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614号 2015年9月8日

「幸せ度グラフ」から、幸せの儚さを知る

(今日のお話 1315文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

先日は2件のアポイント。

何だか面白い話になりそうで、
楽しみなお仕事の予感。

ちなみにですが、
今週の9月11日(金)19:00~より、

『三人寄らば、文殊の知恵の会』
 ~テーマ:多様なキャリアを考える~

なるものを行います。

実は、この話は製薬業界の元人事の方(52歳)と話をしていて、
ふとしてきっかけで「やろう!」となった企画です。

自分のキャリアを、一人で考えていても、
視野が狭くなりがち。

色んな業界の人が集まり、
「自分にはこんなキャリアも考えられるのではないか?」
ということを自由にディスカッションしてみよう、
という内容でざっくばらんに、
意見交換をする予定です。

ご興味がある方は、まだ参加可能です。
お気軽に仰ってくださいませ。
(※フランクリン・コヴィー・ジャパンのイベントではなく、
メルマガに関連した紀藤主催のイベントですので、悪しからず。)


さて今日は週末の交流会のワークを考えていて、
思ったことについて共有したいと思います。

テーマは、「幸せの儚さ」について。

では、どうぞ。

■ある研修のワークの一つに、

『幸せ度グラフを作る』

というものがあります。

これは、自分の今まで生きてきた人生を、
時系列で、その時の幸せ度を10段階評価で記していく、
というもの。

縦軸が、幸せ度。
横軸が、時間軸です。(今50歳なら、一番右は50歳になります)

これを、自分自身でも書いてみて、
また他の方の書かれた表も見て、
ふと気付くことがありました。

それは、

「心から幸せを感じる時は、ずっとは続かない」

ということ。

よほど前向きな方でないかぎり
常に「幸せ度10、9です」ということは、
難しいように思うわけです。

人生山もあれば谷もある。

そして幸せもある程度、山や谷に左右されてしまうのかもしれません。


■例えば、

仕事が上手くいき、幸せを感じていたその瞬間に、
愛する人を失う。

楽しい毎日を送っていた矢先、
思わぬ事故により、健康を損う。

未来を共に語り合った
近しく、心通わせる友人に思わぬ不幸が訪れる。

その瞬間が訪れるまでは、

「幸せはずっと続く」

と感じていたとしても、それはそうとは限らない。

ある瞬間、
突然、砂の城が波に流されるように、
儚くも消えてしまう。

切ない話ですが、
生きていると、そう感じてしまう瞬間、
多くの方にあるのではないか、

そんなことを、
『幸せ度グラフ』の表の浮き沈みを見て、
改めて思ったのです。


■私は、自分のプロフィールにも書いておりますが、
実は笑顔の裏で、心から満たされない(というよりも辛い)
青年時代を送っておりました。

しかしながら、現在は、
ありがたいことに仕事も家庭も友人関係も上手くいき、
ささやかな幸せを感じています。

でも、常に心のどこかで、

【この幸せは、いつなくなるかわからない】

という不安が影を潜めているのです。

「いつどうなるかわからない」
「もしかすると、それは明日かもしれない」

そう思うがゆえに、

”当たり前として幸せを感じられる今を、出来るだけ噛みしめよう”

そんなことを同時に感じるのです。

ネガティブ思考に囚われるかもしれません。

しかし、

当たり前の幸せは、いつかふと消える可能性がある。

だからこそ、「今を大切にしよう」と
見方を変えて考えてみると、日々の些細な幸せを、

それこそ、仕事ができる小さな喜びや、
時には煩わしいあの人との人間関係や、
喧噪のような家庭の食卓が、
かけがえのない宝物に見えてくるのかもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 幸福には翼がある。
つないでおくことは難しい。

フリードリヒ・フォン・シラー

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