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2437号 2020年10月23日

「コーチングの能力」が、なぜ今、重要だと言われるのだろうか? を考える

(本日のお話 2353字/読了時間3分)


■おはようございます。紀藤です

昨日はお休みをいただいて、
妻と共にミュージカル『アラジン』を
観に行ってまいりました。

その他、そのまま都内の某旅館にて

『7つの習慣ファミリー』(著:スティーブン・R・コヴィー)
https://www.amazon.co.jp/dp/4863940351/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_h7HKFb55VR1QD @amazonJP

を読みつつ、

”家族のミッションステートメントを作る”

という企画を行っておりました。

提案する方(私)もそうですが、
提案にのる方(妻)もなかなか特殊だな…

と自分事ながら感じております。


でも、こういった時間を設けるたびに、

「意外と深い部分って話をすることは
普段なかったのだな」

と思い知らされます。

対話は、大事です。





さて、本日のお話です。

この半年ほど、
比較的新しいマネジメントの手法である、

「コーチング」

に携わる機会が増えてきています。

個人に対してもそうですし、
組織に対してもそう。


やはり、改めて、この技法についての
関心の高まりを感じております。


ということで、本日からしばらく、

「コーチングの能力」

をテーマに、皆様にお伝えするコーナーを
設けてまいりたいと思います。


それでは早速参りましょう。


タイトルは、



【「コーチングの能力」が、なぜ今、重要だと言われるのだろうか? を考える】



それでは、どうぞ。




■今では多くの方に知られつつある
言葉になりましたが、


「コーチング」


という技術がマネジメントにおいて
注目されてきています。





、、、というのも

マネジメントに関する有名な雑誌
『ハーバードビジネスレビュー』では
2020年7月号の特集において


<リーダーのコーチング能力を高める方法 -学習する組織に欠かせない->


という論文が掲載され、
注目を集めていましたし、



またGoogleが行った、
マネージャーの役割や仕事に関する
1万人規模の社内調査「プロジェクト・オキシジェン(酸素)」
によると、


<「チームのパフォーマンスを高めるマネージャーの8つの特性」の中の
最も重要な特性は”よいコーチである”>


ということが話題となり、

「コーチングの技術ってなんだ?」

と注目されてきました。




■「コーチング」というと、なんとなく

野球や体育会系の部活の
「鬼コーチ」などを
イメージしてしまうかもしれません。



ただ、元々はそういう意味ではありませんでした。


革製品ブランドの『COACH』のロゴは
”馬車”が描かれています。


そうです、まるで

”まるで馬車のように、
相手が望む目的地にいく力になる”

ということが、今語られている
「コーチング」となります。

(ここにももうちょっとエピソードがありますが、
長くなるので割愛いたします…)



■コーチングについて
もうちょっと明確に言葉にするならば、


『コーチングとは、

1)相手の可能性を信じ、
2)会話によって相手の優れた能力を引き出しながら
3)前進をサポートし、主体的に行動することを促す

コミュニケーションスキル』


言えます。



■では、なぜ今、

相手の可能性を信じ、
会話によって相手の優れた能力を引き出し、
前進をサポートし、うんぬん、、、

ということが求められるのでしょう?


正直なところ、これらの技法を求められる
マネジメントの方からは、

「何だかまどろっこしい…
仕事なんだから求めること、
ちゃっちゃとやれよ」

という本音も実際、
聞こえてくるのも事実です。

(時代的に口に出さなくても、
内心そう思っている方は、少なくないかと…)



■しかしながら、

「コーチングが今、求められる理由」には

主に2つ明確な理由があるのです。



【{1}「VUCA」の時代だから】

(=マネージャーが、答えを知っている時代ではなくなった)

「VUCAの時代」とは

V olatility(変動性)
U ncertainty(不確実性)
C omplexity(複雑性)
A mbiguity(曖昧性)

を表し、”予測不能な状態”
という意味です。

現代のカオス化した経済環境を指す言葉として
使われる用になりました。





例えば、今回のコロナ禍もそう。

コロナをトリガーとして
目まぐるしく状況が変わりました。

営業でも、対面→オンラインになる。
研修講師も、対面→オンライン。
マーケティング活動も、顧客の購買の流れが
店舗を媒介しない活動に変わる。


そんな中で、

「課長、どうすればいいんですか?」

とメンバーから言われても、

「いや、わかんないよ。
自分で考えてよ…」

と言わざるを得ない環境が
常態となってきているといえるのでしょう。


マネージャーの過去の成功体験から
メンバーに答えを伝えることだけでは
難しい状況になったわけです。


ゆえに、

・「答えを示す」指示命令ではなく
・「自分で考えさせる」コーチング

という技法を通じて、

『1人1人が、自立して
主体的に行動すること』

を促すことが
マネジメントに求められている、
ということになります。

(まあ、そりゃそうですよね、という話ですが)




■加えて、もう1つ。

シンプルな話ですが、


【{2} 指令&管理型リーダーシップが効果を発揮しなくなってきた】


こと。

端的に言ってしまえば、

「あれやれ、これやれと
誰も言われて気持ち良いものではない」

ということですね。




少し前の記事ですが、

米調査会社ギャラップの調査で、
こんな見出しの新聞記事が出ました。
(2017年5月26日の日経新聞)


<「熱意ある社員」6%のみ 日本132位>。


内容を要約すると、


”これをせよ、あれをせよ、
これはしてよい、これはしていけないという
「指令」型のマネジメント、あるいは

ここをこうした方がよい、
これはしちゃダメorしてよい、という
「管理」型のマネジメントでは

『従業員の仕事の熱意度が上がらない』。
(=むしろ、不満を撒き散らす無気力な社員が増える)”


”特に1980年以降生まれのミレニアル世代などは
自分の成長に重きを置くため、

『上司と部下が一緒になって、
どう成果を出すかを考えること』

がマネジメントに求められている”


というのでした。



■、、、ということで、

そんな時代背景も伴って、


「部下に問い、考えさせる
コーチングの技術が求められている」、


というお話でした。


が、そんな事を言っても、
言うは易し、行うは難し。

現場では色んな想いがあるようです。

長くなりましたので、明日に続けつつ、
実際のコーチングの技術のお話を
お伝えできればと思います。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

リーダーシップが意味する本当に重要なことは、
あなた自身と他の人に対して、
永続的に変化を生み出す能力です。

アンソニー・ロビンス

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