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1665号 2018年9月7日

「走れメロス」のメロス状態になると、やる気が高まる、という話

(本日のお話 2320字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに夜から個別コーチングの実施。
(お越しいただいたF様、ありがとうございました!)

また家に帰った後はムエタイジムへいき、
トレーニングなど。

明後日は「白馬トレイルマラソン(54キロ)」の出場で、
かなり身体が疲労しておりますが、
完走目指してがんばります!



また、先日「メルマガ交流会」のご案内をいたしましたが、
定員を越えましたので、締切といたしました。

お申込みいただきました皆様、
誠にありがとうございました。

また次回は12月頃にもやろうかな、
と思っておりますので、ご興味ある方は、
もう少々お待ち下さいませ。


■さて、本日のお話です。

よく疲れた時などに

「もういっかなー」
「ちょっと休もうかな」

と思うことが、あるかもしれません。

その時に、

”もう一息頑張れる方法”

について感じることがありましたので、
本日はそのお話を皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「走れメロス」のメロス状態になると、やる気が高まる、というお話】。


それでは、どうぞ。


■有名な小説、

『走れメロス』(著:太宰治)

という物語があります。


きっと皆様も、小さい頃
学校の教科書で読まれた方も、
いたのではないでしょうか。

その話が、

「現代人のやる気」

に対しても、大変深い示唆を与えてくれるのです。


ちなみに、あらすじをお伝えすると、
こんなお話でした。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<走れメロス あらすじ>


メロスは16歳の妹と共に暮らす、善良な羊飼いの男でした。

ある時、妹の結婚準備のためにシラクサの街へと向かう。

活気がない街を不思議に思い、通りかかった人に尋ねると、
王が次々と人を殺しているのだという。

王はあらゆる人を疑い、人の心が信じられなくなってしまったのだ。

正義を通そうと王に歯向かったメロスは、処刑を宣告されてしまう。

殺されるのは怖くないが、唯一の心残りが妹だった。

妹の晴れ姿を見届けたら必ず戻ると約束し、
無二の親友「セリヌンティウス」を身代わりに村へと急ぐ。

なんとか結婚式を無事に終え、
”友との誓い”を果たすためメロスは野を駆ける。

彼の前には幾多の苦難が襲い掛かった。
怒涛逆巻く大河を必死で突破し、山賊の襲撃を跳ね除けるも、
これ以上足が動かなくなってしまう。

倒れ伏したメロスの胸には、後ろ向きな考えばかりが浮かんでくる。

諦めかけた彼の耳に、水の流れる音が聞こえてきた。
見れば岩の裂け目から、こんこんと清水が湧きだしているではないか。

一口飲めば疲労も吹き飛び、再びシラクサめがけて駆け出した。

日が沈みかけ、処刑が執行されようとしたまさにその時、
刑吏の前にメロスが躍り込んだのだ。

メロスとセリヌンティウスは互いの友情を確認し合い、ひしと抱き合った。

その美しい姿を見て、「自分も仲間に入れてほしい」と悪逆の王も改心するのだった。

※引用:「まなブンゴー」より
https://bungo-matome.com/dazaiosamu-hasiremerosu-summary-and-explanation

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■このお話から学ぶことは、
いくつかありますが、


『親友との誓いを果たすために、走る』


という、この
”心の美しさ、強さ”から、
学ぶべきことも多いのでしょう。


■そして、この部分が特に重要なのですが、

「メロスが、セリヌンティウスのために
 自分の力を超えて走り抜けた」

という精神状態、すなわち、


『誰かのため(親友の命と約束のため)だから、頑張れる』


という気持ちは、実は誰でも持ちうる、
ということ。

だから、万人に共感を得る物語なのでしょうし、

私は思います。


■そして、このことに関連する話で、
「やる気」に関する、興味深い研究があるのです


それは、

デイヴィット・イェーガーと、
デイヴ・バウネスクという方の研究。

ちなみに、どんな内容かというと

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「どうすれば世の中が良くなるか?」 

 と考えた後に、

 「今やっていることが、それにどう関わるのか?」

 と二段階で考えることで、『やる気が2倍』になる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

という研究結果がある、という話です。

(引用元:メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」
  http://ch.nicovideo.jp/mentalist)



■すなわち、

"「自分のため」ではなく
「世の中のため」「社会のため」"

という、自分以外の視点、
より大きな”大義”をまず考えること。

そして”今行っている自分の行動”を繋げる。

すると、持続力・粘り・やる気、につながる、
ということです。

実際に、上記の二段階の質問を考えた後、
勉強をした学生は、勉強時間が「2倍」(!)にも増えたそう。

こういう実験は、
「1,2倍」とか、「1,3倍」など、
ちょっとした変化であることが多いのですが、
「2倍」というと、かなりの影響力だと言えます。


■すなわち、この研究結果を考えてみると、


『誰かのため(世の中のためになる)だから、頑張れる』


というのは、

”私達人間ののDNAの中に組み込まれているプログラムである”

と言えるのかもしれません。

『誰かのためだから、やる気が出る』

のです。


■日々、一生懸命仕事をしたり、
駆け抜けていると、

「ちょっと疲れたな」
「休みたいな」
「サボりたいな」

と思うときが、人間ですから、
あるかもしれません。


しかし、そんなときは、


『「誰かのためである」と想像すること』


これが、自分自身に、
やる気と力、そして粘りを与えてくれます。


繰り返しになりますが、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「どうすれば世の中が良くなるか?」と考えた後に、

 「今やっていることが、それにどう関わるのか?」

 と二段階で考えることで、『やる気が2倍』になる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

のです。


メロスが、自分の命ではない、
セリヌンティウスの命のため、その約束のため
駆け抜けたごとく、


”「他の誰かのため」と思うメロス状態”


になること。

そのことで、

”もう一歩頑張れる自分”

に近づけるかもしれません。


、、、ということで、

【「走れメロス」のメロス状態になると、やる気が高まる】

というお話でした。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。


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<本日の名言>


誰であれ、他人を誠実に助けようとすれば
必ず自分自身をも助けることになるというのは、
人生の最も美しい報酬の一つである。

ラルフ・ワルド・エマーソン

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