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今週の一冊『幸福論 「しくじり」の哲学』

今週の一冊『幸福論 「しくじり」の哲学』

2412号 2020年9月27日

(本日のお話  1775字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日土曜日は、終日セミナーへの参加。
その他、読書や研修企画の準備など。



さて、早速ですが本日のお話です。

毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『幸福論 「しくじり」の哲学』
(著:中田敦彦)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08GJQFZLZ/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_IL9BFbXN9H457

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です。

■中田敦彦さん。

オリエンタルラジオのコンビ名で活躍した
お笑い芸人で、

その後、『PERFECT HUMAN』なる
ダンスミュージック(?)でブレイクし、

今では教育系Youtuberとして、
登録者数 約300万人という

『中田敦彦のYouTube大学』

で流しれている芸能人です。

■私もちょくちょくYouTube大学を
観ることがあるのですが、

本当に面白く、
かつ知らない世界の話を
わかりやすく噛み砕いて説明してくれます。

観るたびに登録者数が
うなぎのぼりのように増えていますが、

人々の

「学びたい、知りたいを満たしてくれる
YouTubeチャンネル」

として大人の学びに
とても貢献されている
素晴らしい内容を配信している、

と個人的に思っております。

■さて、そんな彼が語る
自叙伝のようなものが
今回ご紹介する一冊。

正直なところ、内容としては、
上記の『中田敦彦のYouTube大学』で紹介している、

<【中田敦彦のしくじり武勇伝】
人は何者にでもなれる、いつからでも。>

という名前の動画とほぼ同じ。

(上記の動画も、面白いです。
2時間もあるのについ観てしまった自分が
恐ろしいです…)

■ただ、この本の中には

・登録者数300万人のYouTube大学が
どのように作られているのか?

・どんなこだわりを持って
配信をしているのか?

・1本の動画を作るにあたって
どのような準備をしているのか?

・自分のどんな才能を自覚的に使っているのか?

・1日の過ごし方はどんな流れなのか?

等、その舞台裏や
語られていない思考が、

YouTubeではなく、
書籍を買った人だからこそ
興味を持つであろうマニアックなことが
ところどころ書かれています。

しかし、その何気ないところが、
非常に学びになるのです。

■そこから学べるものを
言葉にするのなら、

『自分の才能に気づき、伸ばし、
強みを発現させるためのプロセス』

にも近いように思います。

まず、中田氏は自分の強みを
「言語化」と定義していました。

ただ、それだけではなく、

・自分の元々の性格・価値観
・これまでの自分の経験
・新しく学んだ要素

など、自分が持ちうる全てのリソースを
徹底的に『YouTube大学』というアウトプットの場に

全力投球で全ての時間、
全ての労力を叩き込み続けていることに、
本書を読むと気付かされます。

そこに一切の妥協がなく、
全て計算された上で作られているからこそ、

YouTubeの中で、
かつ教育系の番組という
ややハードルが高そうな領域において

再生時間や再生回数など、
圧倒的に群を抜いて人を惹きつける

という、規格外の結果を
出していることに気付かされるのです。

■中田敦彦さんの

”元々ガリ勉だった自分
ウンチクを述べるのが好きな自分”

という自分のこだわりに
自覚的になったこと。

そこに

”芸人として面白さを追求する自分”

をかけ合わせる。

加えて、新しく学んだこと、

”「落語」の要素から
いろんな人の顔や表情を使い分けて
小説をYouTube上で表現する”

もYouTube大学という舞台に
反映させていく。

あるいはこれまでの経験。

『しくじり先生』という番組で
中田氏自身が、講義のパートを受け持った際に

”いかに視聴者が飽きずに
楽しく学べるかを考え抜いた
脚本作りをしてきた経験”

などを、掛け合わせていく。

かつ何度もトライ・アンド・エラーを繰り返して、
少しずつブラッシュアップしている。

■そんな背景を知った上で
YouTube大学を改めて観てみると

「彼は、才能があるからねー」

だけでは片付けられない、

1)自分の「強み」の掛け合わせ

2)これまでの経験のフル活用

3)全リソースを一点集中させる戦略

4)圧倒的な試行錯誤

などが垣間見えてくるように感じ、
改めてその姿勢に尊敬の念と、

「自分もかくありたい」

という想いも新たにしたのでした。

■、、、というように

YouTube大学を観たことがある、
あるいは好きな人であれば

きっとその舞台裏を感じられて
興味深く読めるのではないかと思います。

よろしければ、ぜひ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<今週の一冊>

『幸福論 「しくじり」の哲学』
(著:中田敦彦)



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