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1741号 2018年11月23日

「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、 ”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つこと

(本日のお話 2263字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日、木曜日は3件の個別コンサルティング、
ならびに1件のアポイントでした。

またこれからカレッジとしての事業に集中するために、
持っていた役割を一つ、手放すことにしました。

やりたいことはいくらでもありますが、
一点突破するために「選択と集中」をしつつ、
前に進んでいきたいと思います。

週末も駆け抜けます。



さて、本日のお話です。

この週末の3連休で、

『システム・コーチング』

という学びについて、
2日間のワークショップに参加しています。

今日はその1日目でしたが、
非常に大きな気づきがありましたので、
本日は、その学びについて、
皆さまにご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、


【「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、
  ”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つこと】。


それでは、どうぞ。



■近年注目されている、
人材育成にまつわる言葉で、

「組織開発」

というキーワードがあります。

ちょっと専門的な話になりますが、
「良い結果」を生み出そうとするためには、

「職場の人間関係が良くないとダメ」

というシンプルな話です。


当然といえば当然なのですが、

”「めちゃくちゃ良い戦略」を持っているチーム”である。

しかしながら、

”「チームの人間関係」が、破綻寸前”、

であったとして、
そのチームが「良い成果」を出せるかと言えば、
おそらくその答えは

「No!」

であるということは、想像に難くないでしょう。



すなわち「良い結果」を、
生み出そうとするのであれば、

『関係の質』

を置き去りにしては考えられない、
ということが、人材開発を越えた、
「組織開発」という育成のキーワードになっているという話です。

(※詳しくは、ダニエル・キム博士
 『組織の成功循環モデル』で検索してみてくださいませ。)


■そして、本日より参加している
「システム・コーチング」のワークショップは、


”「関係(人間関係)」の、複雑な繋がり”


を一つの「システム」とみなして、
その「関係のシステム」を良くしよう、

そんなアプローチなのです。


■少し前置きが長くなってしまいましたが、
思うに、決してビジネスだけでなく、
多くの方にとって、

「人間関係の課題」

というのは、一つや二つ、
あるのではあかろうか、と思うのです。


一時期、大変ベストセラーになり、
ドラマ化もされた、

『嫌われる勇気』

という本では、

「全ての悩みは人間関係に集約される」

と言い切るほど、「人間関係の課題」というのは、
深く、広く、根深く、生きる上で切っても切れないものである、

そう思うのは、私だけでしょうか。



■では、そんな
「人間関係」を良好にする上にあたって、
どのような工夫が私達にできるのか。


今はやりの、”コーチング”?

ひたすら耳を傾ける”傾聴”をする?

相手のことを認め、褒め、”承認”すればよい?

、、、


どれも「正解」とされていることです。
確かに、効果もあると思います。

しかし、本当に深く考えてみると、
あくまでもそれらは、

「テクニック」

にしかすぎない、とも言えるのです。

実際に、”傾聴のスキル”を習っても
「HOW TO(やり方)」だけに囚われると、

・なんだか胡散臭い
・やらせっぽい、不自然、
・心が入っていない感じ

なったりするのです。

すると相手に

「HOW TO(やり方)に縛られているだけでしょ」
「実は自分のことを考えていないんでしょ」
「習った技法を使いたいだけでしょ」

と思われてしまったりするのです。

(結構、このパターン、多いのです。。。)


■本当に重要なのは、
そういった枝葉の部分ではないのです。

本当に、一番大切なこととは、


『心的態度(Being=あり方)』


なのです。



そして本日、
「システム・コーチング」にて、

”大切な相手のことを、本当に考えようとする『心的態度(Being)』”

について大いなる学びを得て、
大変感動したのでした。

正直、なぜだか泣けてきました。


その「学び」というのが、
冒頭にタイトルでご紹介した、


【「誰かとの関係」を良くしたいと願うのであれば、
  ”「幽体離脱」をして相手に乗り移るごとくイメージ”を持つ】


という”工夫”に集約されるのです。


■例えば、皆さまに、
「大切な人」「関係を良くしたい人」がいたら、
このように想像してみるのです。



”相手”が目の前にいると、想像する。

本当は”自分”も相手に言いたいことがある。
相手に対して思っていることもあるし、不満もある。

、、、でも。それは一旦、
”自分の体”に、置いておく。

そして、”自分の体”から、
魂だけが抜けて、向かい側にいる、
”相手”に乗り移ったようなイメージを持つ。

実際に、目の前にいる、
相手のイメージに、自分の体を移し替えて、
重ね合わせてみる。

つまり、『幽体離脱して乗り移った』ように思う。
 
”相手”に自分が乗り移って、
気持ちも、心も、その”相手”になってみる。

”相手”が感じている感情、

喜びも、憤りも、悲しさも、悔しさも、

”自分”に言いたいことも、
”自分”に不満を持っていることも、

「相手の心と同一」になってみる。




、、、そんな「あり方」をしてみる。
イメージしてみる。工夫をしてみるのです。


■なんだか、抽象的な話と思われるかもしれません。


しかしながら、

”「幽体離脱」をして相手に乗り移る”

くらいの「心的態度(=being)」になること、、
相手に自分を乗り移らせてみることは、

表面的なテクニックを越えた生々しさを
自分にもたらしてくれます。

それを高いレベルでイメージできたとき、

・傾聴
・承認
・繰り返し

などを遥かに越えたところに、
自分を連れて行ってくれます。

(実際に、やってみるとわかります)


■今、色んな企業で、

1on1、コーチング、個別面談、

言葉は違えど、
流行の言葉になっています。

しかし、付け焼き刃の「HOW TO」を超えたもの、
それは、


『心から相手の立場になる』


という”心的態度(Being)”です。

やり方が不器用でも、
本当に相手の立場になれば、
相手の心に伝わるもの、

私はそのように思います。


■と、いうことで、皆さまに今、

「大切な人」「気になる人」
「関係を良くしたい人」など、

思い当たる人がいるのであれば。


ぜひ、

【「幽体離脱」をして、相手に乗り移るごとくイメージを持つこと】

やってみてください。

きっと「関係の質」を良くする、
一つの工夫になりえる、

そのように思います。

本当に、効きます。
 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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<本日の名言>

他人のために自分を忘れること、
そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。

ドストエフスキー

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