メールマガジン バックナンバー

534号 2015年5月15日

健全な悔しさ

■おはようございます。紀藤です。

先日は4件のアポイント。

夕方からは個人的にお願いしている、
コンサルティングを受けてきました。

そして夜はテニススクールでした。

ビジネスでも、プライベート(テニス)でも、
数段上のレベルの人からすると、
紀藤の至らぬ点、何を改善すべきなのかが、
手に取るようにわかるようです。

非常に有意義な時間でした。

最近、特にビジネスでも(そしてテニスでも)、
悔しい思いを感じることが多い今日この頃。

この悔しさをバネに、
飛躍しようと心に誓った一日でした。

今日は、私の最近のキーワード、
「悔しさ」について、
感じたことを共有したいと思います。

■さて、私はよくテニスの話を
メルマガで紹介します。

皆さまにとっては、
本当にどうでもよいことだと思いますが(苦笑)、

実は最近、私のテニスへの想いに、
とある変化が起こっています。

それが何か、というと、

「前よりもテニスが楽しめなくなっている」

ということ。
(こんなにテニステニス言いまくっていて、なんですが汗)

私がテニススクールに通い始めて早1年。
初めは、
球を打ち返せただけで気持ちよく、
幸せな気分になっていました。

しかし、最近試合に出るようになりだすと、
「勝ちたい」と強く思うようになりました。

テニススクールのメンバーとも、
以前は楽しくラリーをやっていれば満足だったのですが、
「彼には負けたくない!」といつからか
対抗心が芽生えはじめ、
ラリーをしていて先にミスしたりすると、
「くぅぅぅ!!」と悔しさに身悶えするほどです。

・・・下手くそな自分。

悔しい・・・悔しくて仕方ない。

胸の奥をぎゅっと掴まれるような、
感情が静かに暴れまわっているような、
そんな歯がゆさを、テニスをするたびに感じるのです。

「こんなはずじゃないのに…」
「悔しくて胸が張り裂けそう」

抑えきれなくなったこの想いを、
先日のレッスン後、テニススクールのコーチ
(ちなみに、松岡修造の高校テニス部の後輩らしいです)
に打ち明けてみました。

「私、悔しくて、悔しくて、仕方ないんです。」


■すると、コーチが言ったのはこんな一言でした。

「紀藤さん、いい感じですね(笑)
 健全な悔しさですね。
 今が一番強くなれる時期ですよ!」

コーチがいうには、
どうやらこういうこと。

まず、経験上悔しい、
と強く思っている生徒は伸びる。

なぜかというと、そもそも

・目標がない
・または理想とのギャップが大きすぎる

というときは、「悔しい」という
感情は持ちづらい。

でも上が見え始めて、
「生々しい悔しさ」を感じ始めた状況は、

”目標がイメージできているのに、
 そこに至れていない現実と理想とのギャップ”

を痛みとして感じてられるようになっているということ。

つまり、
”レベルアップした証拠”でもあるし、
”次のステージとの差を、リアルに理解をし始めた時期”。

だからこそ、
この”生々しい悔しさ”を感じている今こそが、
渇いたスポンジのようにもっとも吸収力が高く、
強く伸びることができる時期なのだ、

と。

「前に比べたら、全然うまくなっていますよ!
 まだまだいけますから、安心してください笑」

最後にコーチよりそう励ましをいただき、
少しだけ悔しさが昇華された気持ちがしました。 


■ある目標達成の心理学についての本に
書いてあったのですが、

【人を動かすのは”痛み”】

であるそうです。

「こんなはずじゃない」
「このままじゃ終われない」
「もっとよくなれるはずなのに…」

このような”痛み”を強く感じたとき、
人はこの痛みから逃れたい、と切望し、
行動を起こしやすくなる、とのこと。

だからこそ、偉人賢人の自伝に、
「小さい頃病弱だった」とか
「小さい頃本当に貧しかった」
という反骨精神的エピソードを見ることは
決して珍しくないですし、
戦後の日本が奇跡の復興を遂げたのも、
「絶対この状況から立ち直る!」
という国をあげての空気があったのでしょう。


■”悔しさ”とは、
気持ちがよい感情ではないかもしれません。

しかしながら、
何か歯をギリギリと噛みしめたくなるような、
生々しい悔しさを感じたとき、

でも、ただ「悔しい!」と嘆き、
そのエネルギーを闇雲に拡散させるのではなく、

”より良くなれるというサイン”

として、より前に進むための推進力、
として使うこともできそうです。

どう見るかは、私達次第。


■「7つの習慣」でも、
【パラダイム(ものの見方)】という言葉がありますが、
ものの見方というのも私達の気持ち次第で、
どうとでもなります。

皆さまも、
”不快なできごと”
があったときにこそ、

「この状況をプラスの発想で捉えられないだろうか?」

とそう自分に投げかけてみると、

<負のエネルギーを、前に向かうエネルギーに転換させる>

ということができるようになるかもしれませんね。

テニスも、人生も、メンタルが大事。

しみじみ思います。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 改革は内部から成されるもので、
外部からもたらされるものではない。

              エドワード・ギボン

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