メールマガジン バックナンバー

455号 2015年1月20日

50歳以上しか採用しない会社の社長が言った、「人生の変え方」

■おはようございます。紀藤です。

昨晩、ふとしたきっかけで
普段あまり長く話すことのない
他の部署の方たち会社についてアツく語り合いました。

気付いていないだけで、刺激をもらえる人は、
意外と身近にいるものですね。
(Tさん、Yさん、ありがとうございました!)

■さて、今日のお話です。

facebookで見つけた、
”50歳以上しか採用しない会社の社長が言った、「人生の変え方」”というお話です。
とても共感いたしましたので、共有させて頂きます。
では、どうぞ。


「子供の頃から勉強して、いい学校に入って、良い企業に就職すると、一生安泰」
しかし、「40歳を過ぎると、もうここからは人生は変えられない」という話を聞くことがある。

私は以前、殆どの社員が50歳以上、という会社に訪問したことがある。

社長はすでに65歳を超えており、役員も軒並み60歳以上、
普段はむしろ20代、30代の方々が多くを占める企業ばかりに訪問していた私としては、全く異質の会社であった。

若手の全くいない会社の社長にお話を聞くのははじめての経験だ。私は社長に素朴な疑問をぶつけた。

私 「若手が全くいない会社にご訪問するのは初めてです。」

社長 「そうでしょう。他にはあまりないと思います。」

私 「なぜ若手が全くいないのですか?」

社長 「カンタンですよ。採用していないからです。」

私 「採用していない…?」

社長 「そうです。ウチでは50歳以上の人しか採用しません。」

私 「…!!」

社長 「不思議ですか?普通に考えればそうですよね。でも、採用にはちょっとした基準があるんです。」

私 「どんな基準ですか?」

社長 「人生を変えたい、という人だけを採用しています」

私 「50歳以上で、かつ人生を変えたい人、ということですよね…?変わっていますね…!」

社長 「そうでしょう。普通は「人生を変えたいなら、若いうちにやらないといけない」って言われていますからね。でも、人生を変えるなんて、誰でも、いつでもできるんです。」

私 「……ぜひ、そのお話、聞かせていただけないですか?」

社長 「いいですよ。」


社長 「安達さん、私は社員にいつも言っているんです。人生を変えるには、ほんのちょっとのことを知るだけでいいんだ、と。」

私 「はい。」

社長 「一つ目、人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です。「続けること」そのものに価値があります。例えば、「早起きする」であったり、「通勤時間に必ず本を読む」でもいい。仕事も同じです。電話を毎日10本する、であったり、お客さんにこころをこめてメールを書く、でもなんでもいいです。とにかく、小さい習慣から人生は変わります。」

私 「でも、大きくは変わらない気もしますが…」

社長 「そう思いますか?電話を毎日10本かけた社員は、トップ営業になりました。こころをこめてメールを書いた社員は、リピート率No.1です。2年もすれば、誰にでも自信が生まれます。」

私 「…」

社長 「とにかく、何かを続けることが出来た、という実績が人生を変える第一歩です。」

私 「確かに…そうですね。」

社長 「二つ目、先ほどの習慣が意識せずにできるようになったら、次の習慣に挑戦する。なんでもいいから、常に新しいことを始めることです。」

私 「なんでもいいんですか?」

社長 「本当に、なんでもいいです。挨拶を欠かさない、でも、9時を過ぎたら食事を慎む、でもいいです。自分が前から気にしていたことをやればいいんです。」

私 「確かに…私もやりたいとおもっていたこと、あります。」

社長 「ここまで、だいたい皆5年かかります。でも皆、見違えるようになりますよ。」

私 「でも、習慣を続けられない人もいるんじゃないですか?」

社長 「そのとおりです。そこで、三つ目、一つ挫折したら、次のものを設定する。無理して出来ないことを続けない。失敗は、それ自体がノウハウです。習慣には自分に合うものと会わないものがありますから、ムリはしない。重要です。先ほどの「電話をかけ続ける」という社員は、そこに辿り着くまでに二回ほど挫折していますよ。何かができない、ということについて、罪悪感を覚える必要は全くありません。「できないこと」がわかることは大事です。」

私 「なるほど…」

社長 「四つ目です。決して他人のせいにしない、ということを守ってください。他の人のせいにするということは、自分の人生を自分で決めていない、ということです。」

私 「嫌な上司のせいであっても?」

社長 「ハハッ、そうですね。仮に上司のせいであっても、自分のせいであっても、結果は同じですから、悩むだけ時間の無駄でしょう?」

私 「…」

社長 「五つ目です。人に親切にする、ということを守ってください。」

私 「普通ですね。そんなのでいいんですか?」

社長 「もちろん。大事なことです。すべての変化は、人に親切にすることから始まるんですよ。安達さんは、電車でお年寄りに席を譲ってますか?」

私 「むー…。」

社長 「最後です、「人生を変えようと思った時点で、既に人生は変わり始めている」と思ってください。」

私 「…どういうことでしょう?」

社長 「50歳で人生を変えたい、という決意がどれほどのものか、安達さんに分かりますか?」

私 「相当の決意、ということでしょうか。」

社長 「そうです。だからこそ、私は50歳以上を面接する、そして、今の話に賛同していただいた方々だけを、採用するのです。私は、そういう方々をリスペクトしているのですよ。」


中年になったら人生は変わらない、とか、人生を軌道修正するにはとてもエネルギーが要る、
といった言説を見る度に、私はあの社長の言葉を思い出し、「そんなことは決まってない」と思い返すのである。


■いかがでしょうか。

何となくやる気にさせられる記事ではないかと思います。

その中でも、特に私が心を揺さぶられたのは、
以下のフレーズです。

「一つ目、人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣である」
「二つ目、先ほどの習慣が意識せずにできるようになったら、次の習慣に挑戦する
 ここまで、だいたい皆5年かかる。でも皆、見違えるようになる。」

まさしく、「その通り!」と
椅子から立ち上がりそうなほど
共感をしてしまいました。

私も、教育に携わるものとして、
「自分自身をどう育てるか」を自身で実践しているつもりですが、
「自分を変えてくれた」と思うものは、
メルマガの”継続”だったり、
英語学習の”継続”だったり、
本当に地道な活動の積み重ねしかありませんでした。

『7つの習慣』では、”習慣”についてこのようにいいます。

【習慣は、身に付けることも、断ち切ることもできる。
 だが、どちらにしても、応急処置的な手段は通用しない。 
 強い意志を持ち、正しいプロセスを踏まねばならない。
 習慣の引力も非常に強い。殆どの人が考える以上の強さである。
 しかし引力からいったん脱出できれば、全く新しい次元の自由を手にできる】


■上のお話の社長が、
”「人生を変えたいという想い」+「些細な習慣の継続」が50歳から人生を変える方法である”
と伝えるように、
また、『7つの習慣』が、
”習慣の引力は強い。しかし、強い意志で引力から脱出し、
 新たな習慣を身に付ければ全く新しい次元の自由がある”
と伝えるように、習慣の力、というのは、
私達が思う以上に力強く、人生すら変えうるもの。

簡単ではないかもしれませんが、
だからこそ取り組む価値があるのだろう、と強く思う次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 はじめは人が習慣を作り、それから習慣が人を作る

              ドライデン 

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