メールマガジン バックナンバー

2032号 2019年9月13日

「言語化スキル」は、仕事と人生をサバイブする一つの武器である

(本日のお話 1818字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件の個別コーチング。
また1件のアポイント。

夜は久しぶりに、ムエタイジムで練習でした。
いやはや、めちゃくちゃ疲れました(汗)



さて本日の話です。

最近、コーチング祭りのように、
コーチングをやらせていただいておりますが、
その中で、思うことがあります。

それは、

”自分の思考や気持ちを、
「言葉にできる人」と苦手な人がいる”

という事。

そしてこの両者には、
仕事上の成果にも、違いがあると感じています。

今日は「言語にできる力」について、
気づきと学びをお伝えできればと思います。

タイトルは、


【「言語化スキル」は、仕事と人生をサバイブする一つの武器である】


それではどうぞ。


■コーチングをしていて、
様々な方とお話をすると、
「言葉にできる力」に違いを感じます。

質問をした時に、

「何か大変」
「結構、重要」
「イマイチ、よくわからない」

とふわっとした答えを返す人もいる。

一方、豊富な感情のボキャブラリーと、
比喩、たとえ話を用いて、
自分の思考と気持ちを、明確に表現して、
答えることができる人もいます。

当然、後者のほうが、
「優秀な人だなあ」
という印象を受けるのは、いうまでもありません。


■私の個人的な感想ですが、
コーチングで関わらせていただいていて、

・企業の役員、経営者
・コミュティーリーダー
・優秀なセールスパーソン
・コーチとか教育者

などは、

「言葉できる力」が高く、思考や気持ちを、
的確に表現できるように表すことが得意である、

と感じます。

どうやら「言葉にできる力」と、
人を巻き込んだり、成果を生み出す力は、
なんとなく相関関係があるんじゃなかろうか、

と、ふと思ったわけです。

■これは一つ断言できるのは、

『「言葉にできる」は武器になる』

ということ。



「言葉にできる」のは、大きく、
2つのメリットがあると思っています。

まず、1つ目。

『他者に自分の思考や気持ちを伝え、
 納得させ、巻き込むことができる』

こと。

人の気持ちは複雑に絡み合っています。
そしてそれが集団になれば、
なおのこと複雑さが増します。

そんな中で、人を動かすには
「論理的に」かつ「感情的に」
相手に納得してもらう必要があります。
(この「感情的に」が大事なのです)

その時に、

「みんな色々あるんだよ」
「とにかくやるべきなんだよ」

ではわかりません。

巻き込みたい、情報を受け取って欲しい人の気持ちを、
こちらが理解していることを、「言葉」として共感を示せること。

その上で、
相手がその状況をありありと想像できるよう、
論理的かつ感情的に伝える。

それを然るべき表現で伝えれば
100パーセントとは言わずとも、
誰かを巻き込み、動かしやすくなるもの。

『ペンは剣より強し』です。


■そして、2つ目。

『自己コントロール力が上がる』こと。


人は、自分の事をわかっていそうで、
わかっていないものです。

・今自分にはどんな感情があり、苦しんでいるのか。
・何に悩んでいるのか。
・何が課題で、どこへ向かっていきたいのか。

、、、

心の中にある、
もやもやとした雲のような”なにか”。

確かに、感覚はあり、
確かに存在はするのだけど、
つかもうとすると消えてしまう曖昧な”なにか”は、

曖昧がゆえに触ることができず、
取り扱い方がわからないわけです。

それらを

「言語化する」

ことができれば
その”曖昧ななにか”は「実体化」するのです。


モヤモヤしているとき、
人は、自分の気持ちや感情を、
的確に言い当てられると、

「そうそう!そういうこと、そういうこと!」

とスッキリする、アレです。

言葉にすると、クリアになり、
「自分がわかった」ように感じるのです。

課題も、実体化するのです。


■「言葉にできる力」が高く、
自分自身で、自分の状況を言葉にできるならば、

『自分の思考・感情・行動を客観視し、
 見つめる力がある』

ということになります。

それはすなわち、

『自己コントロール力が高い』

と言い換えられるのでしょう。


■人は、「言葉」によって思考します。

あらゆる学びも体験も思いも、
「言葉」にできなければ、
曖昧模糊とした気体のようなものです。

自分で見つめることもできないし、
当然、相手に伝えることもできません。


大きな話のようですが、

人は言葉によって歴史と今をつなぎ、
文明を紡ぎ、 人と人を繋いできました。

言葉は「人類の最も偉大な発明」である、
私はそう思います。

ゆえに「言葉にできる」と言う事は、
1つのスキルであり武器だと思います。


「言葉化スキル」を高めることは、

・人付き合いにおいても、
・キャリアにおいても、
・感情に振り回されない自分を作るためにも、

大変、有用なものだと思います。


■そして、どうやって「言語化スキル」を鍛えるかというと、
紀藤のおすすめとしては、

1,本を読む
2,言葉のメモ(言い得て妙、とか人の良い例え話をメモする)

という「言葉のインプット」と

3,ブログ/メルマガを書く

という「言葉のアウトプット」。

これをぐるぐる回していくことがオススメです。

積み重ねですが、 言葉にできると、
本当に人生が生きやすくなりますし、
人に伝えやすくなるな、と感じます。

一つの武器になるのです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

===========================
<本日の名言>

最も美しい勝利は、おのれの心情を克服することだ。

ラ・フォンテーヌ(フランスの詩人/1621~1695)
===========================

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す