立教大学のウェルカムキャンプは、「熱」のかたまりだった
(本日のお話 3824字/読了時間5分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、外部人事パートナーとして関わらせていただいる企業様への、
コーチング&コンサルティングの実施でした。
また夜は3kmのランニング。
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さて、本日のお話です。
先日の週末に、兼任講師として関わる立教大学の経営学部のビジネスリーダーシッププログラム(BLP)の「ウェルカムキャンプ」に参加してきました。
さて、結論ですがとにかく「熱かった」です。
会場に人数もそうですが、熱量がすさまじく、圧倒されました。
(熱にほだされて、体感覚ではフルマラソンくらい疲れました)
かつ、本プログラムの中心を形作っていた、運営の学生の皆さんの成長が垣間見えて、グッとくるものがあったのでした。ということで、今日はそんな立教大学のBLPとウェルカムキャンプについて書いてみたいと思います。
それでは、どうぞ!
■立教大学のビジネスリーダーシッププログラム(BLP)とは?
立教大学の経営学部では、リーダーシップを育むことを目的としたプログラムがあります(経営学部400名が全員が必修です)。
18年前からはじまり、現在の立教大学の経営学部のコアとも呼べるもので、「みんなで作っていくリーダーシップの学びの場」です。クラス運営も、学生が行い、外部で働く兼任講師が各クラス20~30名を1人ずつ担当します。(運営の学生が授業をし、兼任講師はサポートをするというのもポイント)
そしてクライアントの「リアルな課題」に対して、1チーム4~5名程度(学年全体で合計約90チーム)が形成され、それぞれのチームごとの提案を春学期の4ヶ月で作り上げていくというものです(BL0,BL2)。
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立教大学 経営学部「ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)」
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また、そのようなプロジェクト型のリーダーシッププログラムもあれば、1年生の秋学期には「BL1」としてロジカルシンキングを学び、論理的思考を磨き、「BL3」ではセルフアウェアネス(自己理解)を深めます。
そんなふうに、1年~4年まで、リーダーシップを実践と理論の両方で体験し、身につけていくという壮大な設計となっています。
■学生が中心に、運営をしていく
BLPは、これまでの歴史の中でバトンが渡されて、多くのエッセンスが加えられ今日にいたります。
その中で、最も重要なのは「学生が中心に運営をしていく」という点です。
ウェルカムキャンプは、東京ビックサイトの会場を2日間貸し切って、新入学生400名+運営他で600名近くの人数の大イベントです。宿泊もあり、お弁当も備品の手配もあり、綿密なスケジュールと運営が求められます。
それを、大学2年生や大学3年生が運営をするわけです。
皆の前で司会をする人もいれば、分刻みのタイムスケジュールを後ろから支える人もいる。1年生を細かくフォローするメンターもいれば、当日のクラスのワークをファシリテーションする学生もいます。
これは、ただただ、すごいな・・・と。 月並みなフレーズ「自分が学生のときを想像すると、ありえない」です。
それくらい、皆堂々と、自分ができることを、精一杯やっているように見えます。
■マスクをとれなかった学生が、600名の前で堂々と話していた
印象的だったシーンはいくつもあるのですが、特に私がぐっと来たのが「入学時はマスクを取って話をするのも怖かった学生が、600名の前で堂々と話しをしていた」ことです。
新入学生は、不安を抱えています。「友達ができるだろうか」「皆が賢そうに見える」「自分はコミュ障だから心配」みたいな声が、生声として当日も聞こえてきます。
その中で、前に立った学生は「自分も1年前は、ほんとうに不安だったけど、絶対大丈夫だよ」「BLPを通じて、たくさんの成長があるよ」という、期待と激励の気持ちで、入念に準備した資料で5分間ほどで、600名の前でスピーチをしていました。まるで1年前の自分に語りかけるようなその姿が、輝いていて、エネルギーを感じました。
学部長やクライアント企業様で、多くの方の前で話すのが慣れている人ですら「前に立つと、圧巻で、めちゃくちゃ緊張する」と手汗をにじませながら語っている場面で、それをやり遂げたことの素晴らしさ。
そして、その学生さんが、全て終わった懇親会のときに涙をしている様子をみて、本当に頑張ったんだろうな・・・と想像をして、またグっとくるのでした。
他にも、それぞれの役割を終えて、涙している様子が見られて、2ヶ月半の準備の道のりが真剣だったこと、また「はじまり」ということにも驚くのでした。(これから、もっとすごいことになるのでしょう)
■「たった一つの成功体験」が自分を勇気づける
思うのですが、「たった一つの成功体験」が人の人生を勇気づける、と感じています。それは必ずしも「成功した」でなくてもいいかもしれません。
全力で「挑戦した」「全力を出し尽くした」という経験があったときに、その経験と思い出は、心の奥で輝くダイヤの原石のように刻まれて、そこから自分を磨いて、大きくしていく原点になるように思います。
そのためには「挑戦をする場」が必要です。
その舞台を、自分で目指すことができればよいですが、方法がわからない人もいるし、一歩踏み出すのに躊躇してしまう人もいます。その中で、そうした舞台を、偶然ではなく必然にする「場」を作っているのが、ビジネスリーダーシッププログラムだと、改めて感じたのでした。
その裏には、プログラムリーダーの支えや、学部としてのバックアップ、クライアント企業の方の協力があって、成り立っています。
そうした大船団がこうした舞台を作っていることも忘れず、またその乗組員の一員になれていることを誇りに思って、これから学生の皆さんの成長に役立ちたいと思った次第です。
自分も、もっと成長しないと!です。 生涯、学び続けたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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