メールマガジン バックナンバー

127号 2013年9月2日

魔法使いは、やっぱり魔法で戦ったほうがいい

■おはようございます。紀藤です。

8月30日に『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』が発売されました。

この週末にいくつか書店を巡ってみたのですが、
平積みして頂いていたり、大きく宣伝して頂いていたりと、
嬉しい滑り出しです。

よろしければ、ぜひ読んでみて下さいね。

■さて、この週末は読書をしました。

その中で話題になっていたDeNA創業者・南場さんの書かれた
『不格好経営』を読み、感じることがありましたので、
本日はその内容を共有したいと思います。

本の中で印象的だったことがいくつかあるのですが、
特に、南場さんの経営の姿勢として「チーム・仲間」を
大切にしている考え、想いには感じさせられました。

人それぞれの強みがあると信じ、
力を合わせて、多くの事業を成功させてきたこと、
その事実に誇りを持っておられると感じます。


■そして、マッキンゼー出身でもある南場さんが、
組織についての考えで、本文で以下のように言っています。

”コンサルティング会社は、皆経営コンサルタント、
いわば単能工の組織であり、
そこでの優秀さの軸は主にロジカルシンキング(論理的思考能力)だ。

しかしDeNAを立ち上げすぐに、会社はロジカルな人間だけでは
少しも前に進まないことがわかってくる。

事実、マッキンゼーのエース3人が1年で黒字化させますと宣言して会社をつくり、
実際は4年も赤字を垂れ流したわけだ。

(中略)

会社には、戦略立案が得意な人、サイトデザインが出来る人、
システムが作れる人、お客さんが取れる人、お金を守る人、
チンピラを追い払える人、安価で斬新なマーケティングが組める人など。
色々な役者が必要なのである。”


■つまり、

「多様な軸で人材がいるからこそ、強い」
ということですね。

では、「自分はどんな強みがあるのか」。

それが、今日私が一番お伝えしたいところであり、
考えたい内容なのです。

私の場合、MBA,とか経営コンサルタントなどと聞くと、
論理的で何だかカッコイイ、自分もそんな風になりたいな、
などと思っていました。(今でも少し…苦笑)

しかしながら、元々論理性よりも、
突破力や愛嬌で生きてきた私。

頭を使うのも嫌いではありませんが、
どちらかというとフットワークで動いてきた人間です。

そうすると、恐らく「論理的」というフィールドで戦っても、
他の人より抜きんでることは、恐らく難しいでしょう。

であるならば、
自分がより自然な状態で、力を発揮できるフィールドは何か。
自分では普通だと思っているけど評価されるものは何か。

そんな特性をより伸ばした方が自分も楽しいですし、
結果的に評価され、世の中に貢献することになるのでは、
と強く思うのです。


■ある例え話ですが、

悪の魔王を倒すために、あるパーティーが冒険の旅にでたとします。

そんな時、「魔法使い」の彼が、

「いやいや、剣士のほうがかっこいいから、俺も「剣」で戦うよ!」
と、チームメイトの制止も無視して、
襲い掛かる敵に肉弾戦を挑んだらどうでしょうか。

恐らく、彼はコテンパンにやられてしまうでしょう。

「魔法使い」は、やっぱり「魔法」で戦う方がよいのでしょう。

たとえ、剣士がかっこよかったとしても、
魔法使いはあくまでも魔法使いなのですから、
その分野で戦うのがよいのです。


■人は一人ではなく、助け合い
「相乗効果を発揮」しながら成果を出していける存在です。

ですから、誰かになろうとするのではなく、
自分の価値を見つけ、それを頭ひとつ抜きんでるべく、
磨き続けた方が良いのではないでしょうか。

自分の強みは、何なのか。

まずはここから考えてみると、
新しい発見があるのかもしれませんね。


■今日のお話は、

・DeNA創業者・南場さんは、多様な軸で強みを持つ人がいて
 組織が強くなれることを語られている。

・プロのコンサルタントが何人もいたとしても、
 組織には「役割」があり、色々な種類の人間がいなければ
 前に強く押し進めることはできない、と語る。

・では、自分の「役割」とは何なのか。

・それを考えずに、「憧れ」「かっこいい」という気持ちで、
 自分の軸を選択してしまうことはないだろうか。

・人は協力して、大きな成果を出していくことが出来る生き物。

・であるならば、自分のフィールド、自分の強みを
 見つけ、そこで力を発揮することが、価値になるのではないか。

という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 一人にすべての資質を求めるな。

                孔子

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