メールマガジン バックナンバー

1969号 2019年7月12日

生産性を考えるときに、最も気をつけるべきは「◯◯◯◯◯」である

(本日のお話 1553字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
並びに、研修企画、夜はウェブミーティングでした。



さて、早速ですが、本日の話です。

研修の企画をしていると、
自分の中のアイデアや工夫が、
アウトプットによってまとまっていく感覚がします。

アウトプットこそ、一番の学びである、
改めてそのように思います。


現在、「生産性向上研修」というテーマで研修の機会をいただいていますが、
生産性を高める上で「これはものすごく重要だな」ということを感じました。

今日はこのお話について、
皆様にご紹介させていただきたいと思います。

タイトルは、


【生産性を考えるときに、最も気をつけるべきは「◯◯◯◯◯」である】


それでは、どうぞ。


■『パーキンソンの法則』というものがあります。


これはどういう内容かと言うと、


”「仕事」は、与えられた「時間」を満たすまで膨張する”


という法則です。

つまり、どれだけ大したことがな、簡単な仕事だったとしても、
9時17時などの時間が与えられていれば、
その仕事は9時17時の労働時間を満たすまで膨れ上がる、という話。


例えば、ある社員が今日やる仕事が、

・メールの返信10本
・PowerPointの簡単な資料1つ

がタスクとしてあったら、

その内容は、1時間もあれば、
十分終わらせられる内容だったとしても、

・メールを一本一本をやたら丁寧にゆっくり書く
 なんども修正しては書き直し、語尾を気をつけたりする

・PowerPointもそこまでやらなくても良いと言うレベルで、
 装飾やアニメーションなど工夫をする

・時間があるから、とfacebookを開いたり閉じたり、
 wikipediaでよくわからない調べ物のループにハマって時間がなくなる

、、、というような現象が起こり、
結局、9時か17時まで時間がかかってしまう。

というように。

(皆さまは、このようなことありませんか?)



■これは悪いわけではなく「法則」です。

ゆえに、誰でも起こり得てしまうのですが、
私は個人的に思うに、これが「生産性の向上」を阻んでいる

【やり過ぎ病】

とも呼べる病である、と思うわけです。

病というより、
ついやってしまう癖としては、
生活習慣病に近いかもしれません。



仕事には「質」も大事ですが、
「期限」が必ず存在します。

「期限」を無視して「質」を延々追求するものは、
ある意味、仕事とは呼べないかもしれません。


確かに「やったほうがいい」というwantの部分はある。

しかし、

”この仕事において、それほどの質が最低限求められているか”

という問いがなく、「質」しか考えていないとしたら、
それはそれで問題なのです。

時間が膨れ上がり、とても大事な、
種まきや、よくいうイノベーションや、
未来に向けての仕事もできなくなる。


1つのことをやる時間が、
ただただ質の追求のみで長くなってしまったとしたら、

「丁寧な仕事」は、「無駄の多い仕事」へと変貌します。


■ゆえに、いかなる仕事でも、
必ず「期限」を設けること。

”「求められる質」にちょうどよいレベルを見極め、最短で仕上げる”、

この心構えが極めて重要なのであろう、

そのように思ったのでした。

これがないと、本当に


【やりすぎ病】


なるものがむくむくと顔出してきて、
そこまでやらなくてもいいのに…、
膨れ上がると言うことが頻発しますので要注意です。


【生産性を考えるときに、最も気をつけるべきは「やりすぎ病」である】


皆様には、つい「やりすぎてしまう」事はありませんか?

このような、「質」と「期限」のバランス、
改めてみることが、大切かもしれませんね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

時間を最も有効に利用した者に、
最も立派な仕事ができる。

嘉納治五郎
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