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515号 2015年4月14日

「なぜ?」を考えるとやる気がでる

■おはようございます。紀藤です。

昨日は、「7つの習慣」公開コース2日版へ、
多くのお客様がお越し頂けるとのことで、
終日リーガロイヤルホテルへ。

参加していただいたあるIT業界の取締役の方から、
こんなご感想を頂きました。
(この会社様では若年層3年目向けに、
7つの習慣研修を昨年導入いただきました)

「ちょっと前に若手に”7つの習慣研修”を
やっていただきましたよね。
そのときに参加した子が、
声を震わせて「本当に素晴らしい研修だったんです!」
といっていて、いかほどのものなのか・・・
と思っていましたけど。
自分が参加して、1日目が終わって、
・・・(その気持ちが)何となくわかった気がしました。
主体性とか、目的とか、自分で深く考えてみると、
やっぱり火が付くものですね。」
(こちらのご感想は、紀藤の記憶を元に、
引用させて頂いております)

K様、ありがとうございました!

K様のような情熱的な人事のトップがいらっしゃること、
社員の皆様は大変幸せだと思います。

引き続き本日もよろしくお願いいたします。

■さて、冒頭に、
「自分で深く考えてみると、火が付く」
というお話をいたしました。

実はこの話、心理学的に証明されているそうです。

コロンビア大学の心理学博士であり、
世界的なモチベーションと目標達成の分野の第一人者と呼ばれる
ハイディ・グラント・ハルバ―ソン氏はこういいます。

<「なぜ」を考えるとやる気が出る>

抽象的な思考は、
小さな行動を大きな意味や目的に結び付けられるため、
意欲を高めやすくします。

面倒でやる気がわかない作業も、
意義のあるものとして捉えられやすくなるのです。

残業しなければならなくなったときは、
「あと一時間、コンピューターに向かってキーを打つ」と考えるよりも、
「このひと頑張りがキャリアアップに結びつく」と考えるほうが、
モチベーションを上げやすくなります。

「なぜ」という視点でとらえると、
日々の小さな行動にも、意義を感じやすくなります。

理由が明確になることで、なんのことない小さな行動が、
大きな目標を達成するための一歩に変わるのです。

その結果、衝動的な行動は減り、
誘惑にも負けにくくなり、前もって行動を計画するようになります。

また、外部的な要因(「他者」「ツキ」「運命」など)にも
左右されにくくなります。

『やってのける ~意志力を使わず自分を動かす』
著:ハイディ・グラント・ハルバ―ソン


■いかがでしょうか。

きっと皆さまの中にも、
「なぜ?」と自分に問うと、
不思議とモチベーションに火が付くという経験をされた方も、
いらっしゃるかと思います。

そしてそれには、

【「なぜ?」と考えると、
なんのことない小さな行動が大きな目標の一歩に変わる】

という心理的な変化が影響しているようです。


■もちろんこの”「なぜ?」思考”が
万全、というわけではありません。

難しいプロジェクトをやるとき、
新人の人がやったこともない仕事を覚える時、
逆に「なぜ?」(=将来への一歩に繋がる!)
と考えていたのでは、現実的ではありません。

それよりも、目の前のプロジェクト(or仕事)を、
まずはきちんとやりなさいよ、となります。

やるタスクの難易度が高いときは、
「なぜ?」より「何を?」を中心に考えるとよい、

ともハイディ氏はその著書で述べています。


■しかし、逆に言うと、

「自分のエネルギーが沸かない…」
「自ら動こうと思えない…」
「他者にコントロールされている気がする…」

という状態の時ほど、
つい、先ほどの
”「何を?」思考”
(=明日までに課題を提出しなければいけない、
依頼を仕上げなければいけない、
報告書の入力をしなければいけない、などなど)
に囚われてしまうことが
実際の場面では多いのではないでしょうか。

目まぐるしく進む毎日の中では、

「なぜ、何のためにこの仕事をやるのか?」

という事を問う機会もなかなかありません。

そもそも、
「なぜ?」を考えることが重要、
という発想もないのかもしれません。


■しかしながら、
「何故自分がここで働いているのか?」を見失ったまま、
機械のように毎日タスクをこなし続けるとしたら、
自らの存在意義が分からなくなってしまい、
きっと心がカラカラに渇いてしまう、
人の気持ちとは、
そのようなものではないでしょうか。

だからこそ、

・「なぜ」を考えること

そして、

・なんのことない小さな行動を大きな目標の一歩に変える

という事が重要になるのではないか、
と思うのです。


■「7つの習慣」の研修では、
この「なぜ?」を、あらゆる角度から徹底的に考えます。

・「主体的である」、というのが大事なのはなぜなのか?
・ なぜ何のために仕事をするのか?
・ どんな仕事、どんな人生を理想とするのか?

だからこそ、自分の心に火が付くのです。


最後に「7つの習慣」研修に参加された方のご感想を、
一部ご紹介いたします。


(一部上場企業のソフトウェア企業の、
課長職の方を対象のご感想です)

【「7つの習慣」研修参加者のご感想】


「自分自身が人生を決めることを実感しました。
わかりやすく、本気で臨めました。」

「今後活かせるかは自分次第です。
ただ、ここまで自分自身が今回の研修に意義を感じるとは
思っていませんでした。」

「とても有意義な時間を過ごすことができました。
この3日間を今後忘れることはないと思います。」

「受講前に抱えていた自分自身の問題に対して、
完全ではありませんでしたが、
克服するための何かを得た気がします。」

「今までの研修は「答えは○○」といったもので
異なる解釈を正されるものもありました。
しかし、この研修では基本原則を学んだ後はそれぞれの解釈(回答)
で良いということで自分自身の柔軟性が増したと思います。
自分含め、一人ひとり異なるのは当たり前、
それが良い事ということを実感しました。」

「なかなか年齢を重ねると経験や過去みたいなものから
自分の発言や行動・習慣を変えていくのは難しいと
思っていましたが、このプログラムを受講し、
全ての原因は自分にあり、変えることができ、
それによりチームも変えることができることを知ったので、
ここで学んだことを習慣化したいと思います。」

「人生一度きり。自分が人生を終えるとき、
後悔しないように1日1日を大事に生きていきたいです。」


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。

今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 もし、今日が自分の人生最後の日だとしたら、
今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?

スティーブ・ジョブス

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