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254号 2014年3月20日

「蟻地獄型」の学びのススメ

■おはようございます。紀藤です。

昨日は人事のMさんと、
コーチングを勉強されているKさんと
夕食をご一緒させて頂きました。

それぞれ人材育成や教育について、
深く学ばれている方々で、
終始私も刺激を受けっぱなしでした。

Mさん、Kさん、どうもありがとうございました!

さて、そんな語り合いをしている中で、
「学び」について思うことがありましたので、
少しご共有したいと思います。


■ちなみに、昨日の語らいは、
元々は「コーチング」というテーマで話していました。

しかしながら、
一つのテーマを追求して話を掘り下げていくと、

・時間管理
・考え方の違い
・心理学
・哲学

などなど、
「コーチング」以外の分野に飛び火をして、
別のテーマにも話が広がっていきました。


■これはある本で読み、
「なるほどな」と思ったのですが、


【”深い学びの手法”とは
 スコップだけで、穴を深く深く掘る】

というイメージだそうです。

スコップのみを使って、
”深い穴”を掘ろうとすると、
一点だけ掘るわけにはいきません。

土を掻き出す滑車もないので、
必然的に「蟻地獄」のような逆の円錐型のように、
周辺も少しずつ掘り進める必要があります。 

先の「コーチング」の話で飛び火をして、
様々なテーマも考えることになった(ならざるを得ない)
というのは、

「蟻地獄のように、一つの”深い穴(テーマ)”を掘り続けると、
 その周辺分野も連動し深く掘ることになる」
 
とは、まさしくこの話だな、
と感じたわけです。


■例えば、浅田真央選手は、
フィギュアスケートを極める(深い穴を掘る)過程で、
一見違う分野である「バレエ」を集中的に学びました。

それは全く同じではないけれども、
隣接するテーマであり、
フィギュアの真髄を理解するために、学ぶべき要素だった。

と彼女はいっていました。
これも「深い穴を掘るために、周辺領域も掘る」
というイメージかと思います。

もしある人が「営業」というテーマを追求したとしても、
その道を追求すれば、

・コミュニケーション
・心理学
・経営学
・マーケティング
・学術的な専門知識

と関連するテーマを学ぶことになるでしょうし、
より熟練の経営クラスの方々と肩を並べようとするならば、

・哲学
・人生観
・経済の歴史、世界の歴史

などなど他の分野も掘り下げていくことになるのでしょう。

また、「7つの習慣」という
1冊の本だけを掘り下げようとしても、

・アドラー心理学
・「夜と霧」
・ベンジャミン・フランクリン 

など、著者のコヴィー博士に影響を与えた
周辺領域の本の考えも学ぶことで
より深く、本質的な理解につながります。


■情報量が多い世の中ですから、
つい、
”判りやすくて、即効性がある”ような
知識や経験を求めてしまいがちかもしれません。

しかしながら、

「自分の専門分野を磨き、自分の影響力(価値)を高める」

という選択をするのであれば、

【”蟻地獄”のように、深く深く穴を掘る】

ことで、深く理解ができ、そしてそのテーマの周辺の知見にも長けた
一目置かれる存在になるのかもしれません。

その結果

「〇〇といえば▲▲さん」

というような
「自分の専門分野」ができ、
ますます自分の影響力も高まっていくのでないか、
と思う次第です。

ご参考になれば。


■今日のお話は、

・飲みながら「コーチング」について語り合った。
 すると、一見別領域の様々な話も関わってきた。

・人の学びで効果的な手法は
 「蟻地獄の穴のようである」という。
 
・浅く、表面的な知識でなく、
 「自分がコレだ」と思ったものを深く深く掘ることで、
 その周辺のテーマも自然と深堀をすることになる。

・すると「自分の専門分野」ができ、
 その周辺分野の知見も高め、ますますその分野の深い学びを得る。
 
・その結果「〇〇と言えば、▲▲さん」と言えるような、
 「自分の影響力(価値)」を高めることができるのでないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 学べば学ぶほど、
自分が何も知らなかった事に気づく、
気づけば気づくほどまた学びたくなる。

          アルベルト・アインシュタイン

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