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262号 2014年4月2日

”「ネガティブ」より「ポジティブ」のほうが若干いいよね” どころの話ではない

■おはようございます。紀藤です。

桜がきれいですね。

一瞬の満開のために、
1年かけて準備をしていると思うと、
なんだか感慨深いものを感じてしまいます。

本日の夜は仕事終わりに
「夜桜ランニング」を計画中。
楽しみです。

■本日も先日読んだとある本から、
興味深い内容がありましたので、
ひとつ、共有させていただきます。

その本のタイトルは
『心の中の幸福のバケツ』。

”ポジティブな心理が与える良い影響”

について、わかりやすく述べている本です。

「ネガティブ」 VS 「ポジティブ」、
どちらがいいかと言えば、
恐らく「ポジティブ」という方が大半だと思います。

しかしながら、私はこの本を読んで、
私たちが思う以上に、「その差」は大きいのではないか、
と感じました。


■ある「ネガティブな感情」が引き起こす、
恐るべき実話があります。


それは朝鮮戦争での出来事。

北朝鮮の捕虜になったアメリカ兵。

拷問なども少なく、
食料も居住スペースも確保されており、
肉体的には健全な状態でした。

にもかかわらず、
死亡率38%という失命率に達したそう。

なぜこのようなことが起こったのか。

実は、その原因は

「あきさせる、失望させる」

ことにあったそうです。

捕虜に対して、

・自己批判をさせる、
・密告をさせる、
・良いニュースは伝えず、悪いニュースだけ伝える
 (心の支えをことごとくなくす)

こんなことを繰り返して、
「ポジティブ」な感情が浮かぶ隙を与えず、
「ネガティブ」な感情だらけにして、

「あきらめ、失望、不信、裏切り」

このような感情に溢れた状態に追い込むことが、
人の命さえも次々に奪っていく。

このような非常に恐ろしい話が
実際に起こったとのこと。
(本当にこわい・・・汗)


■逆に「ポジティブ」な感情が与える
プラスの影響についても面白い実話(調査)があります。

ある統計で300万人の、
あらゆる業種・職種の人に調査した内容で、

”「頻繁に褒められ、認められている人」にどのような特徴があるか”

を調べたそうです。

すると、その人たちには
次のような特徴があったそう。

・生産性が高い
・仲間意識が強い
・会社を辞める割合が少ない
・満足度が高い
・顧客への忠誠度が高い

などなど。

先ほどの話とはうってかわって、
「ポジティブ」な感情は、
様々なプラスの影響を及ぼすことがわかります。


■このような影響を比較してみると、

「なんてダメなやつなんだ!」
と自分や他人に対して
”ネガティブ”な発言が多いよりも、

「すごい!素晴らしい!あんたが一番!」
のように、自分や他人を
褒め、認め、”ポジティブ”な発言を多くした方が、
結果的に得られるメリットが大きそうです。

このネガティブとポジティブの
「差」を絶対値で図ったとしたら、
私達が思う以上に大きくなるでしょう。

とするならば、
”「ネガティブ」より「ポジティブ」のほうが若干いいよね”
どころの話ではなく、
”圧倒的にポジティブの方がよい”
と言えるのではないでしょうか。


■「7つの習慣」では
成果を出し続けるための一つの特徴に、

【主体的な言葉を使う】

ことがあげられる、と述べています。

例えば、

「もう駄目だ」→「まだまだこれから」
「あいつが悪い」→「自分にできることがあったかも」
「会議にでなければいけない」→「会議にでよう」

このように言葉尻を変えるだけでも、
自分の心境に与える変化を
すぐに感じることができるもの。

たかが言葉、されど言葉。

自分が扱う言葉が与える影響は、
予想以上に大きい、と忘れないようにしたいものですね。


■今日のお話は、

・ネガティブな感情は人の命までも奪う。
 北朝鮮の捕虜では、ネガティブな感情を埋め込まれ
 命を落とす人が続出した。
 
・逆にポジティブな感情は、生産性の向上、
 仲間との連帯感などプラスの影響を及ぼすことが
 調査により証明されている。

・この差を考えると、
 「ネガティブ」より「ポジティブ」のほうが若干いいよね
 どころの話ではなく、圧倒的にポジティブの方がよい、
 と言えるのではないか。
 
・たかが言葉。されど言葉。
 発する言葉の影響は予想以上に大きいのでは、
 という前提で言葉を選ぶことが大切なのでは。

という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 夢を棄ててはいけない。
夢がなくてもこの世にとどまることはできる。
しかし、そんな君はもう生きることを
やめてしまったのだ。

                 マーク・トウェイン

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