今週の一冊『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』
(本日のお話 2146字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、朝6時から
皇居でのランニング10キロ。
その後、オフィスにて、
研修の企画・プログラム作成など行っておりました。
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また昨日は、一般向けに
以下のワークショップをご案内させていただきましたが、
早速お申し込みいただきました皆さま、誠にありがとうございます!
どちらも「人生に多大な影響を与える」と、
私自身、効果を強く確信しているワークショップです。
ご興味がある方は、是非お越しくださいね。
全力でお伝えさせていただきます。
(以下、ご案内です)
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【「人生のミッションを定める」自己探求ワークショップ】
~”自らの軸”を定め、ぶれない自分の人生を生きるための、究極の「自己投資」~
▼日時:12/1(土)9:00~17:00
▼場所:東京都中央区(予定)
▼参加費:1万円(税込)
▼定員:10名
▼詳細・お申込みはコチラ:https://goo.gl/forms/o5cFLF7N6XlaeEfH3
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【「ストレングス・ファインダー」ワークショップ(1日/基本編)
~自らの「強み」を知り、好きで得意なことを仕事と人生に活かす方法を学ぶ~】
▼日時:12月22日(土)9:00~17:00
▼場所:東京都千代田区(予定)
▼参加費:【メルマガ読者特別価格:1万円(税込)】
※通常価格:2万5000円
▼定員:20名
▼詳細・お申込みはこちら:https://goo.gl/forms/lh7bicgQJ4OOxKdN2
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■さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』
(著:中原 淳)
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です。
■人は、簡単には変わりません。
「自分を変えること」ですら、
とても難しいことだし、いわんや
「人を変えよう」などということは、
大変、ハードルが高いことである、
そのことは皆さまも重々お感じのことではないか、と思います。
*
実際、私も組織や個人で、
”コーチング”という手法を使って、
人の成長の支援をしていますが、
それでも、その難しさは常々感じます。
私の元に来られる方は、
問題意識が強く、自分でお金を払って、
しかも休みに時間をとって来られる方。
ゆえに、向上心も高く、
非常に変化しやすい方が多いのですが、
「変わる」というのは、結構なエネルギーがいるな、と思うのです。
■なぜ、人は変われないのか?
その理由の一つは、
「ホメオスタシス」(=恒常性)
と呼ばれる性質があるからです。
これは、
『現状のままでいようとする本能』
のこと。
ですから、仮に、
・何か上手く言っていない、
・ベストな状態ではない、
・ミス、失敗が続く
という状況だとしても、つい、
・自分を変えることを恐れ、
うまくいかないパターンを続けてしまう、
・自分に言い訳をして、
今の状況を肯定してしようとする、
ということをしてしまったりするのです。
■では、そのように
「変わりたいけど、変われない」というとき、
どんな手段が、人を変える上で、最も効果的なのでしょうか?
そして、それを考えてみると、
その最も効果的な「武器」の一つが、
『フィードバック』
である、
そのように、お伝えしているのが、
今週お伝えしている一冊であり、
それは私自身の経験からも、
そのように思うことなのです。
■人に、ダイレクトに
「言いづらいこと」を伝えるのは、
伝える方も、伝えられる方も、
かなりのエネルギーを使います。
なぜならば、”変わる”こととは、
「今の自分を否定する」
ことから始まるから。
ですから、場合によっては、
当然傷つくし、凹むし、
自己効力感だって下がる可能性もありえます。
■しかし、もし自分が
”相手にとって、変わったほうが、
未来のために、絶対に良い”
とわかっているのにも関わらず。
その事実を指摘せずに、
「今、相手が言ってほしいことだけを伝える」
という行為は、実は優しさではないのです、
今は良くても、
中・長期的に考えたときに、
その人のためにならないことを放置することは、
優しさではなく、”逃げ”かもしれない。
だからこそ、
【腹をくくって、相手に迫る技術】
というのは、特にマネジメント層や、
人を動かす立場についている人にとって、
大変重要なスキルである、
そのように感じるのです。
■では、
「絶対、相手のためになるから!」
と何でもかんでも配慮なしに、
フィードバックを相手に投げつけたとしたら、
それはそれで問題なのが、何とも難しいところ。
相手が受け止められず、
ただ傷つくだけになってしまったら、
”ただの誹謗・中傷”
になってしまうこともあり得ます。
相手にとって、
「良薬口に苦し」を目指しているつもりが、
「ただの毒」になっては、元も子もありません。
だから、スキルとして
『フィードバックの技術』
が必要である、というのです。
■今週ご紹介の一冊は、
特に職場のリーダー・メンバーの関係における
”上手なフィードバックの仕方”
が、懇切丁寧に書かれています。
例えば、
・観察により、事実を収集して臨む
・信頼関係を、先ず構築する
・起こっていることを、率直に伝える
という技術的なことから、
・腹をくくること
・相手から逃げないこと
・相手と向かい続けること
という”伝える側あり方”についても
丁寧に書かれています。
そのため、非常に実践的なのです。
■人は、甘い言葉が好きです。
「大丈夫だよ」
「そのままでいいよ」
「今のあなたで十分」
そんな言葉が欲しいし、
そうされたほうが、心地いいのが人間。
、、、でも、時には、
相手のことを思い、ゆえに、相手に迫り、
相手に言いたくないことを伝えること。
そんな『痛み』こそが、
実は、相手の成長の糧になることもある、
相手に自分と向き合うチャンスを与え、
人生を飛躍させる機会になるこもともある、
しかし、ゆえに動揺も、混乱も、反発もあり得るため、
「口火を切る覚悟」「受け止める覚悟」「向き合い続ける覚悟」が、
リーダーには求められるのです。
人を動かすとは、どういうことか、、、
そんなことを考えさせられる良書です。
以下、最後に本の紹介から引用です。
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内容(「BOOK」データベースより)
年上の部下、育たない若手…多様化する職場の人材に対応できず、
部下育成がおろそかになっている現代のマネジャーたち。
そんな悩みを解決する、
日本の企業ではあまり知られていない人材育成法、
それが「フィードバック」。
「成果のあがらない部下に、耳の痛いことを伝えて仕事を立て直すこと」
と定義されるこの部下指導の技術について、
基本理論から実践的ノウハウまでを余すことなく収録。
「フィードバック」の入門書にして決定版の1冊。
※引用:『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』紹介文より
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ご興味がある方はぜひ。
実践的で、役に立つ一冊です。
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<今週の一冊>
『フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』
(著:中原 淳)
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