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160号 2013年10月22日

キトウ、ヤクザに人生を説かれる

■おはようございます。紀藤です。

昨晩、初めて試写会というものに行きました。

「スペック」という映画で、私は見たことがなかったのですが(汗)、
奥さんが、チケットが当たったということで同席。

大島優子、栗山千秋、加瀬亮、向井理など
今を時めく俳優の方々がいて、
不覚にもテンションが上がってしまいました。

さすが、キレイ&カッコよかったです。

メディアの力を感じた夜。

■さて、
『まんがでわかる7つの習慣』が出版されました。

コンビニや各種書店などに並んでいます。

バーテンダーを目指す主人公の女の子が、
日々起こる壁を乗り越えていくストーリーで
非常にわかりやすく、興味深い内容でした。

本を読んでいて、マンガの主人公と近い経験として
私の北九州の大学時代のバイトのエピソードを思い出しました。

今日はそのお話をひとつ。


■私は当時、イタリア料理のキッキン内で調理をしていたのですが、
私の作ったパスタに異物を混入して提供してしまう、
というミスをしました。

しかも運悪く、料理を出した相手は、
黒塗りの車に乗ってこられた、
かなりコワモテの方(恐らく、そっち系の方・・)でした。

ホールの子が謝ってくれたらしく、
事なきを得たそうで、
私はキッチンの中で安心していました。


■ところが、しばらくして、
対応したホールの女の子が、キッチンに来ました。

「さっきの人が、
 コックを呼べって言っているんだけど・・・」

戦慄が走りました。
しかし、行くしかありません。

すると、
その明らかに怖そうなおじさんが、
客席で待っており、口を開きます。

「キミな、なんですぐ来んかったん?」

固まる私。

「まあ、ミスをするのは仕方ない。だから別にそれは怒ってない。
 でも、自分がした失敗は自分で謝りにくるもんよ」

はい、と答える私。

「もし、すぐに飛んでコックが謝りに来たら、
 お客さんも、悪い気はせんだろう。そういうもんよ」

「これからは、こういうことがあったら、
 自分ができる「最大限の誠意」みせなきゃ、なあ?」

周りの男性集団の目が気になりながら、説かれました。

そして、「まだまだ若いんだから、がんばれよ」
と言われて、怖そうなおじさんは笑っていました。


■確かに、そのおじさんの仰るとおりでした。

指摘されて思ったのが、私はミスが発覚したとき、

「キッチンは料理を作ることが仕事、ホールの仕事は関係ない」
と、どこかで思っていました。

だから、自分のミスなのに、
「ごめん、謝っておいて」
と他人事のような対応をしたのではないかと、ふと思ったのです。


■「7つの習慣」において、「第一の習慣 主体的である」ことの重要性を述べています。

「主体的である」こととは、

”自分が影響を与えられる「影響の輪」に意識を集中し、行動することである”

と述べられています。

私の例で考えてみると、
私がミスをしたときに、何をすべきだったのか。

自分の影響の輪の中で、
お客さんのこと、ホールのスタッフのことを考えて、
自分にできる、最大限のことは何だったのか。

それがおじさんのいった、

「自らすぐに、直接謝る」

ということではないかと、今思うのです。

あの状況で、
「自分にできるベストは何か」を考えずに、
成り行きに任せていた私は、決して主体的な人間ではありませんでした。

最後におじさんがいった、
「誠意をみせなきゃ、なあ?」という言葉に、
妙な威圧感と脅威を感じましたが、
「自分にできるベストを尽くす」大切さを教えてくれたエピソードです。

懐かしい想い出です。


■今日のお話は、

・どんなときでも、「自分に出来るベストはなにか」を考えること。

・成り行きにまかせるのではなく、「影響できること」(=影響の輪)の中で、
 どんな行動ができるのかを、まず考えることが大切。
 
・そして行動することで、結果も変わってくるのでは。

という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 あなたの持てるものの中から、
あなたのいる場所で、
あなたのできることをせよ。

              セオドア・ルーズベルト

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