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2031号 2019年9月12日

怒りの感情に「ボブ」と名付けることで、怒りをコントロールしやすくなる

(本日のお話 1319字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、友人が講師をする
「管理職研修」に見学へ行きました。

ハーバード大学のケースを読み解くワークでしたが
非常に面白かったです。

また夜からは、
「NewsPicsk自走する組織の作り方」
の講座に参加でした。



さて、本日の話です。

今日は『自分をコントロールする』というテーマで、
とある工夫をお伝えできればと思います。

タイトルは、


【怒りの感情に「ボブ」と名付けることで、怒りをコントロールしやすくなる】


それでは、どうぞ。


■「認知行動療法」という、
カウンセリングの技法があります。


これは、

”自分の感情や行動の癖を客観的に見つめる”、

ことをします。

自分を客観的に見つめることで、

・自分の考えがただの被害妄想であったり、
・事実ではなく、解釈が肥大していたり、
・悪いほう悪いほうに考えているだけ

などに気づきます。


そのプロセスを通じて、

”ストレスをより軽く、
 楽に生きられるようになる”

ことを実現する、そんな療法。


■その認知行動療法のテクニックの一つに、

「感情に名前をつける」

というものがあります。

その話から派生して、
「自分の感情をうまくコントロールするテクニック」として、
こんなことをやっている、という面白い体験談を聞いたのでした。




それは、自分が怒りを感じた時に、

【怒りの感情に「ボブ」と言う名前をつけてみる】

のです。

そして、「怒り」がこみ上げてきたとき、
こう思うわけです。


「あー、またボブが暴れている」


、、、と。

(別に、キャサリンでも、マイケルでも、
 竹蔵でも、何でも良いのです)


または「自分を責める」という感情の癖がある人は、
その自分を責める感情に「ジョン」と名前をつける、とか。



■人は、「感情=自分」となりがちです。

そうすると、自分と感情を、
切り離して考えることが難しくなる。

その中で、

【感情に名前をつける】

ことにより、
自分と切り離して考えやすくなるのです。



■これを応用すると、こんな使い方もできます。

例えば、「ストレングスファインダー」という、
自分の才能に順位をつけてくれるテストがあります。
(これまでも何度かご紹介してきましたね)

それを受講すると、
「自分が持っている才能」が分かるのです。

ここでいう才能とは、
”自分の無意識の思考・行動・感情”のパターン。

だから、プラスに働くときもあれば、
マイナスに働くときもあります。


例えば、

「共感性」

の才能があるとわかったのなら

人の気持ちに寄り添うときは、
ガンガン前に出てもらえばよい。

そんなとき、

「共感性くん、頑張って!」

と、その才能を”客観視”して、
フルに動かすイメージを持つ。

逆に、人の気持ちに寄り添いすぎて疲れたら

「共感性くん、今は少し後ろに控えておいて」

と、ボリュームを落とす。


■これもまた、自分と感情、才能を分けて、
上手くコントロールするテクニックです。

これは、シンプルですが、
立派な「思考スキル」の1つです。




自分の「感情」に名前をつける。

そうすると、
客観的に自分を見つめやすくなり、
気持ち的にも楽になります。


自分のことをコントロールできることは、
大切な技術の1つ。

ぜひ試してみてください。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

怒りは他人にとって有害であるが、
憤怒にかられている当人にはもっと有害である。

レフ・トルストイ(ロシアの小説家/1828~1910)
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