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393号 2014年10月10日

地味で、当たり前なことの価値

■おはようございます。紀藤です。

先日、ある小さいお子さんを持つ
お母さんとお話をしていたときのお話です。

「大人になると、
 昔は当たり前としていたことが
 意外とできていないものですよね」
 
とその方はおっしゃいました。

例えば、親が子供に大事だと教える
「おはよう」
「ごめんね」
「ありがとう」
などの挨拶や、
「困った人は助けてあげましょう」
「仲間外れはダメだよ」
という人間関係についての心構えもそうでしょう。

大人になると、こういったことは、
敢えて「やりましょう」などとは誰も言いませんが、
意外と出来ていない大人は多いのかもしれません。

子供に大切だというような、
『些細な当たり前なこと』ほど、
実は、すごく大切なことなのだろうな、
と改めて感じました。


■このことに通ずる話で、
ある本で、こんなお話が紹介されていました。


人がお互いのためにできる最善のこととは、
さりげないことなのかもしれません。

毎日の生活を共にしていく中で、
思わず唇に微笑みをもたらしてくれるようなささやかなこと、
元気づけてくれるさりげないことが最高のプレゼントです。

良いことというのは、
ときには、常識的で礼儀正しさだったり、
思いやりのある行動であったりもします。

時には、ほんのささやかなことが非常に大きな違いを生み出すのです。

ですから、
新聞売り場のおばさんに微笑みを投げかけてください。

会社の建物の中に荷物を運び入れている人がいたら、
手を貸してあげてください。

打合せが終わったら、一番に立ち上がって
椅子を片づける人になってください。

誰もそのことに気づかないかもしれません。

気がついても、誰もそれを覚えていないかもしれません。

しかし、そういうささやかなことでも積もり積もって、
他の人の人生を幸せにするのに役立つのです。

それが良いことだというただそれだけを理由にして、
良いことをしてください。

「それでもなお、人を愛しなさい」
ケント・M. キース著
早川書房より


■「7つの習慣」では、
人生を効果的にするためには、

【”影響の輪(自分ができること)”に集中する】

ことが大切である、と言います。
(第一の習慣 主体的である、より)

「”影響の輪”に集中」などと改めて言うと、
何だか大がかりなことのように聞こえますが、
実は上のお話にあるような、
「さり気ない親切」だったり、
「毎日の元気な挨拶」などが
その行動の例として挙げられるようです。


■私たちが出来る日々のことは、
満塁ホームランのような
スペシャルなことではなく、
殆どの場合が、
誰も見ているか見ていないか
わからない地味な小さな行動なのだと思います。

でも、そういった行動は、
見ている人は見ていて、
水面に落ちた水滴のように、
小さな波紋を作って、
少しずつ周りに伝播していくようにも思います。

「さりげない、当たり前のことこそ大切」
私自身、まだまだ出来ていないなあ、という自戒をこめて。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 始まりは、どんなものでも小さい。

                キケロ

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