メールマガジン バックナンバー

今週の一冊『対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術』

今週の一冊『対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術』

2391号 2020年9月6日

(本日のお話  2154字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、システムコーチングの仲間と
朝から1件のオンラインミーティング。

午後からは、組織開発の手法の1つで

”価値を見つける質問”によって
従業員のやる気を引き出す、

『AI(アプリシエイティブ・インクワイアリ)』

の第一人者である、
渡辺誠氏の半日のセミナーに
参加をしてまいりました。

※「AIにとは何か?」について書いています

参考:バックナンバー2258号
今週の一冊『米国人エグゼクティブから学んだポジティブ・リーダーシップ
-やる気を引き出すAI(アプリシエイティブ・インクワイアリ)-』
https://www.courage-sapuri.jp/backnumber/9237/

オンライン上でしたが、
様々なツールを駆使して、

・深い相互対話や、
・グループ全員でビジュアル化する
・他のグループの動き

などもリアルタイムで
わかるような設計になっており、

研修講師側としても、
大変学びになる時間でした。

オンラインでの対話や
チームビルディングもまだまだ
可能性がありますね。

私も探求するのがとても楽しみです!



さて、本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

===============================

『対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術』
世古 詞一 (著)

https://www.amazon.co.jp/dp/4820727877/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_3RdvFbMD7EKC6

===============================

です。

■この本は、

「部下との対話が大切だと、頭では理解している」

「でも、どうしたらよいかわからない…」

そうお感じのマネジャーのあkたに、
是非、手元において味わい尽くして
いただきたい、と思う一冊です。

■部下をお持ちの
マネジメントに関わる皆様であれば、

「部下との対話」

に関して、何かしら悩みや
葛藤を抱えている方が多いのでは、、、

と思います。

特に部下思いで、
愛情あるマネージャーであればあるほど、
その悩みは付きないでしょう。

部下ともっと歩み寄りたい。
部下の話を引き出したい。
部下のモチベーションに
火をつけたいし、応援もしたい。

、、、

でも、その「想い」とは裏腹に、
こうも思うわけです。

『じゃあ、何を、どんな風に聞けば
部下との対話がもっと上手くいくのか?』
(答えを教えてくれい!)

、、、と。

■しかし

「1on1頑張ろう、進めていこう」

という言葉で、
まるっとひとくくりにされてしまう。

研修で半日、ないし1日で
概念としては理解はできたけれども、
具体的にはどうすればいいかわからない。。

そうすると、

1)具体的に、どんなスタンス(聞き方)で
対話を進めればよいのか?

2)具体的に、何の話題を、どんな風に
切り出して話を広げ、深めればよいのか?

がわからない。

それは
人によって違うのは当然だし、
広すぎる世界であることもわかる。

結局、自分でチャレンジし、
躓きながら時に傷を負いながら進めるしかない…

となるわけです。

■でも、とはいっても自分は上司。

部下に、変に狼狽しているところも、
立場的にも見せたくない。

かつ、今まで自分でやってきた
「勝ちパターン」もある。

それをやっていれば、
完璧でないとしても、
ある程度予測できる結果には、
着地させることができる。

だから、対話をしようと思う機会があり

「1on1を試してみよう!」と思っても、
数回かトライして、でも変な空気になったりすると

「やっぱり難しいや…
今までのやり方でいいや」

と、上司と部下の新しい関係性に対して
新しい一歩を踏み出したのにも関わらず、
結局元通りになってしまう…

ということが少なくないわけです。

■ゆえに「1on1」をやろうと思った時に、

『1on1を上手に進めるための、
網羅的かつ具体的な指南書』

があることが、

多くの上司の皆さんにとって、
大変重要になるわけです。

そして今回のこの著書では、

【上司と部下の1on1を適切に行う「9ボックス」】

というツールを提案しています。

ここでは、

・組織の話
・個人の話
・業務の話

という対話における話題を
過去・現在・未来という
9つの象限でわけて、網羅的に捉えます。

その9つの象限について

「何をポイントにして」
「どのように話をすればよいのか」

を具体的に記載してくれている
非常に実用的な本です。

私もコーチングを学んでいますが、
その広大な世界観を、上司向けに
上手く切り分けてくれた、と感じます。

”わかることは、わけること”

そんな言葉を思い出しました。

■ちなみに、著者の世古さんは
私のコーチ仲間でもあります。

多くの企業で1on1を教えている研修講師で
深く聡明な思考を持ち、

対話を通じて組織がよくなることを
実体験としても理解している、
1on1の伝道師のような方です。

以前、彼はこんなことを語っていました。

「今は1on1が注目されているけれど、
一過性のブームで終わるか、続くかの
境目にあると思う」

そして、

「マネージャーの皆さんは本当に頑張っている。
でも、1on1をやってみて上手く行かないと、
続けられないのですよね…」

、、、と。

■この本は、世古さんが、
1on1の可能性を伝える本であるとともに、

研修で出会った、
多くのマネージャーに対して

「研修の後、本を見ながら
1on1にチャレンジし続けてほしい」

「1人になって、1on1を継続できる
武器を渡したい」

という愛情と情熱を持って
書かれた本であることが
ひしと伝わってくる1冊です。

部下の能力を
もっと伸ばしていきたいと願う方、

1on1,部下との対話について、
もっと幅を拡げて学んでいきたいと思う方、

お手にとって活用してみると、
必ずや自分の対話の引き出しも増え、

これまでと違う部下との関係性、
そして結果に繋がることかと思います。

実際に使っていただきたい、
おすすめの1冊でございます。

===============================
<今週の一冊>

『対話型マネジャー 部下のポテンシャルを引き出す最強育成術』
世古 詞一 (著)



===============================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す