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『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』

今週の一冊『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』

2615号 2021年4月18日

(本日のお話 1569文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、午前は大学院の授業。

また午後からはキックボクシングジムでした。
その他、読書など。



さて、毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹介する今週の一冊のコーナー。

今週の一冊は、

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『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』
大西 康之(著)



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です。



■読み終えた第一声。

「面白い、とにかく面白い!」

の一言です。


何がそんなに面白いのか、というと、

”日本を代表するリクルートの創業者
 江副浩正氏の反省を追体験させてもらったような感覚”
 
が得られたからであろう、

と思っております。



■「元リク」なる俗語があります。

その意味は「元リクルート社員」。

見渡してみると、

人事関連の仕事やスタートアップの起業家に
リクルートの出身者が名を連ねていることが多いです。

リクルート出身 起業家、などで調べると
ずらーっと出てきますね。
 

リクルートという会社が持つイメージは
人によってまちまちでしょうが、

”ものすごいい戦闘民族”

という印象を持つ方も
少なくないのではないかと。

(この表現がふさわしいかはかわかりませんが)



■リクルートの社風で語られる
代表的な言葉といえば、

「圧倒的な当事者意識」

あるいは、
創業者の江副氏が語ったとされる

「自ら機会を作り出し、機会によって自ら変えよ」

という言葉に代表されるものでしょう。


1人1人が自立しており、
猛烈なエネルギーをもった会社であるというのは、

おそらくリクルートに対する
共通認識だと思います。



■余談ですが、私も20代の頃

リクルートの代理店で
リクルート的な文化の下で働きつつ、

私もリクナビやとらばーゆなどを
法人営業として新規開拓などしていましたが、

そのかつての上司の
エネルギッシュさを思い出しても、
とても敵わないな…

と未だに思い出し、
頭が下がります。



■そして、リクルートの特徴とは、

”カリスマの経営者に依存するのではなく、 
 「リクルートという文化」そのものが
 人を育てている”
 
ことに尽きるのでしょう。


脈々と受け継がれる、
人を育て、新しいモノを生み出すリクルート。


 
さて、ではそんな日本を代表する会社である
リクルートを創った江副浩正とは、
いったいいかなる人物だったのか。


江副浩正氏は、何を思い、考え、
リクルートという会社の礎を築いていったのか。

そして、あの
リクルート事件とは、
一体なんだったのか。



■それを、著者の大石氏が、

江副氏本人が書いた著書、
有名なリクルート事件にまつわる著書、
関連する人たちへのインタビュー、

等の情報を集め、

1冊のストーリーとして
まとめたのがこの著書なのです。



■そこには、

日本の経済、政治に関する歴史的な出来事も、
関わった本人の実名で数多く記される物語です。


東大を卒業し、大学生向けに
就職情報紙のサービスを立ち上げた1960年代。

情報サービス業で席巻する中での、
読売新聞との全面戦争。

アマゾンの創業者
ジェフ・ベゾスが一時期
江副氏の部下として働いていた1980年代。

第ニ電電(現KDDI)の立ち上げにまつわる
京セラ稲盛氏と裏話、

そして、リクルート事件。
そこにまつわる、政治ルート、
NTTルートのつながり、

逮捕され、検事の取り調べられ
江副氏がリクルートから離れていくまで。

、、、そして彼が亡くなるまで。


すべての話が生き生きとした小説のように語られ

そこには、多くの日本を創ってきた
登場人物が関わってきます。

それは江副氏の人生の
ごくごく一部を切り取ったにしかすぎませんが、

それでも

「こんな風に、
 リクルート創業者の周りの世界は
 動いていたのか…」

と、読み進める手が
止まらなくなる感覚を覚える
エネルギーに満ちた一冊である、

そんな風に思いました。


■「カリスマ性がない」とされた江副氏。

誰にも雇用されたことがなく、
自分で会社を立ち上げ大きくした江副氏が

その師と仰いだのは、

マネジメントの父と呼ばれた
ピーター・ドラッカーの著書であった、

といいます。



■人と組織を活かすことを考え、

優秀な人はお金に糸目をつけず採用し、

優秀な人がその力を
いかんなく発揮できる環境を用意した江副氏。


それは、日本における
最も日本企業的ではない会社。

しかし一方、皆で一丸となって戦うという
日本的な臭いもする会社でもあります。


若い人も、女性も、外国人も、
経験問わず、能力ある人が皆活躍し、
全力で働くことを楽しむ会社。

そんなリクルートの背景には
多くの仕組みがあることも
著書の中で学ぶことができます。


人と組織に関わる人に、
特にオススメしたい一冊です。



■以下、著書の紹介です。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった】

かつて日本には、「起業の天才」がいた。
リクルート創業者、江副浩正。

インターネット時代を予見し、社員のモチベーションを巧みに鼓舞した
彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。

だが彼の名は「起業の天才」ではなく、
戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。

「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。
リクルート事件の大打撃を乗り越え、
株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。

苦境に立たされたすべての日本人に贈る、歴史に葬られた「起業の天才」の真の姿。

【日本にも、こんな経営者がいた!】
・グーグルの「検索」を先取り
・独自の「クラウド・コンピューティング」
・読売新聞と「全面戦争」
・電通から広告を奪う
・日・米・欧を結ぶコンピューター・ネットワーク
・世界の「コンピューターの天才」をかき集める

【「はじめに」より抜粋】
江副さんが生きていたら、保身に汲々とする日本の経営者にこう尋ねることでしょう。
「経営者とはどういうものか、経営者ならなにをすべきか。わたしはつねに学び、考え、
そのとおりにやってきました。あなたがた、自分が経営者であると考えたことがおありですか」
――瀧本哲史(京都大学客員准教授、エンジェル投資家、2019年没)

【主な内容】
はじめに 江副浩正は「服を着たゾウ」――瀧本哲史氏インタビュー
序章 ふたりの天才

【第1部 1960】
第1章 ユニコーンの誕生 
第2章 紙のグーグル 
第3章 進撃のダイバーシティー 
第4章 「日本型経営」を叩き潰せ 
第5章 APPI 
第6章 打倒Y 

【第2部 1984】
第7章 江副か稲盛か 
第8章 森田の未来、真藤の未来、江副の未来 
第9章 情報の海へーーALL HANDS ON DECK !(総員配置につけ!) 

【第3部 1989 昭和の終焉・平成の夜明け】
第10章 変容 
第11章 情報が人間を熱くする 
第12章 世紀のスクープ 
第13章 反転 
第14章 「おまえら。もっといかがわしくなれ!」

エピローグ


※Amazon本の紹介より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

本当に、面白いです。

もし江副氏を取り巻く状況が

少し変わっていたら、

今のGAFAなる存在が生まれていたのは、
日本からだったかもしれない…

そんなことを著書で書かれていますが
そんな期待も持ってしまうような著書でした。


おすすめです。

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<今週の一冊>

『起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』
大西 康之(著)


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