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1123号 2017年3月12日

『世界最強の商人』

■こんにちは。紀藤です。

今日は朝から、昨年、
最も影響を受けた学びの場である
「サムライ塾」
のメンバーとともに、塾長邸へ訪問。
来期の計画の話などでした。
(怪しいページですが、やっていることはまともです笑)

平日以外の予定が、劇的に埋まりつつあります。
100キロマラソンの練習もしないと、
ということで、今から(現在21時)より軽く走ってきますー。



さて、本日のお話です。

日曜日は、私より、
皆さまにぜひご共有したい本を紹介する、
「今週の一冊」のコーナーです。

今週の一冊は、


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『世界最強の商人』(オグ・マンディーノ (著))


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

です。

それでは、どうぞ。

■この『世界最強の商人』という本、
一言で言うと、「変な本」です。

何が、「変」かというと、

『正しく読むと、読み終えるのに「300日」かかる(!)』

本なのです。



ちなみに、本の内容はこんな話。

~~~~~~~~~~~

教えを守ると世界最強の商人になれる―

ある善行がきっかけで、主人公の少年ハフィッドが、
師から突然、成功のための秘訣が書かれた10巻の巻物を譲られる。

巻物の教えに従い大成功した彼は、
巻物を継ぐにふさわしい人物を密かに待ち続ける。

時は流れ、年老いたハフィッドを埃まみれの青年が訪ねてくる。
二人を結びつけたのは“奇跡”だった。

人生の成功の原理と真実を説き、世界中の経営者たちが愛読した名著。

(Google bookの解説より引用)

~~~~~~~~~~~~

とのこと。


■要は、

・「普通の少年」が「大成功した師匠」から、
 『成功の秘訣が書かれた巻物』を譲られる。

・「巻物」を定められた方法で読み続けたら、
  何も持たない少年(職業:商人)の人生が劇的に変化をしていく

という、シンプルかつ、
よくある自己啓発本的ストーリー。


しかし、この本、
面白いことに、そして挑戦的なことに、

「読者にも、定められた読み方」(=主人公と同じ読み方)

を求めてくる(!)のです。

その定められたルールとは、
こんな内容です。

============================
それぞれの巻物を30日間、ここに規定された方法で読み続ける。
(※規定された方法 = 朝昼晩1日3回読む、夜は声を出して読む)
そしてそれを終えるまでは、次の巻物に進んではならない。
============================

「巻物」とされるところは合計10巻。
それぞれ10ぺージくらいの内容です。

書かれている内容のテーマは、

・良い習慣を身につけ、その奴隷になる。

・成功するまで頑張りぬく。

・今日が人生最後の日だと思って生きよう。

などなど、
言ってしまえば、めちゃ当たり前の
「原則」的な話です。

ちょっと自己啓発本、
ビジネス本など読んだことがある方なら、
120%知っている、超絶当たり前の話ばかり。

それがつらつらと「巻物」に書かれています。


しかし、この当たり前のことについて、

「これでもか、これでもか!これでもか!!」

というくらい、ひたすら、あらゆる方向から、
その大切さを10ページくらい、呪文のように
書きまくっているのです。


そして、それを、

ルール1、『1日3回、1ヶ月間(30日間)読み続ける』

ルール2,『読み終わらないと、次の巻物に進んではならない』

という、「縛り」で読むことを、
読者に求めてくる。

だから、正しく読むと、

「巻物10巻」×「1日3回」×「30日」=300日

もかかってしまう。

もう、明らかに「変」な本です。



■しかし、だからこそ、
パワフルかつ、「効く」と思うのです。


実は、散々「変」といってないがら、私、
真面目にも、この本を3ヶ月ほど前から試しています。


何度も何度も何度も、

『成功するまで頑張り抜く』
『良い習慣の奴隷になろう』
『人生最後の日と思っていきよう』

などなど読みまくっていると、
何とも不思議です。
なんだか、そんな気がしてくるのです。

ふと思ったとき、

「ああ、今日はもう一歩、がんばっておくか」

となってくる。


「いやいや、そんな宗教くさい」
「洗脳みたいじゃん」
と思われる方もいるかもしれません。

ぶっちゃけた話、
それはそれで、一つの事実かもしれない。


ただ、思うのですが、

「自分にとって良い話」
「プラスになる考え方」

であれば、染まっても悪いことは何もないし、
それで成果が出るのであれば、
自らと誰かを幸せにする力を得られるのであれば、
よいのではないか、むしろ歓迎すべきではないか、

と思うわけです。


■世の中には、本当に色んな本があります。

そして特に、ビジネス書や、
自己啓発的な本で言えば、「良書」の基準とは、


『読むことによって、自分の人生がプラスの方向に変わること』


であると思います。


プラスの方向に変わると言うのは、
読んだ直後の爽快な読了感でもいい。

しかし、もし最高のいい本があるとすれば、
「書かれている内容を体得できること」
出ないかと思います。


殆どの本は「読みっぱなし」になり、
大切だと思ったことも

「なんだっけ、なんとなく覚えてるんだけど」

となって終了しますが、
そんな中、大切な考え、言葉を伝えつつ、
それらを


『”習慣”にすることまで求める本』


というのは、本質をついているし、
成果にコミットする強い意図を感じるのです。


だからこそ、「変」ではあるけど、
それ以上に「名著」である、

「習慣化」がどれだけ難しいかわかるがゆえに、
そのように思うわけです。


ということで、
特に「商人(=セールス)」に関わる人がいれば、
ものすごく、胸に刺さるのではないかと思い、

「今週の1冊」

として選ばせていただきました。


ちなみに私、読み始めて、売上が急上昇しています。
(たまたまかもしれませんが、これ、ホントです)

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