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1140号 2017年3月29日

家系図を作り、人生の多様性を知ることで、生き方の許容量が広がる

(今日のお話 1894字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

山口に来ております。

昨日、祖母が98歳の長寿の生を終え、
通夜並びに、葬儀で山口の宇部に来たのでした。

改めて、おばあちゃん、長い人生、
本当にご苦労様でした。



さて、少し暗くなってしまうのですが、
もともと明るい性格の我が家系。


通夜の場にて、
皆でガンガンお酒を酌み交わしながら、
意外と知らない自分達のルーツについて、

「”家系図”を書いてみよう」

ということになりました。

それが思いの外、盛り上がり、
かつ、私自身多くの発見がありました。


今日はそんな、
「”家系図”作成のプロセス」から、
過去の人達に思いを馳せる中感じたことについて、
思うところを、皆さまにご共有させて頂きたいと思います。

タイトルは、

「家系図を知り、人生の多様性を知ることで、生き方の許容量が広がる」。

それでは、どうぞ。

■あんまり身内の事を伝えると、
ちょっと気恥ずかしいのですが、

祖母の葬儀にあたって、
紀藤家のルーツについて、親類一同で語っておりました。

「”紀藤”という名字は、宇部では、名家だったんだよ」

なんて話から始まり、
話は四方八方へと拡がります。


そんな中、父が、

「明日の葬儀の席にて、
 誰がどういう関係なのかわかるように、
 ”家系図”を書いてやろうか」

と言い始めたのでした。


■そこで、チラシの裏紙を使って、
父が書いた、

”家系図の一覧”

を見て、母、姉、私、いとこ、伯父、
諸々が気付いたことをディスカッション(?)。


そのプロセスを通じて、
祖母の人生、そしてその周りの人達に
スポットを当ててみると、私自身知らなかった、
実に多用な人生がある事を知ったのでした。


明治までさかのぼり、
1800年代まで戻ってみると、
「吉蔵さん」や「ウメさん」というなとも古風な名前。

その下には、何人も子供がいて、
その一人がおばあちゃん。

そして、おばあちゃんには姉妹がいて、
それぞれが家庭を作っている。

そもそもばあちゃんにそんなに姉妹がいたことも知らなかったし、
どこからばあちゃんがやってきたのかも、知りませんでした。

ただ、ばあちゃん、ばあちゃんの姉妹、
それぞれが、それぞれの家庭を作り、
全く違う場所で、違う家系を作っているのです。

その親類の中には、

大企業の役員になった親戚もいれば、
仕事をしてない親戚もいる。

幸せな家庭を築いた人もいれば、
女と逃げて消息不明の人もいたり、

長寿を全うできたものの、
3人の子供に先立たれた親戚もいる。

3人の子供を授かった後、
高齢で再婚して4人目の子を授かった人、

元気で健康な親戚、
身体に障がいを抱えている親戚、


過去を遡りつつ、
一つの紙に書き出してみると、
よくあるセリフのようですが、

「本当に様々な人生があるのだなあ」

としみじみ感じたのでした。


■思うのですが、
今の世の中、結構、窮屈に感じることがあります。

それは社会通念の価値観に縛られて、

「人生、こうならねばならない」
「こう生きねばならない」

という妙なこだわりを感じ、縛られる。


”多様性”なるものが、
だいぶ認められた世の中ではありますが、
そんな見えない「あるべき論」によってストレスを抱えてしまう人、
今なおいるのではないかと思うのです。


「結婚はすべきでしょ」
「年収は◯◯円以上ないといかんでしょ」
「友達は多くないとよくない」
「離婚はよくないでしょ」

自分の、そして社会の中の

「こうあるべき価値観」
「社会通念にそった価値観」

が自分達を生きづらくしている。
なんとなく、そんな気がするのです。


■しかしながら、私が今回家系図と、
そしてそこに紐づく、多くの人生を見て、
改めて思ったこと。

それが、よく言われる話かもしれませんが、

『色んな人生があるし、普通の人生はない』

ということ。

というより、色んな人生を並べてみると、
「普通ってなんだ?」とすら思いました。


とすると、『どんな人生もアリ』なのでしょう。


■実際のところ、自分の中ノ

”「こうあるべき」という考え”

は、多くの場合、
今までの自分の見聞きした常識、
社会の常識の中で、作られてきているものです。


でも、少しテリトリーを拡げてみると、
親戚ですら、多くの人生があり、
当時、普通ではない人生を生きてきた人、いるのです。
色んな生き方があることを知るのです。

そして、色々な生き方をしながらも、
人生をそれぞれ全うした人々を見ると、

「自由に、生きたいようにいきてよいのだな」

などと、感覚として思ったのです。

多分、それは「家系図」から人生を知ったということで、
”身内の中ですら”色んな人生がある、とわかったからでしょう。


■今、長時間労働で、
でもその場所が全てと感じてしまい、
自らの命を断ってしまったり、

また、今の人間関係で辛さを感じ、
その場所で上手くいかないことイコール、
自分を否定することにつながってしまう、

そんな現状があるようです。



でも、「色んな人生がある」と知ること、
そして「常識に縛られずともよい」と知ること。

そして、意外とそれらの
普通じゃない人生が身近に存在している感じられることは、


『”多用な人生でいい”ということを、
 身体感覚で感じられる』


ということに繋がるのです。

そして、生きやすさに繋がるのではないか、
そのようにも感じるのです。


親戚の人生、知ってみると、
意外と面白いし、視野が拡がります。

「7つの習慣」でも、

『人は経験と情報によって、
” ものごとの見方・考え方(パラダイム)”が変わる』

と言います。

そして、ものごとの見方・考え方が変わると、
行動が変わり、結果が変わるものです。


そんな意味からも、
「家系図」の作成、結構おすすめです。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 一見して人生には意味がないように思える。
しかし一つの意味もないことはありえない。

アルベルト・アインシュタイン”

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