り出す

と、人に影響を与えるステップ、
すなわち『公的成功』があり、相互協力へと、
ステージを上げることができる、

そのように伝えているのです。

すなわち、

”人に影響を与える前に、まず自分から”

これが、「7つの習慣」でも
お伝えしている原則です。

自分は何をしたいのか。
どこへ向かっていきたいのか。

リーダーシップの旅は、
まず自分から始まります。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

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