メールマガジン バックナンバー

今週の一冊『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』

今週の一冊『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』

2314号 2020年6月21日

(本日のお話 1854字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日はシステムコーチングの勉強会、
並びに研修用の動画撮影でした。

動画はこれまで見る側でしたが
喋る側で行ってみると
また新たな発見がありますね。

やってみると、
興味の幅も広がっていき
実に面白いなあ、と思いました。
(まだ初心者ですけれど。)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

=======================================================

『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
(著:明石ガクト)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07JLZQHPF/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_ha37EbPEGK5JQ via @amazonJP

=======================================================

です。

■巷では、

「2020年は動画元年」

と言われているそうです。

皆様もYouTubeを見ている方は
多いかと思いますが、

ご存知の通り数々の有名人、
また高校生から一般の人まで
YouTubeで自身のメディアを持つようになりました。

「誰でも発信者になれる時代」

が本格的にやってきたようです

■そしてこれから5Gによって
超大容量・超高速の通信世界がやってくると、

これまで以上にハイクオリティの動画が
人では知覚できないレベルの微細な遅れのみで
やり取りできるようなるそう。

オンライン会議も、
営業も、教育研修も
劇的に変わっていくでしょう。

そして、そんな時代において
「動画」という通信手段・メディアが注目されることは
ドラッカー風にいえば

”既に起こった未来”

と言えるかと。

■さて、そんな中、
今日ご紹介の一冊です。

著者の明石ガクト氏は
そんな動画について、

特にミレニアル世代の
比較的若い層をターゲットにした
新しい動画表現を追求する
「ONE MEDIA」という会社を創業し、

ソーシャルメディアの
動画コンテンツを配信している会社の
代表を務めている方です。

(私もこの本で初めて知りましたが、、、)

その方が

・動画の今後の潮流とはなにか?

・今の動画の流れは
どのように変化してきているのか?

・注目される動画の構成要素とは
どのようなものなのか?

について、まとめた本です

■ちなみに、この本の初版は
2018年11月5日。

恐るべきことに、

約1年半前の本ですが
既に「当たり前じゃん」と
読んで感覚的に思ってしまう自分もいました。

つまり、

時間の流れる圧倒的なスピードに
改めて気づき、危機意識を覚えました。

物事は凄まじいスピードで
陳腐化していくのです。

(実はそれがこの本を読んでの
一番の気づきかも、、、汗)

■さて、

これから「動画」の世界は、
ますます戦国時代さながらの

”時間の奪い合い”

が加速していきます。

そして、そんな中で
着目すべき”潮流”とは、

「Information Per Time(IPT)」=1秒あたりの情報の量

に視聴者が注目していく、
という流れです。

■当たり前の話ですが

1分間で伝える情報量が
テキストベースのものに比べ、

動画は同じ1分間で
より膨大な情報を明確に
伝えることができるようになるわけです。

それは

テキスト→マンガ→動画

というようによりIPTは高まり、
その影響により、

例えば
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』も
『まんがでわかる「7つの習慣」』のように
より裾野が広く届くようになる。

■しかし、その流れが加速すると
視聴者離れてきます。

そして

「もっともっと
効率よく情報がほしい」

「冗長な部分はいらない。
コアの面白い部分を見せてくれ」

とニーズも加速してきます。

YouTubeでも

「ジャンプカット」
(=話の間をカットしてつなぐ手法)

がこれでもかと言うほど
多様化されるようになっていますが、

これは視聴者のニーズに併せて、
「IPT」を高めようとしてきた結果といえます。

■そしてそんな中で

「選ばれる動画」

の一つとして

『Information』

『Insight』

『Impact』

を与える動画が重要である、
と語りました。

すなわち、視聴者が

Information(没入感を持って情報を受け取る)

Insight(自分の中で考えが深まる、共感する)

Impact(価値観が変わる、コレまでと違う行動を取る)

という3ステップを踏む時、
その動画に価値が生まれる、

という話でした。

■もちろん、

上記も一つの切り口で
動画を見る動機も、
ターゲットによって様々でしょう。

(暇つぶし、とか、学びたい、とか
応援したい、とか、癒やされる、など)

なので、著書の視点が
一概に正しいとも思いません。

かつ、少し自伝的な本でもあるので、

分析的な情報を求めている方には
あまりおすすめできないかも知れません。

かつ、また1年半で、
一般化した情報も
含まれているの事実。

■ただ、
本を読みながら思ったことは、

多くの人々の
情報収集の仕方が変わっていく、

特に若い人たちの情報が
圧倒的に変わっていく。

それに合わせて
自分自身も変化していくことも
求められることもあるでしょう。

そんな意味で、未来に備えて
思索を巡らせておく一つの材料になるかと。

そんな意味で、ご興味がある方は
ぜひお手にとってみては。

=======================================================
<今週の一冊>

『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』
(著:明石ガクト)



=======================================================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す