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『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』

今週の一冊『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』

2418号 2020年10月4日

(本日のお話  2297字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

日曜日は、朝から10キロのランニング。
また2件の打ち合わせ。
そして、システムコーチングの実施など。

またしばらく頑張ったご褒美として、
妻とケーキを買って食べた後、
16:30~18:30まで昼寝をしました。
(すでに夕方でしたが…汗)

なんとも幸福度の高い時間でございました。



さて、本日のお話です。

毎週日曜日はオススメの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

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『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』

ジョン・ドーア (著), ラリー・ペイジ (その他)



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です。

■目標達成のツールとして、

よく知られている

『MBO』(management by objective)
『KPI』(key performance indicator)

など、

皆さまも、お仕事の中で
評価手法やプロセスの指標として
活用されている方もいらっしゃるのかな、

と思います。

■そして、そんなツールの中で
近年注目されているのがこの、

『OKR』

という目標達成のツールです。

Googleが自社の成長のドライバーの1つとして
取り入れたことから有名になり、

実際Googleの働き方を紹介しているWebページ、

”「re:Work」”

でも紹介されています。

近年、

・心理的安全性
・コーチング(1on1)
・デザイン思考

などと共に、

IT企業やスタートアップを中心に、
注目され、そしてその他の業種にも
広がってきたのが『OKR』。

■「Googleがやってるから
きっとスゴいのだろう!」

とミーハーに飛びつかれたのも
もしかするとOKRが有名になった
背景としてあるのかもしれませんが、

劇的な成長を遂げていたり
そして世の中を牽引するような
イノベーションを生み出している会社が、
OKRを導入していることからも、

(日本だとメルカリ、SanSan,ユーザーベース、
世界だと、ドロップボックス、リンクトイン、オラクル、Slack、
ツイッター、BMW、ディズニー、サムスンなど)

『組織やチームの力を解放する原則』

の1つを示しているといっても
過言ではないかと思います。

■では、OKRとは
どんな内容なのでしょうか?

内容としては実にシンプル。

1)1つの『O』(objective=目標)と
5つ以内の『KR』(key result=主要な結果)を定める。

2)その目標は70%達成できたら合格という、
大胆な目標(ムーンショット)である。

3)その「OKR」をカンバンとして全員に見える化し、
チームで毎週、継続的に対話をする

という内容です。

ポイントは、

100%達成はまず難しい
”大胆な目標”を掲げること。

そして、目標を見える化し、
フォーカスをすることで、
会社のアライメント(方向性の一致)をとること。

そうして、

組織の力のベクトルを合わせて、
驚異的な成果を実現することができる

という結果に繋がります。

■なーんだそんなことか、といえばそうですし、
もちろんOKRがすべてに万能のツールとも思いません。
(というかそんなものはないですし)

しかし、

・前例にとらわれない結果を出したい
・新しいチャレンジを推進したい
・チームメンバーが目標を自分のものとして
主体的に動けるようにしたい

という願いがある組織には、
一つ有用になりえるツールが『OKR』とも思います。

■、、、と、『OKR』そのものについて
つい熱く語ってしまいましたが、

というのも、私も個人的に、
また会社でも導入していますが、
実際、とても役に立つのです。

なので、カレッジも

『目標達成ワークショプ(OKR)』
https://www.c-courage.co.jp/service/other-training/

として、ひっそりと
ワークショップを開催しています。
(さり気なく宣伝しました笑)

■そして、そのように
パワフルなツールだ!、と思うのは
私だけではない様子で、

”OKR関連本”

も非常にたくさん出版されています。

ふと見たら、

「あれ、いつの間に
こんなに出版されてたんだ??」

と思うくらい、

Amazonで”OKR”と入力すると
ズラーッと出てきます。

■そして、それらの本を
一通り読んでみて

「その中でも一番アツい!」
「OKRをやってみたくなる!」

と思わせてくれる本が、
今回ご紹介させていただいている

『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』

なのでした。

■「OKR」とはなにか、
について調べるのは簡単です。

図解でわかるOKRもあるし、
ネットで調べれば懇切丁寧に教えてくれるサイトも、
たくさんあります。

ただ、大事なのは、

”理論よりも感情”

である気がしています。

そういう意味で、
今回ご紹介している本は
「OKRの説明」というよりも、

『OKRによって成功した
シリコンバレーを中心とした会社の物語』を、

OKRをGoogleに紹介した張本人である、
ジョン・ドーア氏が、過去の回想録のような形で
記述をしているところが、実に面白いのです。

実際の話なので、表面的ではなくリアルだし、

YouTubeや
Google Chromeなどの、
今世界中の人が使っているサービスが、

OKRによって、
どのように当時目標として設定され
展開されてきたのか、、、

シリコンバレーの人間模様とは
どんなものだったのか、、、

陰の立役者であるコーチ:ビルへの感謝なども
(『一兆ドルコーチ』という本の主役)
垣間見ることができます。

■そして、何よりも冒頭の序文に、
Googleの創業者ラリー・ペイジが
こう書いているのが、興味をそそらされずにはいられません。

以下、ご紹介いたします
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

”僕は序文というものをあまり書かない。

それでも本書に書いたのは、あのときジョンが
グーグルにすばらしい贈り物を与えてくれたからだ。

OKRは僕らが10倍成長を遂げ、
しかもそれを何度も繰り返すうえで重要な役割を果たしてきた。

「世界中の情報を整理する」というとんでもなく大それたミッションが、
もしかすると手に届くものになったのもOKRがあったからだ。

本当に重要な局面で、僕をはじめ会社全体が、
やるべきときに、やるべきことに集中できたのは、OKRのおかげだ。

それをぜひ皆さんにお伝えしたいと思ったのだ。”

※引用:『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』序文より

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということで、
ご興味がある方はぜひ。

マネジメントや組織に携わる方は、
きっと参考になる話があるかと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』
ジョン・ドーア (著), ラリー・ペイジ (その他)



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