メールマガジン バックナンバー

1372号 2017年11月16日

強弱、濃淡、緩急をつけたコミュニケーション。
いくつもの「引き出し」を持つことで、
深みがあり、信頼されうる人物になれる”

(本日のお話 1992文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
これから実施する研修の打ち合わせなど。

夕方からは歯医者へ行き、
そして夜はいつもながら「サムライ塾」のメンバーと打ち合わせ。

11月は第1四半期末のため、
いわゆる、”追い込み“の空気が漂っております。
とりあえず、駆け抜けるのみ。

本日は名古屋に出張です。



さて、本日のお話です。

先日、お客様と講師を含めて、
「信頼」をテーマにした研修の打ち合わせをしました。

その中で、ふと感じた気付き、

「幾つものコミュニケーションの武器(引き出し)
 を持つことは、大事だよな」

と思うところがありました。

本日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【強弱、濃淡、緩急をつけたコミュニケーション。
 いくつもの「引き出し」を持つことで、
 深みがあり、信頼されうる人物になれる】。


それでは、どうぞ。

■アメリカのCEOが選んだNO1の本で、

『スピード・オブ・トラスト』

という本があります。


これは、「信頼の築き方」について書かれている本です。
(研修プログラムにもなっています)


『7つの習慣』のスティーブン・R・コヴィー博士の息子である、
スティーブン・M・R・コヴィー氏によって書かれました。



そして、この本で伝えていることの一つが、


”人間関係における信頼を高める、
「高信頼の13の行動」がある”

という話があります。

ちなみに、こんな内容です。


~~~~~~~~~~~~~~~~

<高信頼の13の行動>

1,率直に話す
2,他者を尊重する
3,透明性を高める
4,間違いを正す
5、忠誠心を示す
6,結果を出す
7,より上を目指す
8,現実を直視する
9、期待を明確にする
10、アカウンタビリティを果たす
11,まずは耳を傾ける
12、コミットメントし続ける
13,他者を信頼する

~~~~~~~~~~~~~~~~

というような内容。


■単語だけだと、
少しイメージが湧きづらいかもしれません。

しかし、一つ一つ想像をしてみると、
「そりゃそうだよな」と思える、
普遍的な内容が多い事に気が付きます。



例えば、「1,率直に話す」についても、そう。

「俺は正直なところ、こう思っているんだよ」と
嘘偽りなく、裏表なく、隠し事がなく、
率直に気持ちよく話す人は、確かに信頼できる、
と感じるでしょう。


また、「4,間違いを正す」でも同じ。

自分の立場がでも下でも、プライドなどこだわらず
「これは自分が間違っていた、申し訳ない」
と素直にお詫びをできることは
信頼できる行動です。


「信頼を高める行動」というものは、
意識をすることは少ないですが、

「この人は、信頼できるな」

と思わせる行動は確かにあり、
それは”科学できるもの”であるのです。


■しかし、この話には、続きがあります。


それは、どんな行動にも、

”『スイート・スポット』がある”、

というもの。


わかりやすく言えば、

“やり過ぎはよくない”

ということでしょうか。


人は、ついつい、
「自分のやりやすい型」ばかり
多用してしまいがちです。


例えば、素直で憎めないキャラが売りのAくん。

でもおっちょこちょいで、よくミスをする。
そんな彼は、いつも、すぐに素直に誤るとします。

「すみません!これがミスの原因でした。
 次から気をつけます」。

そして、なんだかんだ許される。


つまり、先の”高信頼の行動”から言えば、
「4,間違いを正す」ですね。

その行動自体は間違っていません。



しかし、いつもいつも、
同じ「4,間違いを正す」ばかり、
それのみ、やっていたとしたら、どうか。


ミスをする。誤る。
(=間違いを正す)

ミスをする。誤る。
(=間違いを正す)

ミスをする。誤る。
(=間違いを正す)

ミスをする。誤る。
(=間違いを正す)

(以下繰り返し)


というように、“同じパターン”ばかり、
何度も何度も、そればかりやっていたとしたとしたら。

「おい、いい加減にせい!」

と思ってしまうのでしょう。



というのは、少し極端な例としても、
それは、他のことでもそうでしょう。


「4,間違いを正す」だけでなく、
「3,透明性を高める」でも、
「1,率直に話す」でも、
「11,まずは耳を傾ける」でも、


それ「ばかり」、
それ「のみ」

やっていたとしてら、
「またそのパターンか」
となり、効果は限定的になってしまうものです。


■だからこそ、思うのです。

それは、コミュニケーションにおいては、
一つの自分のパターンだけでなく、
「色々な武器(引き出し)」を持っていることが、
大切である、ということ。


自分の勝ちパターンはあったとしても、
人により、刺さる言葉、動かせる行動は違います。

時に厳しく、
時に優しく
時に激しく、
時に柔らかく。


そんな、
強弱、濃淡、緩急がある
コミュニケーションが大切なのでしょう。


時に、「率直に伝える」ことで、
ハンマーで殴るようなショックを与える指導もできる。

時に「まずは耳を傾ける」ことで、
優しく包み込むような対話もできる。

そんな人は、
とても魅力的なのだろうし、
信頼できる深みのある人間なのだろう、
と思うのです。


と、いうことで、

【強弱、緩急をつけたコミュニケーション。
 いくつもの「引き出し」を持つことで、
 深みがあり、信頼されうる人物になれる】

そう、思う次第です。

【本日の名言】 他人を変えようと思ったならば、
まず自分を変えることである。

安岡正篤”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す