メールマガジン バックナンバー

1376号 2017年11月20日

人が従う、従わないは「僅かな手の動き」が関係している

(本日のお話 1537文字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は、例のごとく「サムライ塾」にて、
「PQ(=身体性リーダーシップ)」について、
10数名の仲間たちとともに学んでいました。

朝10時からひたすら19時まで体を動かし続け、
「身体」が人の心、気持ちに与える影響を、
ひたすら考え続けた1日でした。

面白かった!(そして勉強になりました)

今日は、その内容から学んだことについて、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。

タイトルは、


【人が従う、従わないは「僅かな手の動き」が関係しているという話】。


それでは、どうぞ。

■言葉で説明することが難しいものに、
「身体表現」が人に与える影響があります。

確かに人は、その人の
「身体表現」(=目遣い、言葉使い、うなずき)によっ
て多くのメッセージを受けとります。

そして、知らず知らずのうちに、

「この人は信頼できそうだ」と思ったり、はたまた
「なんだか怪しいな。利己的な気がする」
と疑ったりします。

あるいは、

「この人は、自分より実力者だ」と感じたり、
「この人よりは自分の方が上だ」と支配な感覚を覚えたり

無意識ながらも序列をつける、
ということもあるでしょう。


■人はなんだかんだ言って動物です。

近づいてくる大きなダンプカーは怖い。
そして同じように、ダンプカーのごとき、
巨体のレスラーが強面で凄んできたら、怖いのです。

つまり、

・なんか怖い
・なんか雰囲気良くない、
・なんとなく好意的
・誠実っぽい雰囲気


と感じたとすると、
間違いなく、それには理由がある。

そして多くの場合、それは、

“相手から発せられる「何らかの表現(=身体表現)」“

によって、そう思わされている、
ということが、数々の実験等により、
実際にわかっているようです。


■これらの「身体表現」の与える影響については、
非常に広く、深い世界があるため、語り尽くせませんし、
そもそも私もそんなに詳しくはありません。

しかしながら、一つ、
こんな役に立ちそうな話がありました。

それは、

『Make Body Language Your Superpower』
(「身体言語」を強大な力に変える)

という動画。


この動画、非常に面白いことを伝えています。

ある人(指示をする側)が、聴衆に対して、
3つの方法(=身体表現)で指示をしたそうです。

それは、以下の3つの方法。


1,手のひらを“上”にして、指示をした場合

2,手のひらを“下”にして、指示をした場合

3、相手に指を差して、指示した場合


それぞれの場合で、どれが最も
「人が動いてくれた」(または動いてくれなかったか)のか?


■その結果が、以下の通りでした。


1,手のひらを“上”にして、指示をした場合  → 『84%』が従う

2,手のひらを“下”にして、指示をした場合  → 『52%』が従う

3、相手に指を差して、指示した場合 → 『28%』が従う


とのこと。

徴収に指を差して指示をした場合、
傲慢な印象を与えますし、

手のひらを下にして指示した場合は、
丁寧だけれど、縮こまった印象を与える。
力強さは、ないのです。

つまり、物凄く些細なことのようですが、


【人が従う、従わないは「僅かな手の動き」が関係している】


というデータがある、
ということ。


■しかしながら、
自分自身の日常を想像した時、
例えば、大勢の前で話す時に、

“「手のひらの動き」を意識している”

という人、どれくらいいるのでしょうか。

おそらく、あまりいないはず。

しかし、間違いなくそれは、

「相手に影響を与えている」し、
それによって「得られる結果も変わっている」
ようなのです。


小さなことですが、
誰かに適切にメッセージを伝えようとするならば、
こういったスキル面の努力も必要でしょう。

話し方のクセと同じように、
自分の身体のクセで強みも弱みも知り、
適切に使いこなしこそ、

『「身体言語」を武器にできる』

ようになり、望む結果燃えやすくなるのであろう、

スキル的な話ではあるものの、
そのようにも思った次第です。

【本日の名言】 人は必ずしも外見で判断できないが、
外見は常に、その人の知る重要な一つの手がかりである。

ウィラード・ゲイリン”

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