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1368号 2017年11月12日

『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』

(本日のお話 2300文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日は、自分が気合を入れて取り組んでいる、

「サムライ塾」のDAY5の開催でした。

1年間かけて準備してきた、この取り組みも、
残すところ、あと1ヶ月。


“人材育成”という言葉では語りきれない活動で、
仕事、プライベートを超えて、自分の人生を考え、
国、世界と自分を繋げるという本当に意義深い活動です。

あと1ヶ月、週末、朝、夜の時間をすべて使い、
全力投球をしたいと思います。

(もちろん、仕事も!)



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、私のお勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナーです。

今週の一冊は、

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『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』(著:半藤一利)


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です。

■ここ1年で、歴史を学び、
世界のこと、日本のことを広く学んでまいりました。

そして、日本の良さ、魅力、というものを、
深く考える機会が増えました。

日本人はたくさんの素晴らしい物を持っています。

・「和」の精神、
・他を認め尊重する文化、
・武士道精神
・世界で一番長い歴史


普段考えないことですが、
日本は、たしかにどこの国とも違う”独自性”があります・

そのことを、知れば知るほど、
学べば学ぶほど気がつくのでした。


■しかしながら、同時に、
「弱み」もあることを知りました。

それは、太平洋戦争での日本軍の組織を研究した
『失敗の本質』
でも描かれているような、日本の組織が持つ「弱さ」です。


構造的な問題も含め、
大きくいえば、

『日本のリーダーシップの弱さ』

は、間違いなく存在しているのです。


そして、それは、
今日、新聞、テレビを騒がせる話にも、
全部つながっています。


・企業の不祥事、
・トップが責任をとらない、
・現場を知らないトップ、
・稟議だけ多く、誰が責任者かわからない


それは、残念ながら、
もう50年以上たっても変わらずに、
継承されて続けてしまっています。


■そして、今日ご紹介させていただく
『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』は

週刊文春、文藝春秋の元編集長、取締役であり、
“歴史探偵”とも称される半藤一利氏が、


「日本型リーダーの問題とは何か?」


について、

“太平洋戦争での有名な人物が、
具体的に、どの場面で、どんな行動をしたのか?”

そして

”なぜ、失敗したのか? 成功したのか?”

という事実を元にして、
「リーダーシップ」という観点でまとめている本なのです。


読み進めるうちに、
太平洋戦争時の話も学べるとともに、
今にも通ずる「リーダーシップの原則」が学べるはずです。


そして、同時に、
現代の私達の身の回りでも起こっている、
耳が痛い、


「日本が陥りがちなリーダーシップの罠」


について、整理できるはず。


■加えて、そこから解き明かした
「リーダーシップの6つの条件」
についても、まとめられています。


以下、一部をご紹介まで。

~~~~~~~~~~

◯リーダーの条件1 ~最大の仕事は「決断」にあり~

(※丸投げは絶対にダメ。日本軍はこの丸投げでたくさんの人を死に至らしめた。
 上に立つものは、自分で判断をし、自分で決断をすること)


◯リーダーの条件2 ~明確な「目標」を示せ~

(※人を共通の目的に団結させる能力と意志を持つこと。
 特に表面の目的ではなく、「真の目的」を共有する。)


◯リーダーの条件3 ~「焦点」に位置せよ~

(※危機のとき、自分がどこにいるかを明確にする。
 リーダーにふさわしい人間であることを、権威を持って示す。
 どんなに大変な状況でも、片付くまで逃げない、辞めない)


◯リーダーの条件4 ~「情報」は確実に捕らえよ~

(※自分の耳で聞いて、自分の目で見る。
 どこから来たかわからない、出所不明の情報に踊らされない)


◯リーダーの条件5 ~「規格化された理論」にすがるな~

(※よくある、「成功体験に固執する」という話。
  日本軍は、日露戦争の勝利を引きずり、太平洋戦争で惨敗した)


◯リーダーの条件6 ~部下には最大限の任務の遂行を求めよ~

(※「愚将は強兵を台無しにするが、名将は弱兵を強兵にする」。
   部下を小手先で使うのではなく、全力を尽くさせるためにあらゆることをせよ)


~~~~~~~~~~

などなど。


■詳しくは、詳細をお読みいただければと思います。

とても、勉強になりますし、
大企業のリーダーの皆様は、特に読んでほしいです。

最後に、著者の「あとがき」より
この本の意義について、お伝えさせていただきます。

(以下、引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


過去の戦争のときに身をもって体験し学んだ
「死を鴻毛(こうもう)より軽し」とする考え方、
根拠のない自己過信、無知蒙昧、逃避癖、底知れぬ無責任など、

私達日本人の愚劣さ、見たくない本質を
正しく見つめ治すことが大切だと思うのです。


わたくしが忘れてしまいたい昔話を長々と語ったのは、
あの戦争のあれほど多い犠牲者のためにも、
「人間は歴史から何も学ばない」と、
簡単に諦めるわけにはいかないからです。

今度こそ歴史から少しは学んでほしい。

日本人がもう一度、この眼でみた悲惨を
「歴史の教訓」とできるかどうか、
問われていると思うのです。


(『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』あとがきより)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


弱さを知るからこそ、
克服しようと思える。

強くなることができる。

今何が起こるかわからない世の中だからこそ、
今一度、向き合う必要がある、大切なことである、

そう強く思う次第です。

【本日の名言】 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

オットー・ビスマルク”

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