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1459号 2018年2月11日

『日本再興戦略』

(本日のお話 2345文字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。

昨日より連休を利用して、
とあるワークショップに参加しております。

『さあ、才能に目覚めよう』

という本で有名な、

”ストレングスファインダー”

なる世界200万人が受講している強み分析を利用した、
コーチングの資格取得のためのワークショップ。



『7つの習慣』でも、
”第2の習慣 終わりを思い描くことから始める”において、

「自分自身の価値観を知り、ミッションを見つけること」

の重要性を伝えています。


今回の「強み分析」は、
”ミッション”とも連動する話であり、
これを学ぶことで、より多くの人材育成の価値をお伝えできるな、

とワクワクしております

引き続き、学んでまいります。

(90万なので、元を取らねば 汗)


また、ランニングは、本日も走れず。
明日こそは。


<現在の走行距離 10キロ(あと150キロ)※あと18日>



さて、毎週日曜日は、
おすすめの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。


今週の一冊は、

=======================

『日本再興戦略』(著:落合陽一)

=======================

です。

■これからの先の日本の未来を、
多くの識者が危惧しています。

そして、それは多くの人が、
今では知ることになりました。


一番は御存知の通り、


『少子高齢化、人口減少』


です。

本の国力、
パワーベースを大きく下げる人口動態の変化は、

”避けられない未来”

として大きく口を開けて
待ち構えています。


■具体的には、


・2024年には、3人に1人が65歳以上の
 超高齢化社会になる。

・2042年には、高齢者人口が約4000万人のピークになる。

・2053年には、総人口が9953万人になる。


ことは、決まっている未来です。



だから、

”日本は人口が減り続ける。
 ↓
働き手はいなくなり、産業が弱くなる。
 ↓
国として稼ぐことができなくなり、
経済は縮小し続ける。
 ↓
結果、日本には暗い未来が待っている”


というロジックで、
「日本は沈みゆく船」のように
語られることが多くなってきたのでした。


実際、私(紀藤)も、
日本の未来を危惧しています。


■さて、そんな中、今週ご紹介の

『日本再興戦略』


は、そんな”待ち構える危機的な未来”の中で、


「この危機と言われている今こそ”チャンス”である」


と唱えているのです。

そして、

”明るい未来に変えていくために、
我々日本人に、今何が必要なのか”

を、ポジティブな考えで、
未来志向で問うている本です。



■さて、この本の著者、落合陽一氏。

筑波大学 学長補佐、研究者であり、
大学教員、博士(学際情報学)という、
識者としての顔を持つとともに、

メディアアーティストであり、
実業家でもあるという
今の日本に影響を与えているインフルエンサーの一人。




そんな氏が書籍の中で、語ることは


・西洋文化への憧れの中で見失った「日本人のアイデンティティ」とは?

・日本人がいかにメディアに洗脳されているのか、について

・日本が失ってしまった「日本の文化への理解」とは?


というような、
”多くの日本人が、気づいていない大きな問題点”
について語ります。


こういった話は、つい複雑で、
小難しい話になりがちですが、

・わかりやすく
・シンプルで、
・短い言葉で

要点を伝えてくれています。


そして、問題を伝えた上で、


・我々がこれから何を取り戻すべきなのか

・西洋への憧れでなく、何を正しく理解すべきなのか

・日本が世界の中で存在感を発揮するために、
 どのような産業に着目すべきか

・日本がどういった政治体制を持つべきか

・日本がどういった外交をすればよいのか


などの”日本人のあり方”、
”国の仕組み”について、やはり

「わかりやすく」

伝えてくれる、そんな本です。


■繰り返しになりますが、
この本が素晴らしいのは、


”今日本人が知るべき大切な話を、
「シンプルに、平易に」伝えてくれている点”


です。

それは恐らく(私の予想ですが)

・落合氏が30歳という若手の研究者であること

・聡明な知性を持ちながら、
 これまでの日本の問題点を理解していること

・今風の感性を持ち、世の中を見据えている、


ことではないか、と思っています。


だから、読みやすく、わかりやすい。


■今、日本は、ターニングポイントです。

それは、冒頭にお伝えしたように、


”少子高齢化、人口減少”


という大きな波がやってくるから。

そんな中で、日本は
”世界のルール”を抑えた産業を、
育てられていません。


インターネットのGoogleも、
マイクロソフトも、
アップルもアマゾンも、

世界のルールになっている産業は、
みんな、アメリカの企業です。

使えば使うほど、海外にお金が落ちていきます。



一方、日本では、
”ものづくり産業”が有名ですが、
これからを考えると国を支える産業が、
どうなるかわからない。


■だから、これから日本は、
新しい産業を作っていくべきだし、

何で戦うかと言えば、
アジアに先んじた課題先進国として、

「少子高齢化を乗り越えた国」

として、地位を作ることが、
一つの戦略になるのでしょう。


そんな話を含めて、
いちばん大切なのは、我々一般人も含めて、

”まずは現状を認識すること”

が物凄く大切である、
と思いのです。


■日本が世界で注目をされる、
無血の革命「明治維新」の後、

福沢諭吉は、

『学問のすすめ』

を書き、当時3300万人の人口の中、
340万部のベストセラーとなりました。

つまり、日本人の10人に1人が、
”本”を通じて、文明的に未開の当時で、

「学ぶことの大切さ」

を認識し、共通の問題意識を、
皆で、共有しました。

そして、劇的に成長したのです。



普通に生活をしていると、
今の暮らしは当たり前のように思えます。

でも、これらも全て先人の努力の賜物でありますし、
受け継がれてきたバトンを次に繋げていく、

ということも、
私達の一つの使命ではなかろうか、

と私は感じます。


■と、つい熱く語ってしまいましたが、

「日本の問題」&「日本再興戦略」

を、わかりやすく理解する上で、
大変オススメの一冊である、

ということを改めてお伝えしたいと思います。

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