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『新しい経営学』

今週の一冊『新しい経営学』

2538号 2021年1月31日

(本日のお話 1956字/読了時間2分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、大学院受験プロジェクトのための
課題本を読んでおりました。

また病院にいる妻とメールにて
赤ちゃんの様子などやりとり。



ちなみに、出産話の後日談ですが、

実は妻の出産後の出血がほぼ1リットルあり、
出血過多で実は少し危なかった…
(ショック症状が起こったかも)

という話を聞きました(汗)

オンライン出産立ち会いで、
出産後30分程何やら騒然としていたこと、

出産後にいったときに
床に血の後が結構あったこと含め、

改めて出産とは命がけなのだ…
と感じました。

(もうすっかり大丈夫です)

助産師さん、医師の方の迅速な対応など
チームワークがすごいものがあった、

、、、と妻が言っておりました。

医療従事者の方のプロフェッショナリズムと
頼もしさに頭が下がる次第です。

改めて無事でよかったなあ。
頑張った。



さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する
「今週の一冊」のコーナー。

今週の一冊は、

======================

『新しい経営学』(著:三谷 宏治)



======================

です。

■いやはや、
素晴らしい本に出会ってしまいました。

読み終わった今、

「”経営学の体系的な視点”を得られた」

まさに感じております。

なんというか、
本を読んだ、というより、

”受講した”

感じがしています。

MBAの全体像を有名企業のケースと、
演習を通じて教えてもらった感じです。

■さて冒頭から推しまくっているこの本。

少し前に結構売れて、
ビジネス書アワード2冠を獲得した

『経営戦略全史』

の著者が書いた著書です。

私が手にとった理由は、
これから受験する大学院(経営学)で

”経営学の教授が進める一冊”
として、紹介されていたから。

大学のセンセイが勧めるのだから
なんとなく良さげな気もします。

そして実際、すごく、
すごーくよかったです。

■さて、では何がよかったのか?

素晴らしいと思った点とは、

『ビジネス書として

「1,構造(コンテンツ内容)」と
「2、意匠(見せ方)」

が洗練されている』

と感じたところでございます。

■まず、「構造(コンテンツ内容)」についてですが

今回のテーマの「経営学」(MBAで学ぶ内容)は、
主に以下の6つの柱で成り立ちます。

<経営学の6つの柱>
1,経営戦略
2,マーケティング
3,アカウンティング
4,ファイナンス
5,人・組織
6, オペレーション

、、、ただ、これら
なんとも分かりづらい。

これらの6つの柱が
実際のビジネスにおいてどのように繋がって、

私達の周りに存在しているのか、
煩雑でイメージがしにくいのです。

■確かに6つ柱の組み合わせで
ビジネスはできている。

ですが、この1本1本の柱を理解し、
結びつけているのが大変なのです。

マーケティングなら、
マーケティングの本。理論。ケース。

アカウンティングなら、
アカウンティングの本、理論。ケース。

経営戦略は、
経営戦略の本、理論。ケース。

、、、全部読んでつなげるのは、
結構しんどいです。

■そんな中、今回の

『新しい経営学』

の本はこの経営学の分野を
実務家としても研究者としても知り尽くした著者が、

1,「経営学のコアな部分」を、

2,「身近でわかりやすい事例」を用いて

3,「19歳の初学者」でもわかるようまとめている

のです。

多分、これまでの
著者が行ってきた多くの講義で

反応が良かった表現、理解を促した事例などを、
厳選して載せていることが想像されます。

■そして、次の素晴らしい点が、

「意匠(見せ方)」です。

まず、素晴らしく見やすい。
(見た目として)

思うのですが、

「活字がびっしり、
そんなビジネス書が大好き!」

という人は、少数派だと思うのです。

やっぱり多くの人は
文字を読むと疲れるもの。

(こんなメルマガを書いておいて
言うのもなんですが…汗)

そんな中で、

1,189点に及ぶ図表がある
(これがめちゃくちゃわかりやすい)

2、アンダーラインや色分けで
直感的に大事なところが読める

ことで、実際は18万字もあるのに
一気に読み進められて

あっという間に
時間が経ってしまいます。

■極めつけには、

合計20ケースほどの
「演習問題」があります。

またまた、これが良く出来ているのです。

真面目に取り組んでみましたが、
読んで、その演習をするだけで、

ぐっと学びが深まります。
わからないところがわかるのです。

■全体を通して、

内容もそうだし、
ページの色使い、構成も含めて、

沢山の人が知恵を結集して作ったのが
非常に伝わってきます。

振り返ってみるだけで
記憶が想起されやすそうで、
復習のしやすさも素晴らしい。

、、、ということで、
つい熱く語ってしまいましたが、

「経営学」について全体像を学んでみたい
という方には、大変お勧めの一冊です。

おそらくこれらを読んでイメージを付けて、
それぞれの専門書を読んだり、

学びを深めるだけで
学びの効率がぐっと上がると思います。

ということで、ご興味がある方は、ぜひ。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<今週の一冊>

『新しい経営学』(著:三谷 宏治)



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