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2081号 2019年11月1日

『7つの習慣』の語る、「自立」から「相互依存」に至る方法

(本日のお話 1888字/読了時間2分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、某企業様の人事の皆様に、
「7つの習慣」体験ワークショップの実施。

並びに1件のアポイント、
夜はお世話になっている社長、常務との会食でした。



さて、早速ですが本日の話です。

昨日、「7つの習慣」の構造、
『依存・自立・相互依存』というストーリーについて、
お伝えいたしました。

その中で、ご感想として

『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』

について聞きたいというリクエストをいただきましたので、
本日はそのお話をお伝えできればと思います。

タイトルは、


【 『7つの習慣』の語る、「自立」から「相互依存」に至る方法 】


それでは、どうぞ。


■昨日のお話は、

「7つの習慣」が提唱する、
長期的、継続的に成果を上げ続けることができる人(=成功する人)とは、

テクニック、スキルも大事ですが

それ以上に「人格」、すなわち、
誠実さ、努力、忍耐、思いやりなどが、
優れている事が重要である、

と述べています。


■そして、この「人格」を磨く旅路においては、

1,まず誰かのせいにする「依存」の人が、
2,自分で責任を持つ「自立」状態になり、
3,そして誰かと協力してシナジーを発揮する「相互依存」に上っていく、

これが7つの習慣の大きなストーリーである、とお伝えしました。


その上で、

『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』

なるご質問に回答すると、


「7つの習慣」的なオーソドックスな答えは

自立から相互依存に至るためには、

・第4の習慣 Win-Winを考える
・第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
・第6の習慣 シナジーを創り出す

を意識し、実行すること、となります。


■しかし、実はその前提条件として、
極めて重要なのが、

「1~3の習慣が出来ているか」

ということなのです。


私もよくよく思うこと、
そして相互依存を目指したくても、
目指せない一番多いケースは、


「実は、そもそも自立できていない」


ことなのでしょう。

もう少し丁寧に言うと、

「なんちゃって自立」とか「隠れ依存」

である人が、意外と多く、
そんな人が「相互依存!」と叫んでも、
決して叶うことはない、ということです。


■そもそも思うのですが、

・「主体的に行動している風」でも、
 最後の最後は誰かの後ろ盾があると、守りに入っている、とか、

・「自分の目的」を掲げている風だけども
 結局、書いたもののほとんど見返していない、

・目標を立てたものの、結局、周りと刹那的な欲望に、
 流れ流されている、とか

・「時間管理」を大切にしている風であるものの、
 決めたことは後回し、先延ばしにしがちである

というという人が、

「心の底から、誰かとのWin-Winを考える」

ことができるのだろうか、と思うわけです。


これは、肩書、役職、性格などから、

”表面的には自信がある風”、あるいは
”理論的で、自己統制が出来ている風”であっても、

口で色々言えたとしても、

”自分をきちんと律することができない”

としたら、その内面的な脆さは、
どこかで表出してしまうものでしょう。


「Win-Winを考えよう!」と言いながら、

・自分の内的な満たされていない感覚、

・自信のなさ

・自分を認められない感覚

と言うものが、ついついにじみ出てしまい、
「狭量さ」「意固地」という行動として、
出でしまうのではないでしょうか。



■結果、表面的には誰かのことを思っているようでも、

・誰かがWinを得ることに面白く思えなかったり、

・結局自分のことだけを考えてしまったり、

・相手を打ち負かして、
 自分が気持ちよくなることに快感を覚えてしまったり

となるのかも、しれません。


ゆえに、

第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する

が確実にできていて、

”自分は自分を統制できている”

という感覚を持てるからこそ、
次のステップを、心の底から、
考えることができるのでしょう。


■ということで、

『自立から相互依存に至るためには、どうすればよいか?』

という質問についての私(紀藤)の結論は、

【第1~3の習慣を深く、深く実践し、自信を得ること】

だと思っています。


背伸びするのではなく、自然と、

「自分の力量は十分高まっている」
 ↓
「でも、自分の力でできる事はごく僅かだ」
 ↓
「ここから先は、誰かと共に歩まなければ、進むことができない」

と思えてこそ、
本当の意味で、相互依存に至るための準備ができるのではなかろうか、

と感じています。

■私自身の感想になりますが、
私は、1年半前起業をして、
一人で想いを形にするプロセスを通じて

自分自身が初めて「自立」しつつある、
と感じています。

これまでは「自立」風に見せて、
結局、何かに頼る、誰かに頼ることをしていたし、
そのことすら気づいていませんでした。

多分、今も100%真に自立しているか、
と言われたら、怪しいところがあると思っています。

しかしながら、

「自分はこの領域で、
 1人でやれる十分のところまで、力を付けつつある」

という内的な自信を得る中で、
ようやく「相互依存」という、
入り口に立てているような気がします。

当たり前のことを、深い意味で理解するのは、
実に難しいものだな、と思います。


皆さまは、『依存』『自立』『相互依存』、
どのステージにいることが多いですか?

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<本日の名言>

本当の意味での「自立」という土台があって
初めて効果的な「相互依存」が築けるということを、
心に留めておいてほしい。

私的成功は、公的成功に先立つ。
代数を学んでからでなければ、
微積分は理解できないのと同じである
『完訳 7つの習慣』より

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