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1971号 2019年7月14日

今週の一冊『チーム・ダーウィン ―「学習する組織」だけが生き残る』

(本日のお話 1653字/読了時間2分半)

■おはようございます。紀藤です。

現在、青森県弘前市に来ております。

これから7:00より
『第4回みちのく津軽ジャーニーラン』という
ウルトラマラソンのスタートです。

距離は、177キロ。
制限時間36時間。

これから明日の20:00までに戻ってこられれば完走です。
やれるだけやって、燃え尽きたいと思います。

また、体験記は明後日のメルマガにて、お楽しみに!



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。


今週の一冊は、
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『チーム・ダーウィン ―「学習する組織」だけが生き残る』
(著:熊平 美香)



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です。

■私は普段から常に何かの勉強会に参加するように、
自分のルールとしておりますが来週から参加するのが、

”NewsPicksアカデミアゼミ『自走する組織の作り方』”

という全6回のゼミです。

そのゼミの担当である熊平美香先生が書かれた著書。

ゼミに参加するにあたって、
予習として読んでいたところ非常に読みやすく、


”チームメンバーが能動的に自分ごととして関わり、
 チャレンジするチームの作り方”


についての原則が散りばめられている、
大変よみやすい良書だったのでした。


■組織で働いているとつい、

・組織内の政治、
・縦割りの構造、
・責任の所在を不明瞭にしたがる
・変化を嫌う組織風土、、、

などなどで、

”自分ではどうしようもできない”

と感じることがあります。

内在するエネルギーがたくさんあるのに
それを発揮しきれないでいる社員の数は、
それこそ、日本中に点在しているように感じます。



■しかしながら、やはり人が集まると難しい。

みんな悪い人ではないのに、


・お互いの信頼関係がない

・相手の批判ばかりしてしまう

・同じ方向を向くことができない

・既存のやり方に凝り固まってしまう

・違いを尊重することができない

・それぞれの持ち味を活かすことができない

、、、などの現象が起こり、結果として、

「楽しく働けない」
「ワクワク働けない」
「働く喜びがわからない」

ということが起こっているように思うわけです。


■では、どうすればよいのか。

その答えとして、一つ今週の一冊
『チーム・ダーヴィン』では、その解決策を示してくれます。


その解決策の示し方と言うのが、
この本は、世界250万部売れた、
人材開発の名著『学習する組織』の内容を元に、

「あるフィクションの会社のストーリー」

として小説風に描き直しているのです。

それがシンプルかつ、
登場人物の感情の推移があるから、
大変わかりやすいのでした。



小説の舞台は、
どんどん業績が低迷しており、
2~3年で赤字事業の売却、大幅なリストラを、
生き残り戦略として考えているメーカー。


その中で派閥もある中で、
ある特命チームとして変わり者たちが集められた、

”チーム・ダーヴィン・プロジェクト”

が立ち上がるところから話がスタートします。

考え方も、立場も、年齢も、
専門領域も全く違う6人のメンバー。

そしてそのプロジェクトを快く思わない、
社内の対抗勢力。

そんな環境の中で、

・メンバーの対話、
・ビジョンの共有
・事業の再定義、

などを行っていくことで、
皆の方向性が一致し、どんどんと光り輝いていく。


そんなストーリーです。


■特に良いところが、
普通に読み進めるだけでも小説として読めるのですが、

著書の後半の2割を割いて、
それぞれの登場人物が行った言動に、

”どのような意味があったのか?”

について、マサチューセッツ工科大 ピーター・センゲ教授が調べた、
成長する組織、チームの原則を解き明かした

『学習する組織』

の”チームづくりの原則”を踏まえ、
簡潔に解説をしてくれているところ。

この解説を読むと、一見無意味に思われる、
小さな言動や出来事に、質量を感じるようになります。


・「対話」の意義とは?
・「ビジョン共有」がもたらす価値とは?
・「コーチ」が持つ役割とは?
・「スポンサー(支援者)」が必要な理由とは?

今叫ばれている、「1on1」や「ビジョン経営」などが、
なぜ今の時代に求められるのかを、
そのストーリーの中で教えてくれるのです。



■この著書の最後に、著者の熊平氏から、
このような記載が書かれていました。

(以下、引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

学習する組織だけが生き残る日本の企業では、
今でもまだ、「人はそう簡単に変わるはずがない」と断言する経営者が多い。

このような経営者の多くは、学習者ではない。
その結果、組織が学習することを妨げる。

私は、彼らを未来破壊型経営者と呼んでいる。

もし、あなたの会社の経営者がこのような発言をしているなら、
早々に転職を考えたほうがいい。その理由は二つある。

一つは、今日、世の中の変化に適応できないことは企業の死を意味するので、
その企業にいても未来は望めないこと。

もう一つは、変わらない企業文化に長く身を置くと、
やがて自らも硬直し、学習できない人間になってしまうからだ。

このような人材は、未来創造型企業では必要とされなくなる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。

改めて学ぶこと、学び続けること。
そしてそのための組織を、チームを創ること。

人もチームも可能性があり、
もっともっと成長できる。よくなれる。
だから、皆で学び続けていこう。

そう、思わせてくれる一冊です。

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<今週の一冊>

『チーム・ダーウィン―「学習する組織」だけが生き残る』
(著:熊平 美香)



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