メールマガジン バックナンバー

2217号 2020年3月16日

オンライン会議システム『ZOOM』を使った研修運営ポイントのご共有~朝から夕方までの終日研修を行って感じたこと~

(本日のお話 3056字/読了時間4分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は終日オンライン開催での、
『人生のミッションを定める自己探求ワークショップ』

でございました。

早速ですが、ご参加いただいた方より
ご感想いただきましたので、
一部ご紹介させていただきます。

(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本日は大変貴重な学びの時間を提供いただき、
誠にありがとうございました。

3年前にメルマガ登録してから、
ウルトラマラソン、サムライ塾、空手、英語など
いろんなことにチャレンジされる紀藤さんの雄姿を想像しているだけでしたので、
一度お目にかかりたいと思っていました。

ちょうどオンラインワークショップの案内がありましたので、
遠方でもこれなら気軽に参加できると思い、
初めて参加させていただきました。

オンラインでやると、
用意していたスライドが表示されなかったり、
音が聞こえずに消化不良気味になってしまうなど、
予期せぬトラブルも懸念されます。


しかし、上手く入室できない場合に備えた緊急連絡先の事前アナウンス、
特定のグループを作ったグループワークの設定、
個人ワークの作業時間を利用した個別の電話カウンセリング、

中身もさることながら、
円滑に進行するような運営上の配慮が随所にあり、
安心して取り組むことができました。

これまでにこうした価値観を考えるワークに参加された方もおっしゃっておられましたが、
やるごとに、新たな気付きとともに、価値観が洗練され、
はっきり認識できるような感覚になるのです。

私が一番印象に残った言葉は、

「自分から生まれた言葉によって、自分が作られていく」

です。

「今の自分から搾り出た言葉に少し盛って、
その描いた姿に自分が引っ張られるように成長していく」

と理解しました。

将来のキャリアビジョンを考えるワークはよくあるかもしれませんが、
”人生をかけてやること”、”限りある命を使ってやること”、
そうしたことを考える場に参加する機会はなかなかないように思います。

紀藤さん、これからも良質な学びの場の提供をよろしくお願いします。

石束智隆さま

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)


石束さま、長文のご感想、誠にありがとうございました!

オンラインではありましたが、
3年越しにお会いすることができて、
私もとても嬉しかったです。

さて、石束さまがおっしゃる通り、

ミッションと言うのは、確かに

”自分の中から紡ぎ出されるもの”

ではありますが、同時に

”自ら紡ぎ出された言葉によって、
自らが再定義されていく”

という作用も持つものです。

ミッションを自ら作り、
同時にミッションにより自分が作られ、

この相互の影響を繰り返し、
心のどこかで願っている「望ましい自分」に
現実を近づけていくプロセスが、
ミッション探求するという行為である.
と、私は考えています。


真剣に考えたミッションを
ただただ額縁に飾るのではなく、

自分を躾ける(身を美しくする、と書きます)かのごとく、
直ぐそばにおいて、共に歩むことによって、
その効果を実感できると思います。


石束さんの、今後のさらなるご飛躍、
心より応援しております。

このたびは、誠に有り難うございました!





さて、本日のお話です。

昨日オンライン会議システム『ZOOM』を使った、
初めての終日ワークショップを”実施”しました。

そして一昨日は、『ZOOM』を使った
初めての終日セミナーに”参加”しました。


先日のご感想にもいただいた通り、
主催者側としても参加者側としても、
思った以上に「機能する」ことがわかりました。
ただ、同時に「機能させるポイント」もあると感じます。


このメルマガは人事の方も多くお読みいただいており、

・これから来たる新入社員研修をどうすれば良いか、
・オンラインで実施ができるのか、

というご相談の声もいただいておりますので、

本日は少し対象が限定的になるかもしれませんが、
オンライン会議システム『ZOOM』を使った研修について、

・実際に企画側としてやってみた感想
・メリットとデメリット、
・運営のポイント

について、皆様にご共有させていただければと思います。


タイトルは、



【オンライン会議システム『ZOOM』を使った研修運営ポイントのご共有 ~朝から夕方までの終日研修を行って感じたこと~】



それでは、どうぞ。



■昨今のコロナ問題で、

社内外の研修がキャンセルになったり、
時間短縮を迫られたり、
集合研修の機会をなくしたり、

という変更が迫られています。


同時に、集合ではなく、

「オンラインで研修実施をすること」

を検討されている企業も、
増えているようです。



■しかし、このような事態は、
ほぼ全ての人にとってはじめての経験。

ゆえに誰もが、
その対応のための答えを持ち合わせていない、
というのが現実です。

すると、やってみた知見を共有するのが、
一番効率的であろうと思います。

(ということで、今日のメルマガは書いています)



■ちなみに見方によっては、
この機会は

「ITを使った生産性を向上させるチャンス」や

「未来に向けて先駆けて教育改革をする機会」

とも考えられます。


今、ATD(Association for Talent Development)という
アメリカの世界最大の人材開発機構では、

「ラーニング・テクノロジー」

が教育業界の話題の中心になっており、
これから益々加速すると予測しています。



■「研修」なるものは、
これから未来に向かって、

物理的な距離や時間の制約がある「集合研修」は、
主流のやり方ではなく、

感情的なつながりを作る合宿や、
仲間意識を醸成するために使われる、

一部の方法になっていくでしょう。


それが早いか遅いかの問題だけであるので、
少しでも早く、その知見を貯めておいた方が有利であろうというのは、
皆さま感じていることではないか、、、

でも、そういう機会も、
背中を押されないと(ケツを蹴られないと)
なかなかできないことでしょう。

(と思うのですが、いかがでしょう?)



■そんな思いもあり、
ZOOMを使ったオンライン研修(10~17時)を
実施しようと勢いでやってみました。


、、、と前置きが長くなってしまいましたが
これらをやってみての気づきは、
以下のようなことでした。


(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<オンライン研修(ZOOM)のメリット>

・「ブレイクアウトルーム」と言う個別の部屋を簡単に向けることができる。
 小グループでの対話は簡単に設定できる。
 しかも、皆の顔が見えるので意外と話しやすい。

 (毎回ランダムでボタン一つでチーム分けすることもできれば、
  同じグループでセッションさせ続けることもできるため、便利です)


・「集合研修」では島型形式でやることで全員の顔を見渡しますが、
  オンラインでやると、全員が正面に顔を向けて対峙する形になるため、
  全体の一体感は、集合研修より持ちやすい、という意見もあった。


・講師の顔アップにしておくと、
 距離を近く感じるので、集中力も保てる。
 以外と熱量も感じることができる。


・好きな場所から参加できるため、
 移動時間や、距離の制約から解放される


・人と会うことがプレッシャーに感じる人もいる。
 その人にとっては、安全安心な自分のパーソナルスペースから参加することができるため
 むしろ発言しやすいと感じる。


予想外の意見として、


・自分が喋っている表情や、自分の話を聞いている表情が自分で見えるため、
 「普段こんな姿勢で人の話を聞いているんだ」という
 自分のコミュニケーションのあり方に自覚的になった


一方、デメリットです。
思ったよりも、そんなにありませんでした。


<オンライン研修(ZOOM)のデメリット>

・その場の空気の流れを感じづらい


・研修の人数が数十人になると、
 ブレイクアウトルームで小グループに分かれた時、
 どんな話をしているのか分からなくなる(寝ているかも?!)


・終日研修の内容が、
 ワークと講義を頻繁にスイッチする内容だと、
 アシスタントは必須(ファシリテーターと、WEB会議のオペレーターは別々にする)である


・オンラインの入室時、機材トラブルでマイクが入らない、音が聞こえない、
 ハウリングする、という問題がほぼ必ず起こる
 (よって事前の丁寧な案内が必要になります)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(ここまで)

、、、といったところでした。



■実際やってみると、
テクノロジーは思った以上に進化しており、
非常に使いやすいと気づきます。

もちろん企業研修であれば、
その難易度は高まるでしょう。


私が今回やらせていただいたように、

・参加者が極めて前向きである、
・コミュニケション能力が高い、
・セルフワークの時間も多く、オンラインのストレスがかかりづらいコンテンツ

だからこそ、機能した部分もあると思います。



■しかしながら、他の研修でも、
工夫次第でいくらでも上手に運営できると感じました。

事前にトラブルが起こる可能性の共有、
代替案の担保をしておけば、

とりあえずやってみることで、
見える世界は格段に広がります。

ですので、今研修をどう運用しようか考えている皆さまにも、
ZOOMを使った終日研修は、お勧めでございます。


これからも、オンライン研修を、
カレッジとしてもやっていきたいと思いますし、

この知見を余すことなく共有できれば、
もっともっと教育の幅も広がるのではなかろうか、

そんなことを感じた次第です。


なかなかか悩ましい状況ではありますが、
そんなときだからこそ、
共に前進する機会にしてまいりましょう。

(※ZOOMを使う研修の際の、
 参加者への事前案内文がほしい方は
 私が作成したものをご共有いたしますので、
 こちらのメールにその旨ご連絡ください)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>


今日では世の中の動きがあまりに早すぎて、
できないという言葉はそれを為す人によって中断される。

ラルフ・ワルド・エマーソン
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