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今週の一冊『図解でわかる スタンフォードの自分を変える教室』

今週の一冊『図解でわかる スタンフォードの自分を変える教室』

2398号 2020年9月13日

(本日のお話  1858字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

土曜日は、終日オンライン研修。

また本日日曜日は、
早朝から某企業の役員の方をお招きしての
オンライン・シークレット勉強会の開催でした。

また研修の企画・作成と、
合間に、映画『戦場のピアニスト』を視聴。

前から観たいと思っていましたが、
評判通りの名作でした。

実話を元にした第二次世界大戦時の、
ポーランドに住むユダヤ人のピアニストが
体験する迫害の体験がリアルに描かれます。



ラジオでピアノを弾く
有名なピアニストであった主人公が、

ユダヤ人隔離地域(ゲットー)に
ナチス・ドイツにより隔離され、
そこで体験する非人道的な行為の数々。

そこは”誰が悪い”といえない、
戦争が人を狂気に走らせる恐ろしさ、

命の重さや軽さ、
生きようと願う人の強さ、

その中でも見える
敵味方を超えた人間愛など
多くのメッセージが含まれており

「人間とはなにか?」

を考えさせられる作品でした。

人間は究極な状況に置かれた時に、
その醜さも美しさもそのまま出るように
思います。

平和な日本では想像できない
その生々しさを想像させてくれた作品。

名作とは、

なんとコメントを書いたらよいか
わかならくなりますが、
まさしくそんな映画でした。

歴史を知る上でも、
とてもよい名作だと思いますので、
ぜひ視聴してみてください。

(Amazonプライムで無料で観ることが出来ます)



さて、前置きが長くなりましたが、
本日のお話です。

毎週日曜日はお勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は

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『図解でわかる スタンフォードの自分を変える教室』
ケニー・マクゴニガル (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4479308008/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_L4FxFbR6GXCYM

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です。

■今週何かとバタバタしており、
本を読む時間がなく、

また勢いで先述の名作映画

『戦場のピアニスト』

を観たことにより、
大分気持ち的にお腹いっぱいに
なってしまいました(苦笑)

ゆえに、

「薄くて、手軽で、
面白い一冊がないかなあ」

と思い、積ん読していた
本棚をごそごそと探している中で、
ふと目に入った一冊。

いつ買ったのかも
覚えていませんでしたが、

”図解でわかる”

というこの文言に、
言いようのないライトさを感じます。

■そんな気持ちで
パラパラと読み始めたのですが、

、、、実に使える一冊です。

手軽に読める。

でも中身は濃い。

そして、

「意志力(=自分を変える)」

というテーマにおいて、
こんな事実がわかっているのか、、、!という、
世界の研究者たちの知見が、

1)意志力に関する世界の実験結果

2)そこからわかるエビデンスのある
自分を変えるための方法

3)+親しみやすい&わかりやすいイラスト

で描かれていきます。

■数えてみたら、

「意志力」に関して、
もちろん大学の教授などが行った、

”26の実験結果”

がコレでもかというほど並びます。

例えば、

◯意志力を強くするのは、
”生理学的リラクゼーション"(ストレッチや表情筋を動かすこと)
by ハーバード大学医学部

◯「やる気を保つ」には
自分を追い詰めると逆効果になる
by 心理学者ロイ・バイマウスター

◯「難しい方を選ぶ」ことを繰り返すと
自己コントロール力が強化される
by ノースウェスタン大学 心理学者チーム

◯「モラル・ライセンシング」の罠
(=良いことをした反動で、自分を甘やかしたくなる現象)
by 心理学

◯効果的なストレス解消法:エクササイズ・読書や音楽・マッサージ
(?ギャンブル、タバコ、やけ食い、ゲーム)
by 米国心理学会

◯欲しいものはすぐ手に入れたくなる衝動に注意
by ハーバード大学の研究

◯「肥満が感染する」ように意志力も感染する。
by ニコラス・クリスタキス&ジェームズ・フォーラーの実験

、、、などなど。

■一つ一つは短く、

単行本の2〜3ページなので、
本当に1分で読めます。

全部読み通しても、
急げば30分で読めるくらい。

ただ、その中で書かれていることは、

『意志力を鍛えるために、
現在わかっている数々の実験結果』

であり、説得力があるのです。

ゆえに、自分の意志を鍛える方法、

「やりとげるためには、
こういう工夫をすればよいのか、、、」

とか、

「だから自分は同じ過ちを
繰り返してしまうのか、、、」

についてシンプルに
気付くことができる一冊でもあります。

■じっくり考えるには
向いていない本ではありますが、

事実の存在を拡げ、
ヒント集として参考にするには
十分の元が取れる内容です。

そしてこの本を読みまくって、
26の実験から得られた知見を、

自分の日常生活に
余すことなく当てはめたら
間違いなく、

”スタンフォード式で自分を変えることができる”

はず!

(と、言うのは簡単ですけどね笑)

ご興味ある方はぜひ。

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<今週の一冊>

『図解でわかる スタンフォードの自分を変える教室』
ケニー・マクゴニガル (著)



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