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391号 2014年10月8日

「当たり前の罠」に、はまらないように

■おはようございます。紀藤です。

先日はWさんとのお話に、
O社の営業さんとの会合。

非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。

皆さま、ありがとうございました。

■新しく出会う方とお話をすると、つくづく、

「自分の見ている世界は狭いなあ」

と感じます。

特に別の会社へご訪問すると、
本当に違う文化を持っているなあ、と気づかされます。

例えば飲み会においても、
「とりあえず楽しいことが大事」、という文化もあれば、
「真面目に語り合ってこそ飲み会」、という文化もありますし、
成果を上げる、という考えでは、
「売り上げをあげることが何より大切」、とする会社もあれば、
「ミスをしないことが一番」という会社もあります。

同じ”会社”という枠組みなのに、本当に面白いものです。


■さて、同じなのに違う、という意味で、
興味深いお話があります。

ご紹介している「7つの習慣」は
有名な成功哲学の一つ、とも言えますが、
中国において成功哲学、というと、

【厚黒学(ホウヘイシュエ)】

と呼ばれる学問が有名だそうです。

これは読んで字のごとく、成功するには
「面の皮はあくまで厚く、腹はあくまで黒くなければならない」
と説いたものです。
 
中国では一千万部以上売れ、
中国の知識人なら大半の人が知っている、
有名な考え方とのこと。

これをビジネスの基本としている方も少なくない、
とも言われています。

そんな影響も受けてか、
中国の文化では、
・「人間は騙すもの」、「自分以外はすべて敵」
・「騙されないように」「他人を信用しないように」
・他人に容易く騙されるような甘い人間は、ひどい目に遭う
というように家庭内では教育される、
そんなお話もあるようです。
(もちろん全てとは思いませんが…あくまで一例として、とご認識下さい)


■前置きが長くなりましたが、
「会社の当たり前の文化」の話と、「厚黒学」の話から何が言いたいのかというと、

【当たり前としていることが違う】

という事実を、常々認識しておくことが、
ビジネスや人生で影響力を高めるために大切なことなのではないか、
と思うのです。

私たちは、自分が今いる世界から強い影響を受け、
ややすると、「それが当たり前」となりがちです。

でも、一度外の世界に出てみると、
・別の会社の飲み会は全然、雰囲気が違った
・「厚黒学」という、全く違う考えの成功哲学があった
というように、
「答えは自分の知っていることだけとは限らない」
ことを、まざまざと感じるものです。


■「7つの習慣」では、”ものの見方・考え方”のことを
『パラダイム』と呼びますが、
自らの”パラダイム”を感じるためには、
”普段過ごしている「いつもの世界」から敢えて抜け出して、
外部の方とコミュニケーションをし、感じとること”
が有効なのではないか、と強く感じます。

グローバルな視点、ダイバーシティが大事、
などと、言葉が有名になっている昨今ですが、
「自分は本当に広く、世界を見ているのだろうか」
と、時折自分に投げかけ、外の世界に出向き、
「井の中の蛙」状態にならないよう、
日々気を付けていきたいものですね。
(と、私自身が気づいた昨晩の飲み会でした(苦笑))


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日が皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 既知の世界から
未知の世界に行かなければ、
人は何も知ることはできない。

          クロード・ベルナール

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