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1912号 2019年5月13日

大人になった今だからこそ「テーブルマナー」を学ぶべき理由

(本日のお話 1546字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、妻と共に「礼法」のレッスンでした。
テーマは、「手紙の書き方とテーブルマナー」。
知らないことも多く、非常に勉強になる1日でした。

午後は仕事用のネクタイを買い、その後オフィス仕事。
焼き鳥を食べて、帰りました。



さて、本日の話です。

昨日の礼法のレッスンで、
「テーブルマナーを学ぶべき理由」について、
考える機会がありました。

その内容が、参考になるお話でしたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【大人になった今だからこそ「テーブルマナー」を学ぶべき理由】


それでは、どうぞ。


■先日の礼法のレッスン。

新宿のホテルラウンジにて。

周りには、母の日のお祝いで訪れているだろう、
たくさんの(ちょっと上品な)親子たち。

そんな環境の中、私と妻、そして礼法の先生で、
ランチをしながら「テーブルマナーのレッスン」と言う、
まるでイギリスの紳士・淑女のような時間を過ごしておりました。
(実態は、茨城と愛知の田舎出身の2人ですが)



席につくと、
食前酒が運ばれてきて、
そしてパンが置かれます。

そんな中、ふと先生がこう質問されました。

「テーブルマナーを学ぶ理由って、何だと思いますか?」

、、、少し、考えます。

「きちんとした人だと言う”信頼”が得られるとか、
 相手に不快な思いをさせないので”関係性”が良くなる、などでしょうか。」

と私。

「そうですね、その通りですよね」と先生。
どんな回答でも受け止めてくれる、優しい先生です。


■そして、そのまま続けるように、
テーブルマナーを学ぶメリットについて、
様々なお話をしてくれたのですが、
その中で語られた、あるエピソードが興味深いものでした。



それは、”ある実験”のお話です。

とある大手化粧品メーカーが、大学とタイアップをして
「お客さんの購買行動」を”視線の動き”で調べるという調査を行ったそうです。

お客さんにカメラをつけて、
その”視線の動き”を調べる。

そのことで、顧客心理を理解しよう、
という試みですね。

そしてお客さんの”視線の動き”を追った時、
ある特徴がわかりました。

お客さんがレジお会計をするとき、

・販売員のスカーフが曲がっていたり、
・あるいはポケットかペンでパンパンに膨らんでいたりする

とき、お客さんの”視線の動き”は、


『乱れている場所に視線が集まっていた』
(=曲がったスカーフ、パンパンのポケットばかり見ている)


ことがわかったそう。

このことにより、何が言えるのか?

それは、次の購買行動につながるであろう、

会計中の他の商品を見るという行動、
他のお勧めの案内を聞いている時間が、

”「曲がったスカーフ」&「パンパンなポケット」
 など、イケていない身だしなみに奪われてしまっている”

ということになるわけです。

それが、リピートや商品単価の向上を阻んでいる、
そんな研究結果があるそうです。

すなわち、

”「身だしなみ」はセールスに直結する”

というお話ですね。


■こんな話を踏まえて、
先程の「テーブルマナー」を学ぶ理由に戻り、
改めて考えてみたいと思うのです。

「マナー」なるものは、堅苦しいようですが、

”できるだけ多くの人が、
 不快にならないようにするため、
 気持ちよくいられるための「型」である”

と言われます。

基本のルールを守ることによって、
目の前に座っている相手が、
一緒に食事をしている相手が、
どのようなお立場や背景の人であろうと、

「自分との時間、その食事の時間に100%意識を集中し
 共に時間を楽しむことができるようになる(可能性が高まる)」

だからこそ、マナーとは大事なのです。

・イケてないパンの食べ方
・イケてないワインの頼み方
・イケてないナプキンの扱い方
・イケてないナイフとフォークの使い方

、、、これらは、実は、

”見る人から見ればわかる”
(特に教養が高い、目上の人など)

ものであり、自分が気づいていなくても、
「ああ、スカーフが曲がっているな」というような感覚を、
持たせてしまうことも起こりうる、ということでしょう。


■自分では、「まいっか」と思っていても、
「きちんとしていない」と捉える人がいる、ということは、
常に念頭に置いておく事が大事なのでしょう。

そうしないと、

『相手の意識が、欠点(とその人が思う場所)に向いてしまい、
 貴重な時間を損失してしまう』

ことに繋がり得る、

ゆえに、自分ができる限りの身だしなみや、
言動の型を、整える必要があるのだろう、

そのように感じたのです。


■ちなみに礼法の先生は、
ご自身が目上の人、大先輩と話をするときは、

「自分が精一杯、背伸びをするくらい、
 マナーを120%意識して行動している」

そうです。

というのも、相手の視座が高い場合、

「相手は、自分が気づいていない細部を見ている(見えてしまう)」

傾向があるから、言葉、姿勢、振る舞いなど、
真剣に背伸びしてやってちょうどよくなると思っているとのこと。


■大人になり、多くの人と接する機会がある中で、
また年齢を重ね、「高い視座」の人と接する機会も増える中、

相手との貴重な時間を、最大限良いものにしたい。

その思いを実現する一つの方法が、
マナーであり、ゆえに

【「テーブルマナー」を、大人になった今だからこそ学ぶべき理由】

に繋がるのではなかろうか、

そう思った次第です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。

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<本日の名言>

最も偉大な人とは、日常の小さなことを軽蔑する人ではなくて、
それらの事柄を最新の注意を持って改善する人のことである。

スマイルズ(イギリスの作家)

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