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2040号 2019年9月21日

無意識のクセがもたらす「もったいない仕草」にご注意

(本日のお話 2132字/読了時間3分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のコーチング。
ならびに夜は企業人事交流会の開催でした。

「生産性向上」について話をいたしましたが、
誠に深く、色々な話が広がる時間でございました。

ご参加いただきました皆様、
三連休の前の夜に、ありがとうございました!

次回の「企業人事交流会」は11月1日。
「社員エンゲージメント」について考えます。

(以下ご案内です)
=================================
■第12回 企業人事交流会 ~社員エンゲージメントについて考える~
 ◯日時:11月1日(金)15:00~18:00
 ◯対象者:企業の人材開発に関わる方(人事・部門長など)
 ◯費用:無料
 ◯詳細・お申込み: https://forms.gle/sXPGrzjyYBb3VQc27
=================================

また次回以降、諸事情により
(というか私の英語強化学習期間に入る、という事情ですが)
企業人事交流会は少しの間、お休みさせていただきます。

ということで、交流会にご興味がありましたら、
お気軽にお越しいただければ嬉しく存じます。
(人事に関わっていると感じられている方であれば、
 どなたでも、大歓迎でございます)



さて、本日のお話です。

ここ最近、システムコーチング、
コーチング含めて行っておりますが、
その関わりの中で感じていることがあります。

それは、

”「無意識のクセ」がもたらす影響”

について。

今日はこのテーマについて、
皆様に学びと気づきをご共有させていただければと思います。

タイトルは、


【無意識のクセがもたらす「もったいない仕草」にご注意】


それでは、どうぞ。


◼︎しばしば言われることですが、
私達は「自分の姿」が見えません。

そして、なかなか自分の姿を、
目視する機会も少ないものです。

だから自分の声とか、動画を見ると、

「私、こんな風に見えるんだ、、、」

と愕然とすることもしばしば。

コーチングの練習や、
講師の練習をするときに、
自分の音声や動画を撮って見てみることがありますが、
大体の場合、愕然とします。

(もちろんショックで、です汗)


◼︎例えば、

・自分って、こんなに背中曲がって立っているんだ、とか

・自分って、こんなにごにょごにょ喋ってたんだ、とか

・自分って、こんなに無駄な動きが多かったんだ、

、、、などなど。

このように、
自分で自分のことを見つめてみると、
良い悪いに関わらず、それだけでも多くの発見があるものです。


そして、それに加えて更にパワフルなのが、

「自分で見ても気づかないけれども、
 周りから見ると、こんな風に見える」

を取り上げてみるケースです。

つまり、

『他者からのフィードバック』

に注目してみること。
これは大変多くの気付きがあります。


■私が以前、関わりが合った方で、
こんな”不本意な評価”をされている方がいました。

”不本意”というのは、
自分では普通に過ごしているつもりでも、
周りから、当人はよくわからない評価をされていた、
、、、という意味です。


例えば、

・無表情で冷たい、威圧的と評価されている

・人の話を真剣に聞いていない、と評価されている

・人を見下した態度である、と言われている

というように。

でも、当人としては、
「なぜ、そう言われるのかわからない」という。


◼︎しかし、その状況を深ぼってみると、
やはり火のないところには煙は立たないもので、

実は「無意識の癖」(=特に非言語の癖)が、
その”不本意な評価”の元になっていたことがわかりました。

先ほどの例でいえば、

・無表情で冷たい、威圧的と評価される
(=なぜならば、無意識に、話を聞くときアゴをあげる癖、
 そして腕を組む癖があったから)

・人の話を真剣に聞いていない、と評価される
(=なぜならば、無意識に、携帯やパソコンを見て話す癖があったから)

・人を見下した態度である、と言われがち
(=なぜならば、無意識に、人の話を聞くときに首を傾けて、
  唇の片側だけ上げて笑いながら聞く癖があったから)

と、いうように。

つまり、『無意識の癖』によって、
周りに何かしらの影響を与え、
その評価につながっていたのでした。


■考えるべきところは、
「本人にとっては普通のこと」
である、ということ。

本人には、冷たい、とか威圧的という意図はない。

しかし、周りからすると、
ネガティブなに捉えられていたりするのです。

そしてそれが1人ではなく、
複数人であったとしたら、残念ながら本人の意図に関わらず、
「事実」として認められることとなります。

すると、やはり自分に原因がある、
と捉えて対処したほうがよいのでしょう。。


■『メラビアンの法則』という、
”人に与える印象”を分析した有名な法則があります。

私達は「人の印象を決める」上において

・「言葉」(話の内容)が7パーセント、
・「言葉以外」(視覚や聴覚/しぐさや声のトーン)が93パーセント

という割合になっている、と示した、
1970年代にアメリカの社会学者メラビアンが発表した法則です。


注目すべきは「言葉以外」が与える影響の多さ。

そして「言葉以外のクセ」(しぐさなど)は、
なかなか自分では気づかないのです。

しかしこの仕草などの習慣は、
予想以上に大きな影響を与えているのです。


◼︎「無意識の習慣」とは、パワフルなものです。

そして、その「無意識の習慣」がプラスであれば、
そのままで逓増していくのですが、

もしマイナスなものであれば、
歩くほどマイナスの影響が撒き散らされることとなります。

ゆえに、自分の「無意識の習慣」に、
「マイナスの評価が伝わるような仕草」があれば、
早急に調整したほうがよいのです。


たった一つ、

【無意識のクセがもたらす「もったいない仕草」】

があるだけで、
せっかく素晴らしい成果や評価されるべきものが、
ネガティブな印象で打ち消されてしまうこともあります。

そしてそれは「勿体ない」ものです。


■ゆえに、

1,自分の無意識の癖に意識を向けること

2,必要であれば周りにも聞いて、
  どんな影響を与える癖を持っているのか確認する

このことはとても重要なのであろう、

そんなことを思った次第です。

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<本日の名言>

経営者に役立つのは、耳ざわりな直言である。

安藤百福(日清食品創業者/1910-2007)
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