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今週の一冊『苦しかったときの話をしようか』

今週の一冊『苦しかったときの話をしようか』

3195号 2022年11月20日

(本日のお話 2518字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、終日研修。
半年間に亘る研修の最終回でした。

何回か同じ内容を行っているものの、
参加者の方によって空気も違い、
また考え方も違ってくるものです。

特に参加者の皆様の貴重な土曜日を使って
合計6回ものの時間を使って参加いただくことに対して
どれほどのリターンをもたらせているのか、、、

最近はますます意識するようになり、
よって、不安やプレッシャーも
強く感じていた研修でありました。


ただ、最後の皆様の空気感と
アンケートの結果、感想から
個人と組織に何かしら残すことができたのでは、、、

と感じ、久しぶりに
妻とワインをあけた1日でございました。


これからも参加者の皆様の模範となれるよう、
もっともっと自分なりの挑戦をしていきたい、
と思った週末でした。

参加者の方、機会を頂いた組織の皆様に
改めて感謝でございます。



、、、と、前置きが長くなりましたが、
本日のお話でございます。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナーです。

今週の一冊は、

=======================

『苦しかったときの話をしようか』

森岡 毅(著)、ダイヤモンド社

=======================

です。



■こちらの書籍は

”ビジネスマンである親が
 20歳になり就職に悩む子供に向けて
 伝えたいメッセージ”
 
を一冊の書籍にしたものです。

ただ、書いた”親”とは、

年間集客が約700万人まで減少し、
倒産確実と言われていたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を
年間約1500万人のテーマパークへ再生させた稀代のマーケターである森岡毅氏。



■詳しくは存じ上げなかったのですが、

著書を読み進める中で、
これまでの仕事の経歴などを知るにつれて

プロとしての個人の誇りと、
託された想いに対する責任を持ち、

これまで「結果を出すこと」そして
「勝てる戦いに導くこと」を徹底的にこだわってきた

本物のプロフェッショナルの
ビジネスパーソンであることがわかります。



■そして、
そんな経験も豊富な方が

元々出版するつもりではなく
我が子(娘)に届けるつもりであったメッセージを、
個人名を「君」に変えるくらいの内容で
ほぼそのままの形で掲載された著者となっています。


身内に伝えたいがゆえに、
情熱あふれる語り口で、

かつ20歳の大学生にも分かる内容として
これからのキャリアに必要なことと思うことを
率直に書いています。


内容としては以下のようなお話になっています。

以下、目次から私の学びも
カッコ書きで追記させていただきつつ
引用させていただきます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<第1章 やりたいことの見つけ方>

・やりたいことがわからないのはなぜか?
 (自分の「軸」が見つかっていないから)
 
・自分の中の「宝物」を見つけること
 (成功は自分の強み=宝物から生み出される)
 
・会社ではなく「職能」と結婚せよ
 (会社は生き抜くための


<第2章 学校では教えてくれない世界の秘密>

・そもそも人間は平等ではない
 (生まれた環境も違えば、与えられた知力も違う)

・資本主義の本質とはなにか?
 (人間の欲をエネルギーに競争させる仕組み。
  資本家にとって都合よくできているため無知だと負ける)

・君の年収を決める法則
 (「職能の価値」「所属する業界の構造」「成功度による違い」の3つで決まる)
 

<第3章 自分の強みをどう知るか>

・まずは目的を立てること
 (理想のキャリアは、自分がハッピーな”状態”から逆算する)
 
・君の強みをどうやって見つけるのか?
 (・まず50~100個、好きな行動を動詞で書き出す
  ・それをビジネスパーソンとしての基礎能力として3つに分類する
    T(Thinking:考える力/戦略性)
    C(Communication:伝える力/人と繋がる力)
    L(Leadership:変化を起こす力/人を動かす力)
  ・どれかに集中するため、そこが自分の強み)


<第4章 自分をマーケティングせよ!>  

・「My Brand」を設計する4つのポイント
(Valuable:価値は十分強いか  Believable:信じられるか
 Distinctive:際立っているか  Congruent:自分の本質と一致しているか)

・キャリアとは自分をマーケティングする旅である


<第5章 苦しかったときの話をしようか>

・劣等感に襲われるとき
 (自分で自分が信じられなくなるときが辛い。
  壊れかけていると築くときは、既に壊れていることも。
  潰れないためには、最初から肩の力を抜いて、
  最後尾からスタートする自分を予めイメージして受け入れておくこと)
  
<第6章 自分の弱さとどう向かうのか>

・「不安」と向き合うには?
 (不安であるほど、君は勇敢である。
  不安は依頼を予測する知性が高いほど大きくなるからだ)
 
・「弱点」と向き合うには?
 (自分が克服すべき弱点は、強みの周辺領域にあるものである。
  しかし食わず嫌いはいけない)
  
  
<未来の君へ>
(・この部分は、実際の言葉で読んで頂きたいです。
  目頭が熱くなります。。。)

  
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)



■項目としては
上記のような章立てで書かれています。


ただ、内容を列挙するだけでは
表現できない言葉の力が、
本書には宿っていると感じます。


そこは情報だけではなく
子供に向けて伝えたい親の愛情とも言えるような
そんな言葉の重たさを個人的には感じます。


ゆえに敢えて読者にはわからない、
あるいは受け入れられづらいかもしれない
著者から見た”世の中の真実”など
(=この世は元々不平等である、
  生まれ持って知力には差がある、など)
 
率直に書いているところに
同じことを何処かで聞いたことがあっても、

胸の奥まで届いてくるような
そんな感覚がしました。


特に、最後の<未来の君へ>は
自分も子供のことを考えてしまって、
なんだか目頭が熱くなってしまいました。。。

ぜひ本書を読んでいただきたいです。



■最後に、
キャリアを考える多くの人にとって
とても共感した一節を紹介させてください。


 ”この社会で結果を残す優秀なプロと呼ばれる人々は、
 もれなく「その道で努力を積み重ねる事ができた人」であって、
 その正体は「努力ができる好きなこと」を見つけられた《発見の成功者》なのだ。”
 (P277より)


長いキャリアで自分が積み重ねられる
”努力できる好きなこと”を見つける旅。

それはいつからでも遅くない、と
信じたいと思わされます。


もっともっとキャリアの旅を楽しもう、
そんな勇気と元気をいただける一冊でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『苦しかったときの話をしようか』

森岡 毅(著)、ダイヤモンド社

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