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1102号 2017年2月19日

『大空のサムライ かえらざる零戦隊』

(今日のお話 2450字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。

金曜日に名古屋に出張に来たついでに、
実家の岡崎市へ帰省。

父と姉と共に、
実家の近所の体育館でやっている、
おじいちゃんおばあちゃんの卓球クラブに参加。

70歳以上の方々がお相手だったので、
「体力・敏捷性は上だろう」と、余裕をかましていたところ、
ボコボコにやられました。全敗。

じいちゃんばあちゃん、強すぎ。



さて、早速ですが、本日のお話です。

毎週日曜日は、
「今週の1冊」のコーナー。

皆さまに是非シェアさせていただきたい本を、
ご紹介させて頂きたいと思います。


「今週の1冊」は、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『大空のサムライ かえらざる零戦隊』 (坂井 三郎 : 著)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

です。

それでは、どうぞ。

■『大空のサムライ』。

この本、個人的に、
日本人ならば、本当に、全員に読んで欲しい。

それくらい、心から願う一冊です。



少し話が逸れますが、

「なぜこの本を(特に日本人が)ぜひ読んでほしいのか?」

について、思うところがあるのです。


■世はグローバル化と言われ、久しくなりました。

私がお手伝いしている法人研修の中でも、

「グローバル人材を育てたい」

というご相談を、頻繁に頂きます。


しかし、そもそも
「グローバル人材」
とは何なのでしょうか?


この答えについて、文部科学省の
「グローバル人材の定義」によると、
このように定義されていました。


要素1: 語学力・コミュニケーション能力
要素2: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素3: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー




すなわち、よく言われる

「英語力」 とか
「新しい環境を切り開く姿勢(主体性・協調性)」とか
「異文化に対する理解」

なども非常に大事であるとともに、
最後にちょろっと書かれている、

『日本人としてのアイデンティティー』

を兼ね備えていなければ、

「グローバル人材」

とは呼べない、ここが大変重要だと思うのです。


そして、ここで思うのです。

それは、

『私たち多くの日本人は、果たして、どれほどの
 「日本人としてのアイデンティティー」持っているのか?』

ということ。


日本に住んでいれば、
”日本人としてのアイデンティティー”があるのでしょうか?

お寺にお参りをしたり、
正月に神社にいったり、
毎年恒例の国民の休日や行事を知っていれば、
”日本人としてのアイデンティティー”を持つことになるのでしょうか?


おそらく、きっと、
そうではないと思うのです。


■これは私の考えではありますが、
「日本人としてのアイデンティティーを持つ」というのは、


『今に至るまでの「日本の歴史」、すなわち、
 「先人から紡がれてきたバトン」を、
 どれだけ深く理解しているか?』


ではないだろうか、

そのように思うのです。


こんなことを踏まえ、

「なぜゆえ、私が『大空のサムライ』をお勧めしたいのか?」

を、お伝えしたいのです。

(前置きが大変長くなりました汗)


■では、『大空のサムライ』とは、どんな本なのか。


この本は、

太平洋戦争において最強の戦闘機と謳われた、
”零戦”のパイロットの自伝です。

200回以上の空戦を闘い、64機を撃墜し
「撃墜王」と呼ばれた坂井三郎氏。

彼が戦時中、

・何を考え、何を思い、

・どんな覚悟で戦闘機に乗り、

・どのように死を覚悟し、

・なぜ空で戦い続けたのか、

それらが克明に描かれている手記、
それが『大空のサムライ』です。


■これを読んで欲しいというのは、
戦争が良いとか悪いとかそういう話ではないです。

ただ思うのが、日本が戦争に負け、
ボロボロの状態から、経済大国・日本へと
成長をしてきた事実があります。


その歴史のドラマの中で、
絶対に外すことが出来ない物語が、
「戦争」であり、その事実と、
そして関わってきた人達の思いではないか、

私はそう思うのです。


しかしながら、私たちは、
当時の戦争に関わった人たちが、


「何を思って戦っていたのか?」

「何を食べ、何を語り、何を信じていたのか?」

「特攻を命令された時の心境は、どうだったのか?」

「どのように死を覚悟してきたのか?」

「彼らにとっての1日の重みとは、どれほどのものだったのか?」


これらのことについて、
残念ながら、ほとんど知らないのではないかと思うのです。


■この『大空のサムライ』を読めば。

少なくとも、「戦争」という歴史が遠い話ではなく、

”ある一人の空の戦士の物語”、

というリアルな人間のドラマを通じ、
感じ、想像することができるはず。


小学生でも読める平易な文章で、
故・坂井氏が語りかけてくれることで、

「戦争、そして特攻が、
 確かに、ここにあった事実」

を、きっと感じることができるはずです。


■今まさに、
”グローバル化”などと言われる昨今。

私は思うに、私を含め、
「日本に対する理解がまだまだ足りない」と
感じてしまいます。

それは、学校教育で、
それらの細かい歴史のピース、
が語られないからというのも一因でしょう。


しかし、世界がつながり、
海外の人と、真の、尊重し合える、
本当の関係を築いていこうという時代において、

「日本は何が美味しいの?」
「日本の観光スポットはどこ?」

みたいな表面的な話をするだけではなく、

”日本人”として、

「日本が、何を経て、今に至ったのか?」

「なぜアジアの一国が、明治維新、経済大国ヘとなり得たのか?」

「サムライの精神(日本の精神性)とは何なのか?」


こんな深い歴史と価値観を語れることのほうが、
ずっとずっと重要ではないか、

そのように思うのです。


だからこそ、この

『大空のサムライ』

を、日本が歩んできた軌跡の
”パズルのピース”を知るための一助として、

日本人としての教養の一つとして、
ぜひ読んで頂きたい、

そのように、強く、強く思う次第です。

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