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1805号 2019年1月26日

「実体験を伴ったリアルな言葉」には生命が宿り、人を動かす

(本日のお話 1695字/読了時間1分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、『ストレングス・ファインダー研修』の2日目でした。
やはり、2日間かけて実施するとより深くメッセージを届けられるため、
効果も高いと感じます。

人は、深い気づきを得ると、それが1日や2日でも、
大きく人生の岐路を変えることになりえます。

その岐路が継続し、大きく成果を変えうるかどうかは、
その人のその後の努力などが関わってきますが、
とはいえ、こういった「人の変容」に関わる機会をいただけることを
改めてありがたいな、と思うった次第。

そして、より「人の変化変容」のためのコンテンツとプログラムの設計、
自分自身の鍛錬に、全力を尽くしたいと思います。

*

さて、本日のお話です。

研修プログラムを実施すると、毎回感じることがあります。

それが、

「自分自身が、どれだけリアルか」

という"問い"を、己自身に投げかけているような気がするのです。

そしてそれはメッセージを放つ、あらゆる人に大切なことだと感じます。

ということで、今日は、そんな研修を通じて思った気付きについて
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【「実体験を伴ったリアルな言葉」には生命が宿り、人を動かす】。


それでは、どうぞ。


■人というのは、不思議なものです。

同じことを別々の人から言われたとき、
ぐっと胸を動かされるときもあれば、そうでないときがあります。

ある人が話す時は、皆が注目してしまうのに、
別のある人が話す時は、全然興味を持てない。伝わらない。

そんなことが、あるものです。

研修で自分が参加してメッセージを受け取るときも、
または自分自身がメッセージを届けるときも、そんなことをしばしば感じるのです。


■ちょうど本日も、こんなことがありました。

研修のゲストとして参加頂いた、
友人でもあり、尊敬する人生の先輩でもある1人。

彼は、これまでに多くのビジネス上での「生傷」を負っています。

経験があるからこそ、戦う痛みや、戦おうとしても、
利害関係者に挟まれて戦うにたたけない苦悩も分かる。
「きれいごとの理論」ではなく、「実体験」として味わってきた。

、、、そんな方。

その彼が、研修の懇親会にて、
このような一言をぽろりと語っていたのに、
1人はっとさせられていました。

それは、


『結局、やるしかないんですよ』


という、ある意味当たり前の一言です。

使い古された言葉、と言っても良いかも知れません。

でも、そこには、不思議な”重み”がある。

説得力とか、言葉の力とか、生々しさ、、、、
そんなものがその言葉に「質量」をもたせている、
そのような感覚を覚えたのでした。


■そして、おそらくそれは私だけでなく、他の人にも同じように伝わっているのです。

だから、不思議と、その人の放つ言葉は注目され、そして人を惹き付ける。
人が集まり、アドバイスを請われるのです。

そのメッセージは、決して声高に、アピールする声ではなくとも、
人を動かしうるものなのです。

つまり、

【実体験、実感情を伴ったリアルな言葉は、生命が宿り、人を動かすもの】

である、、、

そんな事実を目の当たりにさせられた気がしたのでした。


■このことは、自分自身も深く考えさせられました。

確かに、”スキルや技術”で、ファシリテートはできるかもしれない。

確かに、”知識や思考力”で、相手を論破したり、
説得力のある論理を組み立てることができるかもしれない。


でも、「表面的なスキル」で伝わることは、たかだか知れている。

そこに「生々しい実体験」が、いくつもいくつもないと、
ホンモノになることはないのです。

人の考えを変えるほどの影響は、持ちえない。

、、、そんなことを、感じたのでした。


■ゆえに、誰かにメッセージを届けようと願うのであれば。

それが研修講師であれ、営業であれ、管理職であれ、

・痛々しい失敗体験
・いくつも挑戦し、そして続けてきた痛み
・悩み、葛藤しながら突き進んできた歩み
、、、

それらの「成功体験」とはいえないようなことこそを

『実体験・実経験として集めようとする姿勢』

こそが、重要なのでしょう。

そうした過程にこそ、言葉に質量が生まれ、人を動かす。
そのことを改めて感じた次第です。

私も、もっともっと貢献するためにも、
酸いも甘いも経験しないとな、と思いました。

もっと、リスクをを負って、チャレンジしていきたいと思います。

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<本日の名言>

勝って、勝ちに傲ることなく、
負けて、負けに屈することなく、
危うきにありて、恐れることもなく、
ただ、ただ、一筋の路を、踏んでいけ。

嘉納治五郎
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