メールマガジン バックナンバー

2285号 2020年5月23日

「社会に生きる自分の価値」を知るための、シンプルな問い

(本日のお話 3635字/読了時間4分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜日は、
社内ファシリテータ—養成コースの立ち会い、
ならびに、1件の打ち合わせでした。



さて、1件ご案内でございます。
(あまりメルマガでは語らないカレッジのサービス紹介です)

コーポレートサイトに、
新たな導入事例をアップいたしました。
↓↓

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『次世代リーダー・イノベーション研修(6ヶ月)』
https://www.c-courage.co.jp/work/anet-director/
=========================

こちらの会社様は、
私の前々職の採用コンサルのお仕事をしていた頃から
(もう10年以上前ですね)のご縁です。

当時、新規の電話アポから始まり、
そして「7つの習慣」の研修も全社に導入頂き、

独立した直後も、まだまだ経験も浅い私に、
社長・常務・人材開発部長からきっかけを頂いた
今のカレッジを作ってくれた会社様です。

そんな会社の中心メンバーの皆様と

『マネージャ—になるためではないリーダーシップ研修』
(=セルフ・イノベーション研修)
https://www.c-courage.co.jp/service/self-innovation/

として6ヶ月に渡って実施させて頂きました。



ちなみにこの研修は、
自ら目標を見つけ、課題に進んで取り組む人材を育てることを目的として

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1、自ら一歩踏み出すリーダーシップを身につける

2,横のつながりを作りながら、自分の人生とキャリアを考える
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

というプログラム構造となっています。

おそらく、これは業種・業界を越えて、
これからの時代、本当に必要なプログラムになると
確信をしております。

以下のような課題をもたれていらっしゃる方、

・次世代リーダー、次世代幹部の「リーダーシップ」を育てたい

・部署を越えた強固な「横のつながり」を作り、組織変革の起爆剤としたい

・自発的に社内外の課題を見つけ、提案できる人材を育てたい

ぜひ、情報提供させていただければと思います。
(売り込みはしませんので、ご安心ください笑)

※導入事例の落ち合わせはこちらから↓↓
https://www.c-courage.co.jp/contact/

■さて、本日のお話です。

実は、上記の「導入事例のインタビュー」を行ったことで
自分自身に対しても、多くの気づきがありました。

特に

“「社会的な生き物としての自分」がもたらす価値とは何か?”

について、キャリア上のマーケティング視点を持つ、
ものすごく大切な機会になったように思います。

本日はこのお話について
気づきと学びを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

【「社会に生きる自分の価値」を知るための、シンプルな問い】

それでは、どうぞ。

■“隣の芝は青く見える”。

このことわざ、皆様も
感じたことがあるのではないでしょうか?

特に向上心が強い人、
より高みを目指している人は特に、

「いやいや、自分なんて対したことないです」
「◯◯さんのこの能力が羨ましい」

と自分自身をつい、謙遜して、時に落としてしまうこと、
あるのではないかと思います。

実際、自分が持っていないものは、
不思議なもので魅力的に映るのですよね。

■しかし、ストレングス・ファインダーのワークショップで、
しばしば、こんなことをお伝えしています。

”人はなりたい自分になれるわけではない、

しかし、より良い自分になることはできる”

、、、元々誰が言ったのかは、わかりません。
ただ、本当に、そのとおりだな、と思うのです。

これもストレングス・ファインダーをやると分かりますが、

・自然な状態で人の気持ちに敏感で、
良い関係を育もうという雰囲気がにじみ出ている人

・自然な状態で、常に論理的分析的に考え、
諸葛孔明のようなクレバーさを携えている人

・自然な状態で、人前に立ち、スポットライトを浴びると
緊張するどころか、水を得た魚のようにイキイキする人

など、

「その人にとっては普通」であるもののも、
「周りの人からすると異常値」

ということが実に明確にわかります。

ストレングス・ファインダーを受けずとも、
その違いは感じられるのではないでしょうか。

■しかし同時に興味深いもので、

『自分の強みを自覚して、
「周りへの価値」として意図して活用出来ている人』

は少数であることを感じさせられます。

“自分の強み”、そして
”自分が周りにもたらしている価値”というのは、
本当に気付きづらいものです。

それは、上記でお伝えした

・”隣の芝は青く見える”とか
・”自分にとって当たり前すぎる”などで

バイアス(偏見)がかかって
自分自身の事も見てしまっているのでしょう。

■では、どうすれば、
自分の強みと、そこから周囲(社会)に対して
自分が提供している価値を知ることができるのでしょうか?

そのためには、1つ。

「1,ストレングス・ファインダーなどで自分の強みに「あたり」を付ける」

こと。

そして強みに対して、自覚的になることです。

まず大体このあたりに自分の強みがあるんだろうな、ということを
信頼できるアセスメント(大規模調査を科学的に行って証明しうるアセスメント)を通じて
自分で客観的に見てみることでしょう。



そして、もう一つ、

【2,『周りは(社会は)自分の何を価値と感じているのか?』を直接に聞くこと】

です。

正直、上記のストレングス・ファインダーでは
”自分で自分の事を見ている”ことが中心になります。

それが、周りにとって価値になっているか、
それともなっていないかは、聞いてみないとわかりません。

でも、人は「社会的な生き物」であり、
評価し評価されて生きる宿命にあります。

ゆえに、

「社会に生きる自分としての自分の価値」

を知ることが重要なのです。

■では、「社会に生きる自分の価値」を知るために、
どうすればいいのでしょうか?

実にシンプルです。
それは、「ドラッカーの5つの質問」である

『”顧客にとっての価値は何か?を問うてみること』

です。

つまり、お客様(社外でも、社内顧客でも)
インタビューをするのです。

■例えば、私のケースで言えば、
今回導入事例の作成プロジェクト。

何社かのお客様に、

「紀藤のどんなところを価値と感じて、仕事を依頼したいただいたのか?」

を質問しました。

すると、
お客様で返ってきた答えに共通していたものは

・受講者との距離が近く、フレンドリー
・一緒に考えてくれるパートナー感
・例え話や説明がわかりやすい
・全力投球であるところ

という話が多かったのでした。

「社会的な生き物」としての私の価値は、
どうやら“松岡修造的な雰囲気”があるようです。
(実際そういわれたこともあります)

■本当はもっとクレバーそうな人がいい、と思っても
(松岡修造さん、ごめんなさい、、、)
多分、これは私にとっての“普通”であり、
ついにじみ出てしまう“気質”なのだと思います。

そしてこれは、

“ある人にとっては魅力でもないことであり
ある人にとっては必要なこと“

なのでしょう。

■しかし、
「自分の何に価値を感じてもらえているのか?」を
客観的に認識していることは、

自分がどの土俵で戦うのか?を自分が意図して決めるために、
すなわち

”自分が自分らしく、自然に戦って勝てる場所を見つける”

上で、とても重要なキャリア上のマーケティング戦略である

と思うのです。

海で戦うか、地上で戦うか、
空で戦うか決める前に、

1,自分のありのままの姿・形がなんなのか
(スキル面とスタンス面)

2,その自然なスタンスがお客様にとって、
どのような形で価値をもたらしているのか

これを直接聞いて、確認すること
その上で、見えた1点をめがけて、
自分の戦う場所と、戦い方を決め、尖らせていくこと。

これが、今後、
副業・兼業、ギグワーク、
組織だけではない働き方が広がる流れの中で、
多くの人に求められる視点であり、
キャリアにおけるマーケティング戦略なのであろう、

と思っています。

■そして、もう一つ。

これから“デジタル上での自分”を確立することは、
アフターデジタル(ネットの住民票、ネットでの価値・評価が常に見ることができる未来)において、
重要な先行投資であると思っています。

「自分が、どんな価値を提供してきたのか?」

「周りの多くの人に、
率直な意見としてどのような感想を持たれているのか?」

このことの軌跡を、ネット上でも明かすことで、

・こういう人なのか、と事前に伝えられるため、
期待値のズレが起こらない

・自分というリソースを
適切に紹介していただける可能性が高まる

・良くも悪くも、こういう人物と諦めがつくようになる

という効果があると思います。

■全員が全員必要なことかは、
その人次第となるかと思いますが、

自らの機会を増やしていきたい、と思う人には、
大切なことではないか、と私は思っています。

そして、そのためには、

・自分が貢献できるようまずは自力を高めるべく努力すること、
・自らの刃を研ぎ続けること、

がそもそもの条件になるでしょう

日々、学び続けることです。

オックスフォード大学が出した『2030年必要とされるスキル』にある
まさしく『1位 戦略的学習力』ですね。

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<本日の名言>

待っているだけの人たちにも何かが起こるかもしれないが、
それは努力した人たちの残り物だけである。

エイブラハム・リンカーン(第16代米国大統領/1809-1865)

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