メールマガジン バックナンバー

4288号 2025年11月21日

「ちょっと」が、ちょっと多かった話

(本日のお話 1754字/読了時間3分)

■こんにちは。紀藤です。

昨日、一昨日と福岡出張に来ておりました。

・・・が仕事終わりに、急激に体調悪化をし、久しぶりに発熱をしてしまいました。
ここ数日、数カ月ぶりに3日連続ランニングができておりません。

あっという間に筋力低下を感じているので、早めに直して、
またトレーニングを再開させたいと思います。
健康第一ですね。

*
さて、本日のお話です。

先日MBTI認定ユーザーのトレーニングを受けた際に、自分のファシリテーションについて「フィードバック」を頂く機会がありました。

その中で、最も印象に残ったのは、実はMBTIの知識などに対するフィードバックではなく、「自分の口癖に関するフィードバック」なのでした。

灯台下暗しとして気づかないことあるよなあ、としみじみと感じましたので今日はそのお話についてお伝えしたいと思います。

それでは、どうぞ!

■「ちょっと」が、ちょっと多くないですか?

自分の姿というのは、自分では見えないものです。
ゆえに、鏡となってくれるような他者から「こんな風に見えてますよ」と、観察された行動を示されることは、自分にとって大いに気づきになるもの。

⋯なんて話を、企業研修では、幾度となくお伝えしているものの、自分自身がフィードバックを貰う機会は、意外に少なかったりするのです。

そのことを、先日のMBTI認定ユーザー向けのトレーニングで直面しました。

ある、ロールプレイングで、MBTIを活用したフィードバックセッションを行うというシナリオで、私がファシリテーター役として、クライアントのMBTIの探求をするという場面。
そこで、MBTIとは何か、どんな歴史があり、どんな特徴があるツールなのかを説明したのでした。

そして、参加者4名全体で、フィードバックをし合うのですが、その際に画面オフで観察していた、そのワークのファシリテーターの方が、私に対して、こんなコメントを伝えてくれました。

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「紀藤さんの『ちょっと』、多くないですか?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

すると、一緒にワークをしていた参加者が、首がもげそうなくらい頷いていました。

その方は「そうですね、ちょっと多いかもですね」とうまいこと言ってくれましたが、多分、本当は「ちょっとどころでなく多かった」のだと思います。

その後、妻に聞いてみます。すると、

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「『ちょっと』って、よく言う印象があるね。
あとは、『要は⋯』もめっちゃ言ってる」
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とのこと。

その後、自分が話をしているのを俯瞰して見てみると、「そうですね、“ちょっと”そう思いますね」とか、「“ちょっと”ニュアンスが違うかなと」と、口が自動操縦のように“ちょっと”を連発している自分に気づき、愕然としたのでした。

めっちゃ、言ってるやん、、、と。

■「はいはいはいはい」って、連発してますね?

ついでに、最近活用し始めた「Plaud note」というボイスレコーダーがあります。
これは研修中の自分の発話を録音し、AIで要約してくれるなど、振り返りにも使える非常に優秀なツールです。

このツールで、最近の自分の発話を録音して、見ているのですが、そこで気づいたことがありました。

それが、

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「はいはいはいはいはい。ワークの進め方の認識はそれで正しいです」
「はいはいはいはい。なるほどですね」
「はいはいはい、うん、はいはい、はいはい」
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「はい」が多すぎるやんけ⋯、と活字にするとその量の多さに唖然とするのでした。
これも文字にして「鏡」のように突きつけられることで、自分でも理解できて、ハッとさせられたのでした。

■まとめ:「◯◯グセ」は自分では気づかない

そして、これらのことから思ったこと。 それは、

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「◯◯グセは自分でわからない」
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ということ。 今回は「口グセ」でしたが、おそらく他の「~~クセ」も同じことが言えると思います。

話し方のクセだけでなく、聴き方のクセ、行動だけではなく、思考のクセ、なんかもそうです。 「クセ」というものは、本人にとっては無意識で発動をしている。

しかし、他者から見ると、何度も現れてくるものであり、時には気になることもある。 それが、特に周りや自分にとって、ネガティブな影響を与えていなければ、気にする必要はないでしょう。
しかし、誰かが”ひっかかる”というレベルなのであれば、そのボリュームは調整したほうが良いと思われます。

不思議なもので、「こういうクセあるよ」と指摘されるだけで、そのクセが無意識から意識へと上がってきます。すると、気づくだけで修正しようという動きに繋がるもの。

だからこそ、定期的に「自分の言動やクセなどで、気になること・引っかかることなどないか?」と周りにフィードバックを求める」という行動は必要なのだろう、そんなことを思った次第です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

※本日のメルマガは「note」にも、図表付きでより詳しく掲載しています。よろしければぜひご覧ください。

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