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1546号 2018年5月11日

”ネガティブなことが起こらないことを望む”より、”ネガティブと感じなくする努力”をしたほうが、心健やかに生きる近道かもしれない

(本日のお話 2678文字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびにこれから実施する研修の打ち合わせ。
お世話になっている講師の方とのランチなど。

5月頭からの開業にあたって、
勉強会を通じてお世話になっている社長から、
大きなお花をいただき、本当に嬉しく思った次第。

まだ、私と妻の小さな会社ではありますが
「株式会社カレッジ」の影響も、
少しずつ大きくしていきたいと、
気持ちを新たにいたしました。

(T社長、ありがとうございました!)



さて、本日のお話です。

昨日、ランニングをしながら、
ちょっとギョッとすることがありました。

今日はそのお話から思った、
大切にしたい”気持ちの持ち方”について、
思うところをお伝えしたいと思います。

タイトルは、


【”ネガティブなことが起こらないことを望む”より、
 ”ネガティブと感じなくする努力”をしたほうが、
  心健やかに生きる近道かもしれない】。


それでは、どうぞ。


■9日後に迫った、
100キロウルトラマラソン。

言い訳がましいですが、
今年は全く練習ができておりません。


しかしながら、地味に体重を減らし、
できうる限りの最後の練習として、
22キロのラン(そしてムエタイ)を昨日、
実施をしたのでした。



ちなみに、私は自宅が、
北区王子周辺ですので、

「荒川沿い」

を走るのが私の定番のコースとなっています。

ひたすら大宮方向に向かって、
走る、走る。

そうすると、大宮との中間位を折り返すと、
ちょうど20キロくらいになります。


しかし、一つ難点があります。

それは、夜は
「あまりにも暗すぎる」
ということ。

特に、夜はほとんど人がいないため、
そして、ある場所からは、建物もなくなってしまうため、
月がない夜などはほぼ、真っ暗闇。

そこで、ヘッドライドをつけて、
チカチカさせながら走るわけです。


最初は、
見えてはいけないものが見えそうで(汗)、
なんとなく怖かったですが、慣れました。

そして、昨日もそんな風に、
練習をしていたのでした。

、、、


■場所は、大宮と王子の間くらいを、
ひたすらタッタと走ります。

私はヘッドライドをつけて、
道の真ん中を走っていました。


そうすると、自転車が対向から走ってきます。
結構、飛ばしている様子。

こちらもヘッドライドをつけているので、
気づいているだろうな、と思いきや、

どうやら、私の事に気が付かず、
自転車を飛ばしていたようでした。


そのため、直前で、気づいたようで、
ぶつかりはしないものの、
自転車の人はかなり驚いた様子。


そして、一言、
こう叫んだ(ように聞こえた)のでした。

それは、


「すみっこ走れ!ボケ!!」


という、あまり
気持ちよくない言葉でした。


■正直、その時は、
「イラッ」とするわけです。

言われた内容よりも、
その言い方に、です。


しかし、そう思うのもつかの間、
あっという間に相手は通り過ぎて、
遠くへ消えてしまいました。

(別に何かをするわけではないのですが)



そして、そのまま
誰もいない道を普通に走り続けるのですが
なんとなくモヤっとします。


あんなに一方的に言わなくてもよいのに、

あんな言葉の使い方をする必要はないだろう

きっと性格が悪いに違いない、


などと、ふと思ったりして、
気持ちよくない時間がすぎるのでした。


■しかし、ふと思うのです。


「なぜゆえに、顔も見えない、
 しかも全然関係ない人に腹を立てるのか?」


と。


そして、同時に思うわけです。



事実、確かに自分は、
道の真ん中を走っていた。

そして「左側走れ!」と怒鳴られた。

気持ちは、よくない。


でも、冷静に考えると、
自分にも否がある。

確かに、左側通行をしないと、
双方にとって危ないのです。

それを忘れて、走っていたから、
指摘はごもっとも、なわけです。



加えて、この出来事は、

イラっとすることがない自分が
イラっとしたから、忘れないだろう。


ということは、

”「左側通行」という安全のための習慣”

が刻まれた、ということも、
できるのではなかろうか、

などと、思おうとすれば、
思えるだろうな、、、


などと考えたのでした。


■『7つの習慣』の”第1の習慣 主体的である”において、


【刺激と反応の間にはスペースがある】


という言葉がありますが、

”自分の思考について、
 どのパターンでいくのかは、 
「自分に選択の余地がある」”

というルールがある、

ということを伝えています。


これ、本当にそうだな、
と改めて思うのです。



例えば、今回の出来事。

個人的には、
”気持ちよくないことを言われた”
という意味では「ネガティブな出来事」です。

そこに対して、


・あいつもそんなに左側走ってなかったじゃねーか

・そもそも暗い道であんなにスピードをだす自転車のほうが悪い

・向こうのライトも小さく、見えづらいのに、
 よく言えたもんだな、バカヤロウ!


と、相手を攻め、
腹を立てることも自由だし、

逆に、


・腹は立つけど、自分が「左側を気をつけて走る」
 きっかけになったのであれば、よかった


と、腹を立てつつ、
(ちょっと強引でも)プラスに変換することも自由。


どちらがいい悪いではなく、

『ただ、選択の自由がある』

ということは、確かだと思うわけです。



■考え方や、価値観が違う中で人が生きていると、
すれ違いや衝突は、なんだかんだで起きるものです。

または、自分が予期しない、
仕事上、身体上、プライベートなトラブルは、
避けようと思っても、避けられないもの。

万人に、ある程度の割合で、

「ネガティブな出来事(好ましくない出来事)」

は起こってくるのでしょう。


そういうときに、
つい心を疲弊させてしまう。

そして、時に
人生を楽しくなくしてしまうのかもしれません。




そして、そんな文脈から考えて、
改めて、こう思うのです。


それは、

”「ネガティブな出来事(好ましくない出来事)」
 が起きないように、骨を折る”

よりも、

”「ネガティブな出来事を、
  さしてネガティブと思わないように変換する思考習慣」”

を身に着けたほうが、
心、健やかに日々を過ごすことができる、


のではなかろうか、
ということなのです。


■パワフルな人は、
ポジティブな人が多いと思います。

何があっても、
ちょっと強引なようだけど、
プラスに変換してしまう、

「ポジティブ変換アダプター」

のようなものが、
頭の中にあるように見えます。


そして、面白いことに、
これらのことは、「思考習慣」なので、
望めば鍛えることができる、

ということ。

(実際、私もそのように鍛えてきて、
 だいぶできるようになった気がします)


そんなわけで


【”ネガティブなことが起こらないことを望む”より、
 ”ネガティブと感じなくする努力”をしたほうが、
  心健やかに生きる近道かもしれない】


などと思った次第。


何事も捉え方です。

言ってると、そんな気がしてくるものです。

まあ、腹が立つものは立ちますが、
そういう考えもある、

というお話でした。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

いつも楽しく暮らすように心がければ、
外的環境から完全に、
あるいはほとんど解放される。

スティーヴンソン

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