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3050号 2022年6月28日

「私はコレで上手くいきました」で学びは深まる ~サクセスケース・メソッドの活用法~

(本日のお話 2034字/読了時間2分半)

■おはようございます。紀藤です。

昨日はコーチング研修のe-learning化とのことで、
終日プログラム開発。
その他1件のミーティング。

また夜は10キロのランニング。
夜でも汗が尋常じゃないです(汗)

今年は暑い!



さて、本日のお話です。

先日、とある研修を
企業様で実施させていただいたのですが、
その際のアンケートコメントで

「ベストプラクティスが役に立った」

というコメントが含まれておりました。

ん?それは自分が関わった研修ではなく
その後のコーナーだぞ・・・

と、ちょっと切なく思った一方、

「とはいえ、確かに「身近な他者の成功事例」ほど、
役に立つものはないよな」

とも思っておりました。



今日はそのお話から転じて、

”研修評価の『サクセスケース・メソッド』”

について、私の体験談も含めて
ご紹介させていただければと思います。

それでは早速まいりましょう!

タイトルは、

【「私はコレで上手くいきました」で学びは深まる ~サクセスケース・メソッドの活用法~】

それでは、どうぞ。

■1年前に関わらせていただいた

あるマネジャーの皆様に行った
「コーチング研修」のアドバンスコース。

”コーチングのフォローセッション”
(e-ラーニングバージョン)

とのことで、動画撮影に向けて、
準備をしております。

■コンテンツ内容としては、

・リモートと対面の違い、
・リモート下でのコーチングのポイント

などを盛り込んで作成をしているのですが、
その中でも

・実際に現場で活用している
マネジャーのインタビュー

が編集をしていて、1番面白いな、、、
と感じているのでした。

■内容としては、

コーチング研修の内容を活用し、成果が出た
という方から、10名ほど聞かせていただき、

さらにその中から数名撮影の協力をいただき、
そしてそれを編集して皆さまにお届けする、

というもの。

シンプルな話ですが
やっぱり組織によって、文脈が違っています。

”コーチング”というツールを
一様にお渡ししたとしても、

・どんな風に言い換えて使うか、とか
・どの部分を切り取って使うのか、とか
・どんな場面で最も活きてくるのか、

などは組織によって違ってきます。

■ふと思い出すと、その昔、

「私は◯◯で会社をやめました」みたいな
禁煙パイポのCMが流行った(?)気がしますが、

『私は◯◯でこうなりました』

系の話、それが身近な誰かであるほど
説得力があり、興味がそそられて、
そして学びになるものだよな、

と思うわけです。

■そんな

『私はコレでうまくいきました』
(=研修内容を活用して、結果が出た)

という人に話を聞き、
それらを今後の研修に活用する手法のことを、

【サクセスケース・メソッド】
(成功事例手法)

と呼びます。

■これは、

研修評価研究で有名な、
ロバート・ブリンカーホフ氏によって
2002年に提唱されました。

ポイントは、

”全員への一般化をあきらめ、
「サクセスケース(成功事例)」に着目して、
伸びる人を伸ばす、伸びる環境を利用する”

というスタンスを取っているところ。

現在、評価研究の中で
急速受け入れられている考え、
とされています。

※参考:中原 淳、関根 雅泰、島村 公俊、林 博之(2022)
『研修開発入門 「研修評価」の教科書――「数字」と「物語」で経営・現場を変える』.ダイヤモンド社 P114

■サクセスケースメソッドのステップとしては、

STEP1,「研修後の実践度合い」を定量的に数字で把握し
STEP2,「実践内容」を定性的にインタビューする

ことを行います。

私の上記の例も、

・研修内容を活用して、成果につながった人
のという条件を満たした人に声をおかけした、
とお伝えしました。

そして、その対象者の方に、
今度は定性的にインタビューをするのです。

質問内容は以下の4つです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<サクセスケース・メソッドの質問>

Q1、(研修で学んだことの中で)何を使われましたか?

Q2,(それを行ったことで)どんな結果になりましたか?

Q3,(研修内容を活用する際に)何が手助けになったのか?

Q4,(参加者や教育スタッフに)助言はありますか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■これを行うことで、

研修の評価を行うとともに、

『私はコレで上手くいきました事例(サクセスケース)』

をリアルに集めることができて、

その研修の評価を行うとともに、
横展開し、活用することもできます。

■ちょっと話を大きくしてしまいますが、

人づくり・組織づくりというのは、
研修当日だけ、最大風速で何かをするものではない、

とよくよく思います。

年単位で繰り返し繰り返し、
コツコツと積み重ねていき、
影響を与えていくものである、と思いますし、

そのためには「やりっぱなし」ではなく、
どんな影響があったのか、を見定める必要があります。

何か1つの施策をやっても、
影響を与えられるところは
ごく一部かも知れません。

しかし、それでもその行ったことが
どのようなインパクトをもたらし、
そして他の参加者にも使えるものに
なり得たか、なり得なかったかを見て、発信することは
人・組織づくりに必須のことだろう、

と改めて思った次第。

■ベストプラクティスの発表の
インパクトを言及されていた方のお話、

コーチングの活用成功事例の
インタビューから

『サクセスケース』の大切さに
改めて思い馳せた次第でございます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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<本日の名言>

成功が上がりでもなければ、失敗が終わりでもない。
肝心なのは、続ける勇気である。

ウィンストン・チャーチル(イギリスの政治家・作家/1874-1965)
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