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2982号 2022年4月21日

「キャリア自律」の3つの行動と、大切な概念

(本日のお話 2410文字/読了時間3分)

■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

ならびに夜は勉強会のお仲間との情報交換会でした。

新しい環境に挑戦されている姿を聞くと、
自分ももっと頑張ろう!という気になり、大変刺激を受けました。

まだまだ自分にも出来ることがあるはず。



さて、本日のお話です。

先日、「知識労働者のキャリア発達」について
お伝えさせていただきましたが、
本日も続けさせていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは

【「キャリア自律」の3つの行動と、大切な概念】

それでは、どうぞ。

■先日のお話で

「キャリアの責任が
組織→個人へと変わった」

というのが新しいキャリア研究の流れである、
というお話をいたしました。

そして、これはまさしく

”私たち自身のキャリアのこと”

でありますから、
十二分に自分の身を振り返って
考える価値はあるテーマかと思います。

■ちなみに、なんとなく
肌感覚で感じられているように

日本では、年功型、終身雇用など
雇用環境が欧米と違っています。

ゆえに、

「キャリアの責任は(とはっても)
組織がなんとかしてくれる感」

は、暗黙的に考えられてきた風潮が
続いていたように思うわけです。

、、、しかしながら日本でも、

「個人が能動的かつ継続的に学習する
『キャリア自律』は重要である!」

と研究されてきています。
(花田・宮地・大木,2003)

■では、そのように、

”組織に依存せず、
自分自身を頼りに積極的に学習するキャリア”

を構築するためには、
どのようなポイントがあるのでしょうか?



以下、要点について、
整理をしてみたいと思います。

(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【「キャリア自律」の3つの行動と大切な概念】

<キャリア自律の背景にある前提>

◯「プランド・ハプンド・スタンス論」(クランボルツ,1999)
(=キャリアの8割は偶然によって影響される、という考え)

:個人が日常から、主体的に行動し、
そこで出会う出来事から学習をし続けるスタンスが
前提として求められている



<キャリア自律の3つの行動>

1)ジョブデザイン行動

:自分なりのものの見方や環境の動向への見解を持ち、
自ら周囲へ積極的に働きかけ、自分なりの仕事のやり方を進めていく、
仕事や課題に対する能動的行動のこと

2)ネットワーキング行動

:人脈づくりという言葉を超えて、
積極的に自分のネットワークにいる人々のニーズや状況について把握し、
情報などのギブ・アンド・テイク、およびそれ以上の信頼の関係をつくる行動のこと。

3)スキル開発行動

:スキルや知識、資格の取得も含めた、
仕事とは離れた学習によって
自己開発についての行動を行うこと。



<キャリア自律の重要な考え方>

◯「自己概念のストレッチ」

:キャリアを特定の分野や領域に限定し、
自己概念を固定的に捉えるのではなく、

むしろ積極的に新しいことに挑戦して、
自分の価値観をも変えてストレッチしていくことを意味する。

それは新しい自己の発見にほかならず、そのことを通じて
より豊かなキャリア発達がされるという考え方のこと。

※『知識労働者のキャリア発達―キャリア志向・自律的学習・組織間移動』
三輪 卓己 (著) P60-61

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)

とのこと。

■、、、とご覧になられてみて、
いかがでしょうか。

これを見た時に私は勝手ながら、
「心が震えた感覚」を覚えました。

何がグっと来たかというと
キャリア自律のこの3つの行動、考え方はまさに、

”人生の舵を自分で握る”

”自分という個の力を追求していくスタンス”

のように思えたからです。

■特に、「2)ネットワーキング行動」の

”人脈づくりという言葉を超えて、
積極的に自分のネットワークにいる人々のニーズや状況について把握し、
情報などのギブ・アンド・テイク、およびそれ以上の信頼の関係をつくる行動”

などは、まさにそう。

心から納得いたしました。

私(紀藤)も自分で仕事をしていますが
そこで出会い、つむがせていただいている頂いているご縁によって、
今も仕事をさせていただいている、と感じます。

それは「人脈づくり」と呼ぶには薄く、
何を求めているのか、自分ができることはなにかないかを、
積極的に探し、提供するというスタンスに他なりません。

(もちろん時間にもエネルギーにも
限りはありますので、どこまでやるかは
決めねばなりませんが)

ただ、そういった人との縁を大切にするスタンスこそが、
思わぬチャンスや、キャリアの展開を運んできてくれる、
ストレッチの機会を与えてくれる、

と強く感じております。

■また、「自己概念のストレッチ」という考え方も、
自分の人生の捉え方を広げてくれる感じがします。

ちなみに、この、
”ストレッチ”という概念について、
上記の著書ではこんな風に続けられていました。

(以下引用です)

”「新しい自己の発見」という意味では、
バウンダリーレス・キャリアやプロティアン・キャリアで言われている
”アイデンティティの変革”に共通すると考えられる。

ただしここでいう「ストレッチ」という概念には、
自己の変革というだけでなく、
新しい能力や価値の発見という要素が加わっており、

より複雑な、あるいは豊かな自己概念の形成が
必要であるということが主張されている”

とのこと。

つまり、

「自分がストレッチすることで、
”自分は◯◯である”という、
自分に対する概念すらアップデートしていく」

まさに、新しい自己の発見ですね。

■歳を重ねると、

「自分ってこれくらい」
「自分の特徴はこんなかんじ」
「自分の能力もこんな程度」



”自分の考え方を概念を
小さな箱の中に閉じ込める”

ことも、なきにしもあらずです。

もちろん経験から得た、
自分についての考え方は指針にもなるので、
大切にしたいこともありますが

それが時に「檻」になることもあります。

でも、そうではなくて、
基本スタンスとして新しい挑戦、
ストレッチを自らに課し続けることで、

・こんな自分もいた
・あんな自分もいた
・まだまだ自分も知らない自分がいた

と”自分に対する発見”を重ねることができる、
それが「自己概念のストレッチ」とも言えるのでしょう。

この考えはまさに成長の喜びを得ることであり、
人生を豊かにする、大きな一歩である

そのようにすら感じます。

■ストレッチも自律も、
どこか不安がつきまといます。

でも、だからこそ、
新しい自分も発見できる、

そう思えると、
ますますキャリア自律の大切さを
感じさせられるようにも思えます。

私ももっともっと、ストレッチをして
新しい自分を発見していきたい、
そんなことを感じさせられたお話でした。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。
新しい目で見ることなのだ。

マルセル・プルースト(フランスの小説家)

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