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213号 2014年1月21日

時間を忘れるために、時間を管理する 

■おはようございます。紀藤です。

最近、自分の中で映画や読書ブームが来ています。

特に小説では史実に基づいた話がマイブーム。
実話の話を軸にして、ストーリーに感情移入しながら
歴史も学べて一石二鳥の気分です。
(面白い本があったら、ぜひ教えて下さい)

そんな芸術の世界に浸りながら思うことがございましたので、
今日はその内容についてご共有したいと思います。

テーマは「時間管理」について。

■皆さまもご経験があると思いますが、
充実した時間を過ごしているときは、

「時間を忘れる」

という感覚があると思います。

例えば、

・本に没頭していたら、気が付けば4時間もたっていた。
・趣味のギターを夢中で練習してたら、いつの間にか夜になっていた。

などという話はしばしば聞きますし、
またお仕事に集中されている方であれば、

・仕事を夢中でやっていたら、就業時間を過ぎていた。

という方もいるでしょう。

私も、勉強をしていたり、
本を読んでいたりするときに、
そのような「ゾーン」のような状態になると、
その時学んだことや読んだことを、
驚くほど鮮明に覚えていたりします。

頭がよく働いていたと感じるのです。


■では、このような状態を
意識的に作るためにはどうすればよいのでしょうか。

私達のプログラムで「生産性の向上」に
フォーカスした5つの選択という研修があります。

その中で、人が集中をする状態になるためには、

【脳の回路を一つのことに集中させる】

ということが必要である、と述べています。

「あれもやらなきゃ」と頭の中で引っかかっていたり、
気を散らせるような環境の中(例えば騒がしい喫茶店など)では
本当に集中した心理状態になることは難しいようです。

加えていうのであれば、
現代のようにSNSやインターメット、
テレビに本にDVDに映画に仕事にと、
刺激的なものに囲まれている毎日だと、
特に意識をしないと、一つのことに集中できない環境なのかもしれません。


■さて「脳の回路を一つに集中させる」ためには、
いくつか条件がある、と言われています。

これは人によっても変わると思いますが、
特に大切だと言われていることが、

<集中できる時間を作る>

ことだそうです。

言われてみれば
「なーんだ、当たり前じゃないか」と思いますが、
意外と、

「この時間はこれ以外【絶対に】やらない」

と決めてかかる時間、
それ以外すべてのことを忘れ去る時間
というのは結構作りづらいのではないか、と思うのです。

人にもよりますが、
平日でも休みでも、仕事や家事のことで、
まとまった「何もない時間」をとるのは大変ではないでしょうか。


■ですが、もしそのような時間を意識して作ることができて、
その上で自らの「没頭できる環境」を作ることができれば、
充実した「時間を忘れられる充実した状態」を、
自ら演出できるのではないか、
と思うのです。

「7つの習慣」ではこのような時間を作ることを

【第二領域】(=緊急ではないが、重要なこと)

と呼んでいます。

この領域は自らが意識して、
確保しにいかなければ作ることができない、
と言われています。

もし「これだけに集中したい」と思っても、
色々と途中でやらなければいけないことが飛んでくる中で、
全てを無視して集中し続けるためには、
「先々でリカバリできる」という確信がなければ、
全てを忘れていいや、と思えないでしょう。

人によって大切なことも違うと思いますが、
集中してその世界を楽しんだり、勉強をしたりすることは、
「第二領域」の日々を充実させてくれる大切な活動かと思います。

忙しい昨今だからこそ

「自分にとっての密度の濃い、
 時間を忘れられる時間を作ること」

を大切にしたいものですね。


■今日のお話は、

・充実した時間とは「時間を忘れている」状況。
 そんなときは、何をしていても集中できていたり
 高い生産性を発揮できたりする。
 
・その状況にするためには、
 「脳を一つのことに集中させること」が条件になる。

・脳を一つのことに集中させるためには、
 自分で「今は他のことは忘れてもよい」という
 時間管理をする必要がある。
 
・人によって大切なこと、没頭したいことも違うが、
 「時間を忘れることができる時間」とは、
 緊急ではないが、重要なこと(=第二領域)の活動ではないだろうか。
 
・定期的にそのような密度の濃い時間を作ることで、
 より充実した日々を送れるのでは。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、良い一日となりますように。

【本日の名言】 世界史に残るような偉大で堂々たる業績は、
すべて何らかの熱中がもたらした勝利である。

           ラルフ・ワルド・エマーソン 

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