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1623号 2018年7月27日

コシノヒロコさんとお会いして感じた、「”最大の思い込み”とは年齢である」という話

(本日のお話 2653字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

ならびに夕方からは、
世界的デザイナーの「コシノヒロコ」さんの
講演を聞いてまいりました。

※コシノヒロコさん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B7%E3%83%8E%E3%83%92%E3%83%AD%E3%82%B3

私はファッションのことは疎いのですが、
コシノヒロコさんが成し遂げてきたことの凄さは、
少しネットを調べれば、スグにわかるほど。

今では当たり前で、
サラリーマンが皆助かっている、

「クールビズ」

もコシノヒロコさんが関わっていますし、
日本のファッション業界をリードしてきた、
ある意味、「生き神」のような方です。



さて、そんなコシノヒロコさんにお会いして、
また懇親会でもお話をさせていただき、
感じたことがございました。

本日はそのお話を、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【コシノヒロコさんとお会いして感じた、「”最大の思い込み”とは年齢である」という話】。


それでは、どうぞ。



■改めてコシノヒロコさんのご経歴を以下まとめます。

(以下、wikipediaより抜粋)
~~~~

1937年、誕生
1978年、ローマのオートクチュール・コレクション「アルタ・モーダ」に日本人として初めて参加。
1982年、パリ・プレタポルテコレクションに参加。以後年2回参加。
1984年、中国・上海で日本人として初めてコレクションを発表。
1987年、コシノヒロコの呼びかけにより大阪府、大阪市、経済団体が開催委員会を結成し、同年11月25日に第1回目となる大阪コレクションをマイドームおおさかにて開催。
・・・
1995年、アメリカ・ワシントンD.C.における第11回国際アパレル連盟総会で、アジアを代表するデザイナーとして講演。
1997年、大阪近鉄バファローズのユニフォームをデザイン。コシノヒロコ作品集「HK2001」を出版。
・・・
2005年、環境省主催の地球温暖化防止活動の一環として愛・地球博で開催された「COOL BIZ Collection」の総合プロデューサーを務める。
2007年、阪神タイガースの交流戦用ユニフォームをデザイン。
2009年、パリ・コレクションに復帰。
2010年、体操日本代表のユニホームをデザイン。

~~~~

などなど。

ちなみに、1937年生まれですので、
その御歳は「81歳」となられます。


経歴を振り返ると、

・2005年(68歳のとき) クールビズの総合プロデューサーを務める
・2009年(72歳のとき) パリ・コレクションに復帰
・2010年(73歳のとき) 体操日本代表のユニホームをデザイン

と、一般的なビジネスパーソンが定年だ、
隠居だ、年金ぐらしだ、

といっているときに、更に前のめりに、
業界の前線で活躍してこられました。


■そして、そんなコシノヒロコさん。

何がとてつもないかというと、
驚愕なほど、若いのです。

本当に、恐ろしいほどです。

見た目もものすごくお若い。
中身も若い。
一人の女性であることが伝わる。
かつ、大変なエネルギーを放たれている。

そんな方なのでした。

お会いしていると、

年齢とは、一体何なのか、、、
と自分の概念を疑わざるを得ない、

そんな感覚を覚えます。


「80歳ってこうだよね」
という年齢の概念が根底から破壊され、

心の若さがこれほどまでに、
肉体に影響を与えているのか、と思わされ、

人間の持つ可能性を感じざるを得ない、

そんな時間なのでした。


■コシノヒロコさん曰く、

「ファッションは常に新しいものを生み出し続けるもの。
 新しいものが出来た瞬間、過去のもの」

「何かを生み出し続けるためには、
 心が若くなければ、子供のようでないといけない」

「いつも恋をして、人間としてありのままでいる。それが大切」

、、、そのようなことを
語られていました。


これは私の考えですが、
若い生命体は、”生み続ける”のだと思います。

何かを、消費するだけではない。
守りに入るのではない。
常に「生み出し」続ける。

それは”生命”として若い証拠であり、

”「生み出し続ける」というエネルギー”

が在るからゆえ、人間を若く、
生命を強くたらしめるのではなかろうか、、、

そんなことを感じたのでした。



■そして、この「若さ」に関して、
最近、こんな研究結果が発表されました。

コシノヒロコさんの若さの秘訣を、
科学的に証明するようなお話です。


それは、以下のようなお話でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『Frontiers in Aging Neuroscience』に掲載された新しい研究によると、
”脳の若さを保つ秘訣は心の持ちよう”が関係しているという。
 
韓国のソウル大学のジンユン・チェ氏は、
主観と実際の脳の年齢との関係について探った。

59~84歳の健康な参加者68名を対象に、
MRIで脳を測定し、各領域の灰白質の量を調べた。


これに加えて、

「実年齢と、自分が年齢よりも若いか老けているか?」

という質問に回答してもらい、
さらに認知能力と健康状態の自覚について評価された。




すると「年齢よりも若く感じる」と回答した人は、
記憶テストでも良好な成績を収める傾向にあった。

また「自分を健康的だと感じている人」は、
うつになる傾向も低いらしいことも分かった。

それは単に成績だけの問題ではなく、
「実年齢よりも若い」と感じている人は、
下前頭回ならびに上側頭回という言語、発話、音に関連する領域の灰白質量が多かった。



「若いと感じている人は、脳の構造的特徴も若いことが判明しました」

とシェ氏は声明で述べている。

※引用:http://karapaia.com/archives/52262174.html
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


つまり、


『「若い」と思っていると、「脳」も若くなる』
(=肉体的に、本当に若くなる)


ということ。



そして「若いか老けているか」を分けるのはなにか、
一つの”思い込み”なのです。

そして恐ろしいことに「年齢」とは、
社会的通年で影響も受けるものです。

ちょっと余談ですが、
サザエさんの”波平”は、実は「54歳」です。

当時の54歳の社会的通年は、
あの姿に近かったのでしょう。

そして「54歳はああいうものだよね」
という”思い込み”が社会全体にあると、
それにみんな引っ張られるのです。

「50代ってこうだよね」
「60代ってこうだよね」

といたるところで言われると、
ある意味、”見えない洗脳”に
毎日毎日かかっているようなもの、

とも言えるでしょう。


■しかし、年齢なんて、
本当にわからないものなのです。

60歳、でも40代として、
若々しく見える人もいる。

逆に40代なのに、60歳くらいに
老け込んで見えるる人もいる。


「もう40歳だから、おばさんだよ、、、」

といい、老けて見える人もいれば、
40歳でも、20代のような若さを保つ、
魅力的な方もいるのです。


結局は、

”年齢なんて思い込み”、

なのです。

そしてそのことを、
コシノヒロコさんの話を聞き、エネルギーを感じ、
改めて思ったのでした。



■人生100年時代、と言われます。

今1年でスグに何かを変える必要はないのでしょう。
年齢という思い込みを捨てたら、

「あと10年で何を成し遂げられるだろうか?」

と考えることもできるでしょうし、
どんな道であろうとも、究めようという覚悟があれば、
10年あれば、その道の一流に近づくことは不可能ではないはず。


ぜひ、「年齢」という思い込みをはずし、
自分の可能性を最大に発揮して、
力強く歩んでいきたいものである、

そのように思った次第です。


【コシノヒロコさんとお会いして感じた、「”最大の思い込み”とは年齢である」】


そんなお話でした。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。


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<本日の名言>


魂の病は、身体のそれよりも危険であり、怖ろし

キケロ

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